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思い出をデジタル化する

− カセットテープやLPレコードから音楽CDを作る − 

by Mako-Suita

カセットテープからCD−Rへ

ある日、娘が古いカセットテープの曲を聴きたいと言い出した。このテープは30年近く前にドイツ(D.D.R.、西ドイツ)の田舎で買ったもので、楽隊の伴奏で子供たちが斉唱・独唱を交えてドイツの童謡を歌った素朴な内容である。娘はドイツAmazonで童謡のCDを何枚か見つけて注文したが、どれもウィーン少年合唱団風のとりすました歌い方で、求めるイメージと違っているとのことであった。

 家探しして、やっと目当てのテープを見つけ出したが、再生しようとすると動かない。このテープは元から安物の不良品で、回転がスムーズでなかったのだが、長年の間に、さらに枠のプラスチックが変形して回転を妨げているらしい。

問題は2つ

@ カセットテープを再生可能な状態にすること。

A 娘の身辺にテープを再生する機器がないので、テープの内容をCDに移すこと。

@ は「昔取った杵柄のなんとやら」、腕力(?)で出来そう。

歪んだカセットテープの枠を別の枠に変えれば良いではないか。幸い、枠はネジ(何とマイナスネジ!)で留めてある。最近のカセットテープは一体化してあって分解できないので、古い不要のカセットテープでネジ留めのものを探す。

まずは分解。
 

テープを取り出す。

テープを入れ替えて完了。新しい枠のネジはプラスネジである。

おそるおそるカセットプレイヤーにセットして再生してみる。万歳! ちゃんと再生できた。成功!

A デジタル化をどうするか。

優雅にパソコン・ライフを送っているつもりが、この方面には全く知識がない。

オーディオ・パソコン量販店に行って相談する。店員さんが紹介してくれたのは、「USBオーディオアダプタ」で、録音ソフトが付いている。この他に、カセットプレイヤーとオーディオケーブル(もちろんパソコンも)があればOKだとのこと。少し高いかなと思ったけれど、LPレコードもCDにできるという。思い入れのあるレコードをCDにすることを思えば安いもの。

購入したのは、ローランド社のEDIROL(USBオーディオ・インターフェース UA-1EX)、付属の録音ソフト(オーディオ編集ソフト)は「Sound it!」である。


 カセットプレイヤーとアダプタをつなぐオーディオケーブルは手持ちのものを使うことにする。ちなみに、手持ちのカセットプレイヤーにある出力端子は、ヘッドホン用(3.5φステレオミニジャック)だけである。



機器の接続と録音ソフトのインストール
 まず、パソコン(私の場合、OSはWindows XP)を起動して、アダプタのUSBケーブルをパソコンのUSB端子に挿しこめば、自動的にアダプタが認識され、プラグ・アンド・プレイでドライバがインストールされる。これは、コントロールパネルから「サウンドとオーディオデバイス」を開き、「オーディオ」タブの「音の再生・録音の既定のデバイス」がUA-1EXに変わっていることで確認できる。取扱説明書に従ってその他の設定を行う。次に付属のCD−ROMを使って録音ソフトをインストールする。

 設定と接続が正しく行われているかを確認するために、UA-1EXのヘッドホンジャックにイヤホンをつなぎ、サンプル・データを再生して聞いてみる。きれいな音樂が聞こえたので、一安心。
 
アダプタのライン入力にオーディオケーブルを挿し、ケーブルの反対側をカセットプレイヤーのヘッドホン端子につなぐ。これで準備OK。

録音とCD-Rへの書き込み

 作業を始める前に、プレイヤー単独でカセットを再生して適切な音量に調整しておく。カセットプレイヤーをアダプタにつなぎ、録音ソフトを起動する。ファイルメニューから新規作成をクリックし、新規作成ダイアログで、音質を音楽CDのレベル(サンプリングレート:44.1 kHz、ビットレゾリューション(ビット数):16ビット)に設定する。試しに曲を再生し、ソフト上のレベルメーターを見ながら、録音レベル(ウェーブ入力レベル)を調整する。カセットプレイヤーをアダプタにつないだ段階で音は聞こえなくなるが、再生・録音中の曲が聞きたければアダプタにイヤホンを付け、そこから音を聞けばよい。レベルの調整ができたので、まずA面から再生し、録音ボタンをクリックして全曲まるまる録音する。録音の終了後、名前を付けて保存する(ファイル形式はWAVE形式、拡張子は.wav)。これでデジタル化は終わりだが、全曲の音量レベルを平均化するためにノーマライズ処理を行ってもよい。B面も同様にして録音・デジタル化して保存する。

次にCDに焼く作業に入るが、このままだと、A面(10曲)、B面(10曲)がそれぞれ1曲として認識されてしまい、曲の頭出しができない。そこで録音ソフトの出番。切り取りや削除は簡単にできるので、1曲ごとに切り離して別々のwavファイルとして保存する。

20個のwavファイルを順にCD-Rに書き込む。(私のパソコンにある書き込みソフトは「Drag’n Drop CD+DVD」。最初のファイルを右クリック→送る→Drag’n Drop CD+DVDのドライブ→MUSIC CDをクリック。次のファイルからはドラッグ&ドロップでOK)

書き込みソフトがwavファイルを音楽CDのフォーマット(拡張子 .cda)に変換してCD-Rに書き込んでくれる。これで、CDプレイヤーで再生できるCDが出来上がった。

(注意) 書き込みの際に、wavファイルのままDataとしてコピーすると、そのCDはパソコンでは再生できるけれども、普通のCDプレイヤーは受け付けない。

CDラベルの印刷

 カセットテープのケースに入っていたラベルをスキャナーで取り込み、CD用ラベルを作成してディスクのホワイト面に印刷した。
 

やっと完成! 私としては思った以上の出来栄えで苦労のし甲斐があった。娘が喜んだのは言うまでもない。

LPレコードからCD−Rへ

方法はカセットテープの場合と同じ。カセットプレイヤーの代わりにレコードプレイヤーを使う。注意しないといけないのは、レコードプレイヤーがフォノイコライザーを内蔵していること。内蔵していないと、音が拾えないので、別売品を買う必要がある。

私は、DENONのフルオートマチック・ターンテーブルシステムを購入した。オーディオケーブルが付いているので、新たに必要なものはなかった。

 カセットテープといえば、現場で録音したり、ラジオから録音したりで、細切れの思い出となっているものが多いのではないでしょうか。私も昔、お母さんコーラスに入っていたので、いろんな大会で歌った時の録音があります。これを一枚のCDにまとめようと思っています。昔のLPレコードはかなりCD化されて売られていますが、アルバムの曲が入れ替えられていたり、曲順が変わっていたりで、思い出の感覚とずれているときがあります。まして、すべてのレコードがCD化されているわけではないので、マイナーだけど、自分にとっては思い入れのあるレコードをCDにすることができます。
皆さんもいかがですか。思い出をデジタル化してみませんか?