とある英雄達の話をしてあげよう
ほらこの村の裏手に山が見えるじゃろう?
あそこには昔から怪物がよく住み着きおってな
その度に村人達は恐怖にさらされていたんじゃ
しかしじゃなこの村は怪物が現れると必ず英雄も現れるんじゃ
この英雄達は怪物を倒すと皆何処ともなくいなくなってしまうのじゃが
村の皆は彼らを尊敬し皆自分こそが次の英雄になろうと
日々充実した暮らしをしておる
ん?後ろにある像か?コレは代代の英雄達の姿をかたどった銅像じゃ
何せこの村は英雄あってこそじゃからの。
一番右にあるのが最近の英雄の像じゃ5年程前じゃったかの?
おや?もう出発するのかね?
裏山を通るのはやめておきなされまた、最近怪物が住み着いたようじゃからの
まぁ、またしばらくしたら英雄がこの村から生まれて倒してくれると思うがの
僕の話を聞いてくれますか?
僕は5年程前までこの山のふもとの村で暮らしていたんですよ
知ってますか?あの村は過去何度も英雄達に救われているんですよ
だから僕も小さい頃から次の英雄は僕がなるんだって思っていたんですよ
そして5年前この裏山に怪物が現れて僕は勇んで怪物退治に向かったんです
あっけなかったですよ
怪物は僕の剣の一太刀で地面に倒れ付したんです
え?どうしてそんなに寂しそうな顔をしているのか?ですって?
それは僕はそのとき本当の事を知ってしまったからなんですよ
あなたはどうして英雄があの村から生まれるのか気になりませんでしたか?
あの村はね英雄が生まれるって言う意識があるから皆充実した日々を
送っているんですよ
つまりあの村には英雄が必要なんです
でもどうしてこう都合よく怪物が現れると思います?
英雄達が皆どうしていなくなると思います?
そう、英雄ってのは悪がいないと生まれないんですよ
ああ、そろそろ僕も行かなくちゃ
英雄の僕が怪物に変装するの別に苦痛じゃなかったですよ
だって僕は次の英雄を作ることができるんですから