METZELER SPORTEC M3
〜ドイツタイヤの底力〜



■070817ツーリングレポートより抜粋

 銘柄に悩んだが、今回選んだタイヤは、METZELER SPORTEC M3。 BT014のサイズ在庫が無かったこともあるが、サーキットまで走れるハイグリップタイヤでありながら、センター減りが少ないという店員の売り込みに惹かれた。

 貴重な時間を有効に使おうとすると、どうしても高速道路走行が多くなってしまう。 そこでアクセルグリップをひねると、タイヤの真ん中がみるみる減っていくのである。 減りを少なくしようとアクセルを抑えるのも、それはそれでストレスを感じる。 追い越し車線を飛んでいく方達のタイヤは磨り減らないのであろうか?といつも不思議なのであった。
METZELER SPOLTEC M3
慣らしも終わり端の象マークも削れてきた


■070901ツーリングレポートより抜粋

 SPORTEC M3のグリップを確かめながら少しずつペースを上げていく。 加茂広域農道は、アクセスのし易さ、走り易い路面、適度なRのコーナー、バランスの良い上り下り、そして何より交通量の少なさ、いずれをとっても一級の五つ星ワインディングである。 新しいタイヤの特性を確かめながら、サイドまで一皮剥くには最適のルートなのだ。

 ペースを上げ、農道で国道420を越えるころには、M3のキャラクターが見えてきた。 SPORTEC M3 は、METZLERのスーパースポーツタイヤの中でも、レーシング寄りにカテゴライズされる。 日本での流通チャネルが弱いせいか、知名度は正直今一? 日本語のオフィシャルページを見つけ出せず、渋々英文のhpをチェックしてみる。

 METZELERとは、1863年にミュンヘンで創業したドイツ人の名前らしい。 売りは、パテントを持ってる0°Steel belt、Sillica含有のDuraSill compound 、プログレッシブなプロファイル設計など。 ドライ・ウエット・コールドすべてのコンディションの安定したグリップと耐久性、ハンドリングとスタビリティをうたっている。 と、広告どおりだったら、ショップの店員が言ってたようにまさに魔法のタイヤってことになる。

 下手糞な私の慣らし運転レベルでコーナーリング中のグリップ力に不満が出るはずも無いが、トラクションをかけた時の表面の荒れ方が換装前のBT014よりは少なそうだ。 半ウエットのせいか、突っ込みのシフトダウンとリヤブレーキには多少気を使う場面もあったが、むしろ耐久性よりに振ってあった方がありがたい。 高速道路で飛ばした時に、見る見るタイヤのセンターが減っていく様子は、本当に泣けてくる。 METZELERの”ハイグリップタイヤながらセンター減りが少ない”とのふれ込みには大いに期待しているのだ。 グリップ性能と耐久性は、もう少し色々なコンディションで走りこんで確かめたい。

 今回、ニュートラルな特性を見たくて空気圧は標準値に設定した。BT014では低めの空気圧にしていたが、M3は標準空気圧でも十分な接地感を感じる。 クイック過ぎない倒しこみのレスポンスと、フルバンクまでリニアな倒しこみ感も自分好みだった。 さらに、コーナーリング中に路面からの微妙なレスポンスを感じる。 水を入れた風船を、布でつるして上下に揺すっているような感じ?かなぁ。 表現が難しいが、タイヤを介した路面とのテンションの変化が伝わってくる。 BT014は硬いゴムの表面が張り付く感じのグリップ感だったので、その違いが面白い。

 アウトバーンで鍛えられた、ドイツ車の足回のスタビリティの高さは有名なので、ドイツ製タイヤにも期待が持てる。 一回の慣らしツーリングでもそのスタビリティの高さを垣間見ることはできたが、工賃込み48,000円が高いか安いか、これからのお楽しみってところ。 ところで、M3のタイヤ・エッジには、トレードマークの”ぞうさん”マークがレイアウトされている。 フルバンクさせてかわいいぞうさんを削ってみろと、下手糞な乗り手を挑発しているようにもみえるが、なでる程度ってことでご勘弁を(笑)

 (中略)

 農道でスタビリティの高さを感じたM3であったが、矢作ダムの短いピッチの切り返しでもそのレスポンスに不満を感じることはなかった。 力任せにリーンしても、急な挙動の変化に慌てることはなかった。 そのおかげか、思い切りよくバンク角を深く取れる。 タイヤの断面プロファイルだけを見れば、尖ったタイヤの方が寝かせやすく、フルバンク付近でのバンク角をコントロールしやすい。 と、思っていたが、所詮乗り手がそれをうまく使いこなせてのこと。 自分のようなそれなりライダーには、コントロールしやすいリニアな操作感の方がありがたいのかもしれない。


■070922ツーリングレポートより抜粋

 交換して随分走ったので、たSPRTEC M3の慣らしも十分だろう。 慣らしの定義は自分でもよく分からないが、一応抑えていたつもり(笑) 以前のタイヤと同じようなペースで走っても、消しゴムのような削れカスや、加速でグルーブのエッジが笹くれたり、ブレーキングによる偏磨耗も見られない。 課題であった耐久性に期待が持てそうだ。

 ところで、SPORTEC M3の現在の空気圧は、ZRXサービスマニュアル通りフロントを2.25kg/cm^2、リアを2.5kg/cm^2に設定している。 標準空気圧でも十分接地感も得られ、倒しこみの過剰な軽さも無かった。 しかし、2名乗車のための安全マージンを考慮して設定された空気圧ゆえ、リアサスを上回るタイヤの硬さを感じることもあった。 特にリアが硬めなのだ。 農道の本格的なワインディングの前に、フロントとリアともに2kg/cm^2まで落としてみる。

 農道を少し走ると直ぐに違いが見えてきた。 標準空気圧で感じられていた、フロントを中心にリアが回りこんで行く感じが全く消えてしまった。 リア空気圧を2kg/cm^2まで落としてしまうと、自分のアクセル開度ではリアを振り出せない。 さらに、倒しこみも鈍くなってしまったし、サスに負けてタイヤの踏ん張り感が何とも頼りない。 一方フロントは、突っ込みで腰砕けになることはないし、さらに増した設置感も自分の好みに合っている。 

 国道301に戻ってガソリンスタンドに立ち寄り、リアの空気圧を2.25kg/cm^2まで上げる。 このタイヤと自分の相性では、標準空気圧から10%程度下げた、フロント2kg/cm^2、リア2.25kg/cm^2くらいが丁度よさそうだ。 熱による空気圧上昇を考えても、一般道ツーリングペースには十分なマージンだろう。
 




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