熱中症に注意!
意外と知られていないのが鳥が暑さに弱いということです。
鳥が暑い時に、脇を開けるのは、
・羽の生えていない脇の下を風にさらして体温を奪ってもらおうという仕草です。
他に体温を下げる方法としては、
・口をあけてハアハア息をすることで、呼気の中に体温を逃がす
・水を飲んで、体内温度を下げる
・水浴びをする
があります。
しかし、室温が高く、空気がこもっているような時には
上記のいずれの方法も役に立たず、鳥は体温を下げることができず
熱中症になります。
鳥の体温はもともと高いので(41度前後が多い)、
体温が上がることがあると短時間で死に至ります。
夏場は、熱中症には十分注意してください。
冬でも、小さな箱に携帯カイロ(ホカロン等)を貼り過ぎて、熱中症にする事故があります。
ストーブの前に鳥籠を置くのも危険です。必ず温度の低い逃げ場を確保できるようにしてください。
暑がる仕草を見せたら、すぐに涼しい環境を作ってあげてください。
鳥の中毒
放鳥したあと、鳥が突然嘔吐したり、しばらく経ってからぐったりするようなときには、
何か悪いものを口にして中毒を起こしていることが多いのです。
当院で経験した中毒症例を含めて、中毒物質を下記にあげておきます。
中毒物質によって使う解毒剤が異なりますので、心当たりのある場合は
必ず獣医師に伝えてください。
金属の中毒では、胃液にさらされて金属が溶け、それが吸収されて中毒を起こします。
そのうの中にある内ならまだ中毒を起こしません。
早めの処置が肝心なのです。
フッ素樹脂
フッ素樹脂を主成分としているものには、テフロン加工のテフロン、防水スプレー、アイロン用の糊
などがあります。
このフッ素樹脂を吸引すると肺うっ血や肺水腫、呼吸困難を起こして死亡することがあります。
フッ素樹脂が加熱されて熱分解を起こして発生するガスは、さらに毒性が高く、人も死亡する事故が起きていますので
テフロン製品の空焚き等にはご注意ください。
鉛
・カーテンの裾に縫いこまれた重り
・ブランデーなどの瓶の口に巻かれている金属
・縫い針を包んでいるアルミ箔のようなもの
・ステンドグラスの縁をかたどっている金属
・釣りに使う重り
・安物のアクセサリー(鉛を含むものが多い)
絵の具
油絵の具には重金属を含むものが多く有毒です。水彩も同様。
エッチングで絵画を作成する人の洋服に金属の粉が付着していて、
鳥がそれを口にして中毒を起こしました。
アルミ加工の仕事をしている人の服にもアルミの粉が付着していて
同様の中毒を起こしました。
植物の肥料
重金属系も含まれ非常に有毒です。
植木鉢の土には残留肥料があるので食べさせてはいけません。
ガラスの器に入れるような水性の肥料は、乾くと跡形もなくなってしまうため、
飼い主さんが忘れがちですが、乾いた跡を鳥が舐めれば中毒を起こします。
メッキ製品は何のメッキが施されているか分からないので危険だと思っていた方が良いです。
電気コードをかじって中の銅線を食べても銅の中毒をおこします。
重金属の中毒は、いったん回復しても臓器に蓄積していることが多く、
次に同じ中毒を起こせば症状はもっと重くなります。
くれぐれも中毒には気をつけてあげてください。
製品の「安全上の注意」として書かれている「〜すると危険、〜は有害、〜は避けてください」という表現は
それが起きると「死にますよ」という意味だと思っておいた方が良いです。