N.T.ライトの論文翻訳
2010年8月現在、訳出が終わり、このサイトに掲載されているライトの論文は以下のようになります。
(1)「The New Dictionary of Theology(新神学辞典)」にライトが寄稿した『イエス』『パウロ』『義認』『義』の四本
(2)スワニー神学評論(The Sewanee Theological Review)に掲載された「復活」に関する講演シリーズ三本のうちの一番目『キリスト教起源とイエスの復活』と二番目『初期伝承とキリスト教起源』
これらすべての論文はすべてN・T・ライトの《非公式》サイトであるNT・ライトページ・コム(英語)に著者の許可によって転載されています。
翻訳は
(1)「The New Dictionary of Theology(新神学辞典)」の四つの論文に関しては著作権を持つIVPress(インターヴァーシティー・プレス社)と交わした取り決めに従っています。個人による閲覧は自由ですが、無断で複製使用することは禁止します。
(※ハードコピーで欲しい方は残部がありますので一部(タイトルページ、序文、四論文)につき送料込\400でお分けします。詳細についてはサイト管理人にお問い合わせください。)
© Universities and Colleges Christian Fellowship, England, 1988
These articles are included in The New Dictionary of Theology first published in 1988 and published by Inter-Varsity Press, Nottingham, United Kingdom.
(2)スワニー神学評論(The Sewanee Theological Review)の論文に関しては、著者から日本語への翻訳許可を頂きましたが、特別な制限は受けていません。しかし翻訳者に無断で営利目的での複製・転載・販売等は厳にお慎みください。
「The New Dictionary of Theology(新神学辞典)」
- Jesus 『イエス』(既・・・2009/2/15)
- Paul 『パウロ』(既・・・2009/1/22)
- Justification 『義認』(既・・・2009/1/25)
- Righteousness 『義』(既・・・2009/2/6)
『イエス』論文においてライトは、福音書資料におけるナザレのイエスの《言葉》《行動》《象徴》の面から、「歴史的」にも「神学的」にもどのような意味で「メシヤ」として十字架刑において、イスラエルを(故に全世界を)贖ったのか、当時のユダヤ教世界観の中に位置づけながら跡付けようとする。
『パウロ』論文においてライトは、パウロ神学が「一世紀ユダヤ教の根本的再解釈」であるとの主張を展開している。
『義認』論文においてライトは、義認が「契約の民」「神の民」の成員を定義するものであり、新約においては「メシヤ・イエス」によって「神の民」が再定義されたことを指摘する。その後に発展した教会の教義では、カトリックも、プロテスタントも、この聖書的『義認』の枠組みを逸脱することで、「行い」と「信仰」の対立や、「義認」と「新生」の混合と言ったような神学的混乱を招いたと指摘する。
『義』論文においてライトは、「法廷」と「契約」と言う二つの聖書的思想背景があることを指摘する。上掲の『義認』論文と関連する内容であるが、この『義』論文では特にローマ人への手紙の主題である「神の義」について詳説する。
スワニー神学評論(The Sewanee Theological Review)
- Christian Origins and the Resurrection of Jesus: The Resurrection of Jesus as a Historical Problem 『キリスト教起源とイエスの復活:歴史問題としてのイエスの復活』(既・・・2010/3/31)
- Early Traditions and the Origins of Christianity 『初期伝承とキリスト教起源』(既・・・2010/8/6)
- The Resurrection and the Postmodern Dilemma 『復活とポストモダンのジレンマ』(未)
『キリスト教起源とイエスの復活:歴史問題としてのイエスの復活』論文においてライトは、第二神殿期ユダヤ教から出現したキリスト教の起源は、イエス・キリストの復活の事実と、ユダヤ教の世界観基盤を持ちながら、使徒たちの復活に関する根本的な再解釈にあることを論証する。
『初期伝承とキリスト教起源』論文においてライトは、福音書における復活伝承が、パウロとは独立して、しかしパウロの復活証言に極めて整合するものであることを論証する。