住奥久隆 , 和文電信による非常通信 トップ頁クリック
|
![]() |
目次 クリック 住奥久隆と非常通信のホームページ!
[上の 目次 をクリックしてください ]
アマ無線の国家試験にモールス電信は必要か? 04-11-28 住奥久隆
総務省では、アマチュア無線技士国家試験のモールス試験方法変更案について広く意見を募集しています。
これは、昨年7月に開催された世界無線通信会議において、「アマチュア局を運用するため、免許を得ようとする者に対して、モールス符号による送信及び受信能力を実証すべきかどうか?---
その判断を各国主管庁の判断に委ねられる」と決定されたため、総務省では、この無線通信規則(国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則)の改正を踏まえて、日本のアマ無線技士国家試験の電気通信術(モールス電信)試験の在り方について次の案を作成、意見を募集しているものです。
モールス電信を愛好するあなたにとって、この試験方法変更案は如何でしょうか?
電信マンとしてあなたの本音を、そして今後のアマ無線界のために、ご意見を総務省にお寄せ下さい。
■ アマ無線技士国試における電気通信術(モールス電信)の試験方法の変更案
総務省は、WRC−2003の結果を踏まえ、アマチュア無線技士国家試験における電気通信術(モールス電信)の試験方法の見直しについて、検討を続けてきました。
この検討は、1)無線技術の自己訓練や研究に取り組む機会を、最小限の制約により、できるだけ広く確保し、その訓練、研究を通じて、アマチュア無線、ひいては電波利用社会全体の発展を図るべきという資格緩和の要請と、2)限りある電波を、一定の秩序の下、能率的に利用するためには、操作に係る能力を確認(試験)することも必要であるという利用秩序からの要請を両立させ、その調和を図ろうとするものです。
このような観点から検討した結果、総務省は、技能・知識の不足によるアマチュア無線の利用上の混乱を回避し、電波の公平かつ能率的な利用を確保するためには、モールス符号による通信操作の特殊性にかんがみ、引き続き、その技能又は知識を確認(試験)することが必要であると考えます。
しかし、その求めるべき技能又は知識は、電波利用におけるモールス電信の現状及びWRC−2003の結果によるアマチュア局におけるモールス電信の技能実証の緩和の方向性にかんがみ、操作範囲を考慮した必要最小限のもので足りると考えます。
よって、電気通信術(モールス電信)の試験の方法を下記のとおり変更することが適当であると考えます。
記
1 第一級アマチュア無線技士及び第二級アマチュア無線技士の電気通信術の試験については、1分間25字の速度の欧文普通語による約2分間の音響受信に改める。
【理由】
これらの資格に係る操作範囲にかんがみ、最低限の技能を確認することは必要であると判断されるが、その技能レベルを資格区分に関連させることは必要ないと判断されるため。
なお、技能レベルは、現在のアマチュア無線技士国家試験の最低基準によることとした。
2 第三級アマチュア無線技士については、電気通信術の試験を廃止し、試験科目の「法規」においてモールス符号の理解度を確認することとする。
【理由】
空中線電力及び周波数の制限された操作範囲にかんがみれば、必ずしも電気通信術の試験においてその技能を確認しなくても、他の方法によりその知識を確認すれば足りると判断されるため。
なお、モールス符号は、無線局運用規則において定められており、「法規」の出題範囲内である。
3 第四級アマチュア無線技士については、現行どおりとする。
【理由】
モールス電信は、第四級アマチュア無線技士の操作範囲外であるため。
○ 募集期限
平成16年(2004年)12月27日(月)17時
○ 募集方法
この案について意見を提出される方は、別紙の様式により、郵便、ファクシミリ又は電子メール(メール本文に意見の内容を直接書き込むか、ファイル(ファイル形式はMicrosoft
Word(.doc)、一太郎(.jtd)、PDF(.pdf)又はテキスト(.txt)のいずれかの形式とします。)を添付)により、次の連絡先あてにお送り下さい。
なお寄せいただいた意見については、それに対する総務省の考え方を取りまとめて公表するとともに、アマチュア無線技士国家試験に関する関係法令の改正作業に反映させたいと考えております。意見の取りまとめ結果の公表の際には、意見を提出された方の氏名(法人にあっては名称)その他属性に関する情報も公表することがあります。
また、提出された御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、あらかじめ御了承願います。
なお、この案については、総務省のホームページ(http://www.soumu.go.jp/)に掲載しているほか、次の連絡先においても配布しています。
(連絡先) 〒100-8926 東京都千代田区霞が関2−1−2
総務省総合通信基盤局電波部電波政策課
担当 : 鈴木検定試験官、浅見係長、諏訪係長
電話 : 03−5253−5876
FAX : 03−5253−5940
E-mail : musen-juujisha@ml.soumu.go.jp
以上: 総務省報道資料(11月25日) http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/041125_1.html より抜粋 .
地震,台風で使えなかった防災無線と災害メール 04-11-01 住奥久隆
★ [ 防災無線、最大19市町村と不通 ] 日本経済新聞10月26日朝刊より
阪神大震災を教訓に自治体で整備が本格化した防災無線。
新潟県も県庁と市町村、各地の消防本部を結ぶ非常連絡網として衛星通信を利用したシステムを用意していたが、今回の地震では被害の大きかった山古志村など最大19市町村との連絡ができなくなった。
停電に備えて自家発電装置を設置しない市町村があったためだ。自家発電装置があっても防災無線用に電力供給する余裕がなかったケースもあり、最大需要にあわせた設備投資をしなければ災害時には何の役にも立たないことが改めて浮き彫りになった。
携帯電話最大手のNTTドコモは阪神大震災の教訓から、震度7でも倒れない基地局の開発などを進め、携帯電話が不通になる事態を避ける努力をしてきた。
だが、阪神大震災当時に比べて加入者数が20倍近くに膨らんでおり、通信が極度に込み合う「ふくそう」を回避することはできず、通じにくい状況が続いた。 ( 以上 日経新聞より )
----------------------------------------------------------------------------
★ 総務省 東海総合通信局が緊急支援、陸の孤島の通信確保! 住奥久隆
----------------------------------------------------------------------------
“豪雨は、地震のマグマを治める”との地震学者の説があります。
10月23日午後5時56分、この仮説を真っ向から覆すかのように台風による豪雨の爪あとが残る、新潟県中越地方で震度7の大地震が発生しました。
この新潟中越地震の直後、新潟市にお住まいのJA0PX斉藤義明さんから安否情報とともに緊急地震情報が4630KHzにて送信され、その後、同じく同周波数にてJA0ASJ斉藤敏昭さん(新潟市)からも地震情報が発信され、4630ネット各局とOSO交信が成功しました。
この新潟中越地震では30数人の死者、3000人以上の負傷者を出し、鉄道、道路、被災家屋の復旧も年単位で長期化するという甚大な被害があったことは皆様ご存知の通りです。大きな被害を受けられた被災地の皆様方に心からお見舞い申し上げます。
前述の日経新聞によると、この新潟中越地震のとき、地震、台風など災害時に活動しなければならないはずの新潟県防災無線が19市町村で機能しなかったと知らされ、私達ハムにとっても痛恨の念にかられるところです。
肝心な時に、なぜ防災無線が使えなかったのか?。災害時の停電は常識、なぜ非常用発電機を備えていなかったのか?。数万円の民生用携帯発電機でも十分代用できたはず。例え予算がなくても行政関係者はもっと実戦的な災害対策に本腰を入れるべきではないでしょうか。
新潟県および各市町村では危機管理上、悔やみきれない重大な誤りがあったものとして今後に大きな課題を残しています。
新潟中越地震の直前、10月20日早朝、超大型台風23号が近畿に上陸、日本列島を縦断しました。
兵庫県豊岡市など各地に大水害をもたらしながら夜に入って岐阜県飛騨地方を直撃、死者3人、行方不明者1人、被害総額477億円という、この地方では未曾有の大災害となりました。
高山市でも早くから災害対策本部が設置され、私たち日赤高山無線奉仕団も台風のなか出動、市内5河川付近の無線を使った災害情報収集活動および緊急交通整理など徹夜で非常通信活動を実施しました。
また、同奉仕団は21日より市保健センターに協力、浸水家屋の消毒調査、続いて岐阜県災害ボランテアコーデネーターとして災害ボランテア復旧活動に参加しました。23号台風時の非常通信活動(左をクリック)
この飛騨地方を襲った23号台風では、各地で山崩れ、家屋倒壊、河川堤防の決壊、氾濫による家屋流出、床上浸水など甚大な被害が発生。またJR高山線も細江―富山県猪谷間の各所で線路床が流出、鉄橋損壊などで列車が不通、一年以内に全線復旧開通は無理とされる大きな被害をうけています。
特に、1時間54ミリの雨量が続いた岐阜県飛騨市宮川町では道路が各所で寸断、一切の交通が途絶、町は完全に孤立。そのため、一般公衆電話は全町不通、宮川町役場に設置された防災無線が唯一の頼りとされました。
幸い、宮川町役場では非常用バッテリーと発電機が整備されており、岐阜県防災無線は通信可能な状態でした。
しかし、一般公衆電話回線は不通のため、飛騨市では急遽、岐阜県庁危機管理室に非常用衛星携帯通信機器を依頼。これをうけて、22日よりNTTポータブル衛星携帯電話が宮川町打保地区の防災庫、および杉原診療所、杉原高齢者コミュニテイセンターに設置、また続いて総務省
東海総合通信局から17台の非常用衛星携帯通信装置が同町各集落の区長宅に貸与され、町民の安否情報通信に活躍、多くの住民に喜ばれました。
このように、岐阜県や飛騨市宮川町、NTTなどの防災関係者、および「質の高い国民生活」「産業経済や地域の活性化」「安全で災害に強い社会と国土の形成」を基本的電波利用の役割とする、総務省東海総合通信局の素早い対応により孤立した宮川町の一般公衆通信が確保され、被災住民の安否情報や災害状況把握に実績を得たことは、予想される東海沖地震や東南海地震など、今後の東海地方の防災対策の心強い助っ人になるものとして期待されています。
しかし、劣悪な状況下にある被災地では衛星携帯電話装置のアンテナ指向性のずれ、音声の歪み、音声通話の遅延、または高齢者にとっては電話機の操作がやや難しいなど若干の問題もあったようです。
また、災害時であっても貸し出された衛星通信機器の通話料(1分間250円)は原則的には受益者負担であり、この件については、あくまでも災害弱者に対する配慮をもって地方自治体や関係機関相互の整合性ある災害時衛星通信機器対応マニアルの早期整備が望まれるところです。
一方、台風23号が通過するとき、東海地方では災害避難情報や安否確認に有効とされている災害緊急メールが一部送信できない事態が発生しました。
これは、東海三県の15自治体などがNHK中部ブレーンズが運営している「あんしん防災ネット」に民間委託しているもので災害時の情報ツールとして期待されていたものです。
しかし、当日1時間当たり14,000件の災害緊急メールが自治体から送信されたため過負荷となり送信不能となったもので行政関係者は「東海沖地震など大災害には致命的な障害」と憂慮しています。
このような、多くの新潟中越地震、台風23号時の深刻な通信事情が伝えられるなか、やはり災害時にあっては市町村に散在するアマ無線局の協力が必要と、防災関係者は改めてハムによる災害ボランテア活動を重視しています。
特に、谷が深く、山が幾重にも重なる山間部および離島においては2mほどの短い短縮アンテナであっても比較的良好に通信できる非常通信連絡設定周波数4630KHzほか、短波無線に大きな期待が寄せられています。
今日も、テレビニュースが新潟中越地震の悲惨さと、そして寒さの中、避難している10万人近い被災者の耐え難い苦悩を伝えています。
この災害の惨状を心に刻み、今後「4630全国ハムネット」や「日本赤十字社無線奉仕団」「JARL非常通信会員」ほか、各奉仕団体が災害時の被災情報収集、人命救助、被災者の安否情報、災害復旧活動などにハムの電波を使い少しでも地域社会のお役に立てればと考えています。
無線通信、技術を日常的に使いこなしているアマチュア無線家の皆様方の、今後の災害ボランテア活動への益々のお力添えを心より期待するものです。
PS:平成16年12月26日、岐阜県庁に於いて日赤高山無線奉仕団に対して「台風23号時、災害救援および復旧活動に尽力を感謝」と岐阜県知事より感謝状をいただきました。
--- 以 上---
アマ無線に100万円のリグは要らない? 04-10-01 JA2OL 住奥久隆
今年は、アイコムのIC-7800に続いて八重洲無線のFTDX9000MPなど100万円を超えるRIG(短波無線送受信機)が華々しくリリースされました。
実物を見ると、重厚感あふれる大きな筐体、究極の高性能を思わせるに十分な風貌に圧倒されます。
その技術仕様は、ダイナミックレンジ110dB、第3次インターセプトポイント+40dBなどハムにとっては夢のスペック、ノイズに埋もれる弱い信号から超ローカル局の隣接信号まで処理する先進の機能、送信機能を含めたすべてがアマ無線の理想に近い値になっています。
確かに、これだけのスペックは最早、部分的には業務用を凌いでいますが、決してメーカー測定値の一時的なチャンピオンデーターでないだろうと信じています。
まさに、昭和20年代後半より多くのアマチュア無線家にとっては見果てぬ夢であったプロ級最高級RIGが現実のものになりつつあるわけで、此れまでのメーカーのご努力に敬意を表するとともに、しみじみと感慨に耽っているところです。
戦後まもなく、全てが貧しかった時代、無線機器の完成品なく、まともな部品なく、なけなしの小遣いをはたいてスクラップ部品を集め、棒半田にペーストを塗って悪戦苦闘、ようやく組み立てたリグに灯を入れた時の“胸のときめき”は未だに忘れることは出来ません。
そして、山あいに秋も深まり稲穂が垂れるころ、田圃の片隅に竹竿を立てて、逆Lアンテナを張り、0-V-1自作受信機につないで初めて外国放送を聴いたとき、そして7050KC水晶発振子を使い、終段管は42シングル、高圧カーボンマイクを掴んで、声を震わせながら初めてアマチュア無線局と交信できた時の感激、当時の私たちハムにとっては終生忘れることが出来ない想い出になっています。
もちろん、コイルは手巻き、バリコンのステーターとローターを外し終段送信バリコンを作り、漸く試験電波を出せるようになってもダミーアンテナなく、代わりに電球やネオン管を使い調整したものです。
いま考えれば、そのように工夫を重ね、苦労をして電波を作り、研究できるからこそアマチュア無線が楽しかったのだと思います。だから素晴らしい身の震えるような感激を味わうことが出来たのです。それが、アマチュアコードにもあるように、本来のハムの在るべき姿と信じ、長い間ハムイングを楽しんできました。
ところが、世の中は豊かになり時代の趨勢とともにアマ無線の世界も大きく様変わりました。
はじめて無線従事者免許証をとり、ハムショップへ足を運ぶと、店頭には高級無線機器がズラリと並び「この最高級リグは貴方に満足感を与えます」と購買意識を掻き立て、例え100万円の最高級機でも購入すれば直ぐ局免許が申請できるようになりました。---
あなたに満足感を与えます?と謳っています、--でも何かが違うのです。何かしら、誤植の多い本を読んでいるような苛立ちを覚えるのです。
本来のアマ無線は、余り物の無いところから様々な工夫をし、研究を重ね無線設備を作り、各種モードの運用技術を地道に磨いてきた、そのプロセスを味わうことがハムの満足感だと思って来ました。
「このヘッドホーンで聴くと直ぐ英語が話せる」 とか 「この本を読むだけで英語に強くなる」
とかいう本屋さんの広告が目に付きます。“本当にそれだけで英語が話せるの”---
と感じるのに似ています。でも、アマ無線家だったら高価なRIGを買う前にやらなければならないことがあるのではないでしょうか?。
勿論、今はIC/LSIが使われ、コンピューターライズドされた時代で、なかなか自作もできないことは事実です。しかし、DXやコンテストを運用する場合も、リグは今のままで、先ずは良いアンテナの整備、調整、それに様々な情報を得ながら、コンデションを把握、そのモードの通信テクニックを習得、ノイズ混じりの弱い信号でも判別でき、交信達成できるアマ無線家の耳を鍛えることはできるのです。
各バンドの下の方で聞こえる電信モードを、よくワッチしますが、1KHz近く上に超強力信号がいてもその直ぐ下に、微かなモービル局の気配が感じられるときは緊張します。特にコンデションが悪い時は耳がジャンボになります。
しかし、途切れ途切れであってもモールス符号が部分的に聞こえていれば送信内容が判り、十分交信できるものです。
この場合、IC-756Pro級のRIGで全く聞こえない信号が、最高級機では了解度-5で聞こえるはずはないのです。例え、100万円の最高級機でR-5で受信できたとしてもモールス符号が十分理解できなければ交信できないわけです。
つまり、あなたの耳をFBに磨き、トレーニングすれば、いまお使いのRIGでも、数百万円以上のリグを買ったと同じアマ無線の楽しみを得ることができるのです。
確かにRTTYやPSKのように隣接信号やノイズの影響を受けやすいモードもあります。
私もそのような時は、ハードや運用方法を多少変えても効果なく、強い隣接信号のあるなか互いにQROしながらDX交信をつづけ、やがて尻切れになったことも度々あります。
やはり、このような場合はダイナミックレンジ110dB、第3次インターセプトポイント+40dBのスペック効果は大いに期待できるでしょう。
私は以前、改造受信機のVFOバリキャップに、鋸歯状波を発振させ印加、外部オッシロスコープの横軸に同期信号入力、縦軸には検波信号を入れてスペクトラムアナライザーを自作運用したことがあります。
しかし、強力な隣接信号感度抑圧と分解能に困り、悪戦苦闘した経験があるためアイコム社のスペクトラムスコープの性能には関心があり、メーカー設計部のコンセプトとその成果には感心するばかりです。
しかし、通常は最高峰RIGのスペックであっても、なかなかその値を実感できないのが普通です。
リグを2台並べ、同一条件で、比較測定できる置換法をとりますが(相対値の場合)、これも定量的なデーターを採取するのは容易なことではありません。
IC-756ProU級のスペックでも完全に使いこなすには相当の熟練が要るはずです。
SSBの音質についても、マイクロフオンから終段までの各送信回路が相関する総合周波数特性の問題であり、さらに加えて相手局の受信機の総合周波数特性と、その「オペレーターの音質の好み」によって大きく評価が変るのです。
カラーテレビ送信機の映像特性のように、微分利得、微分位相(DG,DP)1°,1%と、映像で人間の目にはっきり見えるものであっても、このスペックの違いを判別することはなかなか困難なことです。
したがって、いろいろ技術、運用の面でご苦労を重ねてきたOM諸氏なら、この最高級機の本領を十分発揮され、メーカー設計部へフイードバック、今後の更なる開発にご尽力されることでしょう。
しかし、現在使用中のRIGを十分使いこなしていないと思われる方の場合は、今までのRIGと最高級機とで天と地の差があるわけではありません。先ずは今のまま貴局のアンテナや無線機器の整備、改造、調整を再度試み、情報を入手しながら、コンデションを把握、巧みなオペレートを披露、また更に各種モードの通信術にトライされることも必要かも知れないと思っています。
このような、考え方は、物のない時代に、アマ無線の最盛期を過ごしてきたアマ無線家の「センチメンタル
バリア」であると指摘されるかも知れません。
しかし、すべてがメーカー依存の 「飽食のアマ無線界」 にあっては、本来のアマチュア無線のパイオニア精神は育ちにくいと思います。常に、素朴な好奇心を持ち
「ハングリー」 であってこそ本物のハムライフは長続きするのではないでしょうか?。
日本人の殆どが中産階級以上といわれる今、多少無理してローンでも使えば誰でも最高級機のひとつくらいは入手できる時代になりました。しかし、安易に最新RIGを追い求める前に、アマ無線とは自己の無線技術の研究と通信技術の訓練の場であるということを忘れないでいたいと思います。
これからも、自作フアンやコリンズ機器改造、TS-520改造フアンの心意気を見習い、QRP、モールス電信、新しい特殊モード通信など、ハムを楽しみむことは、まだ沢山ありそうです。
お互いに、素朴なアマチュア無線のハムスプリットを忘れず好奇心を持ち続け、自分自身のハムライフをより一層充実、長続きさせたいものです。
--- 以 上 ---
モールスの受信練習中 特高に捕る! 04-09-01 JA6QK 奥村義之
![]() |
「おい! 何をしている。お前は間諜か?」 昭和16年の暮れも近いある夜、図太い男の声に振り向くと背広姿で、見るからに 屈強そうな二人の男が下宿の窓際に立っていた。 (左の写真クリック) |
当時、目黒にある無線講(現国立電気通信大学)の学生だった私は、先輩が置いて行った[O−V−1 オートダイン受信機]から出るJJC新聞電報の和文モールス信号を一生懸命受信していた。
無線講の大岡茂教官より、「2週間で“イロハ“の48文字を完全に受信できるように!若し、1字でも間違っていたら進級はあきらめろ!」と厳命あり。
さあ、大変、毎日省線山手線の車窓から見える“カタカナ広告”をモールス符号に置き換え、暗記したものだった。
「私は目黒にある無線講の学生で無線電信の受信練習をしています。間諜(スパイ)なんかじゃ有りません。」と言っても聞いてくれない。「ちょっと署まで来てもらおうか。逃げても駄目だぞ!」
結局、上目黒警察署二階の取調室で、氏名、本籍、生年月日、出身中学校、両親の氏名、職業など詳細に尋問され調書に取られた。
約一時間ほどたってから、いままで黙っていた年配の特高が、若い方に向かって
「もういい---、学生さん。お茶でも飲むか?」
と口を挟んできた。
当時、貴重品だった虎屋の羊羹を一切れ出され、ご馳走になっていると、くだんの特高が、「もう帰っていい、ご苦労だったな」との話。
(注: 特高とは、特別高等警察の略称で、戦前の日本で天皇制政府に反対する思想や言論を厳しく取り締まることを専門とした秘密警察のこと)
ご時世でもあり、一晩位は豚箱のお世話になるのかな---と覚悟していたが、この変わりよう。 『特高さん!はじめから私のことを知っていたのですか?』 と訝りながら聞くと『いや、すまん、すまん』
と頭を掻いている。
チェッ、特高の野郎、新人の教材に俺をひっぱったのか。---糞垂れ!。
当時は、ソ連共産党員で情報局員であったゾルゲが新聞特派員として来日、日本でスパイ活動を続け、尾崎秀実らと共に検挙された年であり、また太平洋戦争開戦の激動の時代であったため、特高が神経を尖らせていた頃の、若い私にとっても切ない、苦い想い出でのひとつである。
私は、無線講を卒業後、逓信省へ入省、その後すぐ海軍へ、そして復員後は海上保安庁に入り巡視船に乗船、長い間モールス通信にお世話になったわけだから、目黒の下宿での特高事件も、私にとっては無意味ではなかったようである。
81歳を迎えた今、朝晩4630KHz全国ネットで仲間と電信を叩き、また日赤中津市無線奉仕団委員長として無線でボランテア活動させていただけることに日々感謝している。
--- 以 上 ---
あなたも判る台風のコース "台風が辻" 04-8-1 元大洋海運船長
吉原昭三
|
|
九州南方はるか洋上に 「台風が辻」 という地点がある。 名は、まだ定着していないが、もうそろそろ定着してもよさそうなものだ。 この 「台風が辻」 は、正確には北緯20度、東経130度の地点にある。 (左の写真をクリック) |
その理由はこうだ。
この地点を正確に踏んで通過した台風は、九州を縦断し、北海道へ抜ける。
そして、また若し一歩でも百歩でも、この地点の右側を通過した台風は、ほとんどの場合、右に回って日本南岸に向かう。
そして、また若しこの地点の左側を通過した台風は、ほとんどの場合、左に回って台湾方面に向かう。
この台風進路の占いは相当に確率が高く、しかも多くの台風が「台風が辻」の交差点を、あわや踏むかに見えるほど接近して通過するので面白い。
面白い半面、キモを冷やす場合もままある。
昭和58年8月17日、愛知県東部に上陸した台風5号も、マリアナ海域で発生以来、相当に迷走したが、ついに「台風が辻」の交差点を踏まず、右に回って北北東に進んだ。
この時の、予報は「北西に進む」というのが有力であったが「台風が辻」のジンクスは破れなかった。 ---
以 上 ---
★ この記事は、同じく元大洋漁業大型船舶通信長として船舶無線通信士を30年務められたJA1FQM
星 栄四郎さんから寄せられたものです。
この吉原船長の記事は、昭和61年9月11日、海上の友として発行された
「船員新聞」 ”航海のつれづれに”掲載されたもので、長年の船乗りの体験から生まれた、数値予報のなかった当時の貴重な航海の資料となっています。
星さんも現役時代、この海域を何十回となく通過されたそうで、今でも台風の季節になると、この記事を懐かしく思い出されるそうです。
Thanks again !星さん --- de JA2OL 住奥
中日新聞に掲載!”参院選に一言” JA2OL 04-07-07
住奥久隆
7月6日夜、”中日新聞夕刊にあなたの記事が出ているよ!”と電話のベルが続きました。
中には、中日夕刊はとってない!---と話すと早速、10部買って来た!と届けてくれた人も。
まずは、恥ずかしながら夕刊トップに大きく掲載された記事(写真)をコピー掲載させていただきます。
-------------------------------------------------------
( 中日新聞夕刊 平成16年7月6日 )
「一票こそ---いろいろ」 弱者を見捨てないで
四年前、自宅に届いた一通のメール。差出人を見て、たまげた。
「 内閣総理大臣 小渕 恵三 」
岐阜県高山市の住奥久隆さん(67)は ”ブッチメール”の驚きを、うれしく思い出す。
IT時代と言われながら、飛騨の一部では今もラジオの電波すら届かない。
「田舎を見捨てないでほしい」。率直な願いに対する
「理解」 の返事。 政治を身近に感じた。
少年時代、手探りで組み立てたラジオ。小さな
「箱」 から流れる外国の放送に、想像力をかき立てた。
テレビ局の技術士になり、飛騨の受信改善に情熱を注いだ。
雪深い山村で、テレビを心待ちにするお年寄りの思いに触れた。
山岳遭難者を無線で救助する活動も。 「情報」
が人々の生活の 「命綱」 となる現実に、IT網の整備は切実な
「バリアフリー」 だと、確信した。
飛騨のIT網の整備には国の支援が欠かせない。来年に迫った大併合。地方分権の理想とは裏腹に、三位一体改革のゆがみで、ふるさとの財政には危機が迫る。
かって、身近に感じた政治家への思い。今の国政は
「弱者切捨て」 が加速しているのではないか---。
「候補者が本当に住民のための改革ができるのか。その力量を、しっかり見極めたい」
文 : 加 藤 美 喜
写真: 道 家 正 幸
写真下に記載: [ 山村ではITが生活の命綱。
住民のための改革ができる人を見極めたい ---
と話す 住奥久隆さん = 岐阜県高山市にて ]
-------------------------------------------------------
実は、この取材申し込みを受けたとき ”岐阜県で一人”なら他に沢山お見えでしょう、そして私のHPには貴社に失礼なことを書いていますし---とお断りしました。
しかし、2〜3日後 ”あなたのHP拝見しました、やはり是非取材を!”とのことで7月1日にお会いすることになったわけです。
当日、2時間を超える記者のインタビューと数十枚の写真撮影が終わり
”写真の出来栄え”も気になり掲載を待っておりました。Hi
ご覧のように記事は、プロジェクトXの ”田口トモロヲ
” 調の見事な流れ、紙面の関係で体言止めが多いものの、リズミカルな文章で内容も濃い---新聞の強みですね。
さすが、社会部十数年のベテラン記者。 それに
”普通の写真にはしたくないんです”と張り切っていた写真部記者の思惑通り写真がデカイ!---
参った、参った。Hi
いま、参院選も追い込みに入り、選挙運動はますます激しさを加えています。
一介のハムが考える参院選に望むことはささやかなことです。でも一票を持つ国民の一人として大切なことと思っています。
来年2月、10市町村が合併する新高山市も他都市の例に漏れず、いま政府が計画実施中の三位一体改革の歪によって今後はますます財政事情が圧迫されそうな気配です。
そのため、今後地方都市が直面する様々な社会保障、学校教育、産業振興、公共事業などの各事業や都市基盤整備が十分達成されず、住民生活にも影響が表れ、場合によっては将来、住民サービス低下、住民の負担増加が強いられることになるかも知れません。
三位一体改革は、国と地方のお役所との問題だけではなく今後、私たち住民生活全般にわたっても切実な問題になるものと思われます。
特に、地方交付税に大きく依存してきた岐阜県などの市町村民にとってはかなり深刻な問題になるはずです。
三位一体改革の補助負担金廃止、削減には十分な税源移譲が必要なことは論を待ちません。
市町村合併を前にして、今度の参院選では日ごろ地方分権を口にする候補者が真に、住民本位の三位一体改革の熱意と、それを達成する力量があるか否か?---
住民の立場で私たち有権者がよく見極めるときではないかと思っています。
このインターネットにしても、大都市では光ケーブルが広く普及しているのに田舎では市場原理が働かず、ISDNも使えない、そして地上波デジタル放送も今後10〜15年以上まともに見えない地域が多いのです。
このままでは、地方都市は国から見捨てられようとしています。地方の住民本位の改革をすすめることの出来る、真の政党、そして候補者は?---
私も、7月11日の投票日を控えて真剣に考えているところです。
中日新聞の夕刊記事--- 左をクリックしてください。
--- 以 上 ---
”第30回東海和文愛好者の集い” 開催 04-06-20 JA2OL 住奥久隆
”古池や 蛙飛びこむ 水の音”と伊賀ゆかりの芭蕉の句で知られる、三重県上野市で6月19〜20日「第30回東海和文愛好者の集い」が開かれました。
午後2時過ぎ、42名の和文電信マンが「ウエルサンピア伊賀」に勢ぞろい、三重電信会名誉会長のJS2HQV服部さんのご挨拶のあと、JG2CME
伊藤さんの司会によって参加者全員の近況をかねた楽しい自己紹介や、三重電信会長JA2KSA
藪根さんの朗朗たる”三重電信会”の歌のご披露がありました。
その後、JA2OL 住奥の「116年前、火花式無線電話送信機を使い、世界で初めてアメリカで行われた無線電話送信実験の音声テープ」の公開や「モールス通信術は、送信と受信のどちらが難しいか?」などについてハムらしい講話がありました。
午後6時、二階の桜の間でカメラ十数台による集合写真撮影のあと、お待ち兼ねの懇親会がスタート。
JI2GIO 増田さんのユーモラスな司会によって酒席も盛り上がり、JS2HQV
服部さんの早稲田大学校歌やCME 伊藤さんのテネシーワルツなど独演会(カラオケ?)、そしてJF2RCX
中村さんの「Heathkit製ノイズブリッジ」のオークションなどが賑やかに(煩く?)進められました。Hi
最後に、次回開催地の静岡県代表JA2LYW 今村さんなどへのユニークな引渡し式が行われ懇親会は、ひとまず終了しました。
その後、210号幹事室にてリグや電鍵を囲み、吟醸酒
”翁”を味わいながら、夜遅くまで和文電信談義に花が咲きました。
翌朝9時、解散後はそれぞれ上野市近郊を散策しながら文化薫る歴史のまち伊賀上野を後にしました。
今回の、心温まる”東海和文愛好者の集い”に長い間お世話をいただいた三重電信会の幹事の皆々様に心から御礼申し上げます。
「第30回東海和文電信愛好者の集い」の集合写真 左をクリックしてください
--- 以 上 ---
和文電信バンドの名優たち 04-05-20 JR1TAG/XV2J 久本清之進
| はじめに --- ( JA2OL ) 7メガの和文電信バンドで知らぬ人のない名優 JR1TAG 久本OTからお手紙を戴きました。 OTは今年も若き頃の想い出を辿ってベトナムでタイムスリップを続けておられます。 お元気なご様子、まずは安心しました。 お手紙によると、相変わらず無線機の前に立ち、世界中のハム局と交信しながら、日本の和文局ともCW交信、またサイゴンの街角でエキゾチックな長期滞在を楽しんでおられます。 日本を離れて、和文電信の運用について静かに語る久本OTのお手紙に、人間味溢れる姿が見られ、また電信術を丹念に見つめてきたOTの眼差しに真実があるように感じました。 単なるお手紙ですが、ここに私へのコンプリメントを除いて普遍的な部分を掲載させていただきます。 久本OTの和文電信による交信内容は、日頃の挨拶は別にしても色々の角度から、様々な視点をもって深い洞察の上、会話が行なわれていることは皆様ご存知の通りです。 そして、ユーモラスなお話の随所に見える心の動き、OTが持つ激しさと切なさ、時には和文電信の文学、文化性の素晴らしさを奏でるOTのキーイングを誇らしく思うことがあります。 戦前からの長い経験をお持ちの久本OTの体験談の中から、和文交信の真髄を探り、様々な運用の楽しみもあるなか、和文電信マンとして自分なりの ”和文電信の魅力”を考えてみたいと思います。 --- ( 住奥久隆 ) |
■ 和文電信バンドの名優たち--- de JR1TAG/XV2J サイゴンより
モールスコードを使ふ電信、この通信方式や手段は日本の実用業務から消滅してしまいました。
アマチュア無線の世界でも、習得に面倒なモールスコードなんかに興味を抱く人は少なくなりました。
もっとも、欧文体モールスを使うのは世界的な拡がりがありますから、そうでもありませんが、日本の和文通信は衰退の一途を辿ります。そう、衰退です。
しかし、現在も短波7メガはアマチュア無線の和文電信のメッカみたいなものですが、私が30年間聴き読けてきた此のBANDには華やかな電信のステージのような感がありました。
多くの名優たちが電鍵を引っさげて登場し、名演技をパフォーマンスしました。7メガの英雄が現れたり、女王が出現して多彩な電信が大空を駆け巡りました。
しかも、最近の7メガには英雄達の俤がなくなりました。女王が消え去った影も形もなくなりました。私は寂しく思います。
昔を知るOMにとっては、同じように思はれるのではないでしょうか。今、此の文章を書いている時点でJARLはITUの意向によってCW全廃を総務省に申請しています。
やがてアマチュアのCWの試験はなくなります。近い将来、アマチュア無線からモールスは消滅するかもしれません。--- ”弔鐘よ、鳴る勿れ”
和文電信を愛好するOMさんには経験があると思いますが、昔7メガCWバンドで電信通信術における送信と受信、送信術と受信術についての論議がよく話題になりました。
送信と受信とではドチラが難しいか?ドチラが左程重要ではなく、ドチラが難しいのか?此の論議は楽しかったです。面白かったです。
鶏と卵みたいなものになりました。受信があるから送信ができる。送信がなければ受信はない。
誰が聴いてもよく判る通信をやらなければならない。
イヤ、送信なんか少々のへポでも受信をしっかりやってやれば通信は成立する。
イヤ、ヘボ通信へポ送信、特にパイプ口なんかのノ一スペ・ドットのオツリなんかの符号は悪魔の囁きみたいなものだ。あんな符号は誰も受信できない。
運のウルイ人がいる。ある人は有名な悪符号をたたくJAIG??の符号を自動車の運転をしながら聴いていたら、その悪符号の毒気に当たって自動車を電柱にぶつけてしまったとか。悪符号は恐ろしい。
イヤ、そんなのでは駄目だ。もし、あのG??I節の電信が或る海域の難破船から出ていたとすれば、それを受信しないと救援に行けない。他の船にQSPすることもできない。どんな崩れた符号でも受信しなければ通信は成立しない。
送信か、受信か。イヤ、ドチラも大切だ。不毛の論理はなかなか決着がつかない。
和文電信バンドの名優たち (次頁へ) 左をクリックしてください
--- To be continued ---
パソコン電話 「SKYPE」 について 04-04-20 JE3EKN 酒井寿男
2004年になって俄かに「SKYPE」がハム仲間でも話題になってきた。
「SKYPEはKaZaAのクリエーターたちがお届けする次世代のセンセーショナルな技術革新」だとHPで謳っているが、これまで無線家が使い慣れた「e-QSOやEchoLink」に比べれば遥かに優れたシステムである。
(詳細はhttp://www.skype.com/参照)
現在15カ国語に対応し、ユーザー数は世界150カ国で300万人に達する勢いのSKYPEは高度なP2P(peer
to peer)テクノロジーがもたらした成果だそうであるが、それでいてインストールやセットアップは至極簡単、ものの数分で世界の友人との通話環境がトラブル無しに整う。たしかにセンセーショナルだと分かる。
1.システムの要件
1)OSはwin2000又はwinXPに限る
2)CPUは400mhz以上
3)RAM:128MB以上
4)HDDは10MB以上の空きが必要
5)インターネット回線は33.6kbs以上
2.主な特徴
1)世界のSKYPEユーザーと無料・無制限の通話が可能。
2)優れた音質で双方向通話ができる。(e-QSOやEchoLinkの様なPTTではない)
3)ファイアーウオールやルーターの厄介なPortなどの設定は不要。
3.インストールとセットアップ
URLはこちら
http://www.skype.com/
1)ダウンロードしたらC:ドライブまたはデスクトップに解凍する。
2)セットアップ画面でユーザー名、氏名などの必要事項を入力。
「windowsの起動時にSKYPEを起動」にチェックを入れる。
ここで入力した氏名は後に「フレンド」に表示されるもので漢字もOK。
3)セットアップはこれで完了である。
4)フレンドの追加や検索
「ツール」で「フレンドの追加」や「フレンドの検索」ができる。
5)フレンドに接続するには”添付ファイル”参照のこと
4.サウンドカードの設定
送話するにはe-QSOなど同様、録音コントロールのマイクを「選択」にする。
5.相手の状態を相互監視できる
このソフトは常時起動していても何の障害も起こさない。フレンド氏名欄の左端の小さいアイコンが相手のステータスを表示しているので登録された人には互いに相手の状態が分かるメニュー画面左下隅のプルダウンメニューで、オフライン、オンライン、外出中 多忙、今はお断り、及び所在不明の状態を相手に知らせられる。
以上、拙い上、簡単な紹介でご理解頂けたかどうか心配であるが、世界の友人知人との間の無料通話の気楽さをお楽しみいただきたい。
--- 以 上 ---
アマ無線にとってボランテア活動は必要か? 04-3-20 JA2OL 住奥久隆
アマチュア無線の活動の中には非常通信を行なう、社会奉仕活動も含まれています。
平成7年、阪神大震災のとき、人命救助や災害救援のため必死に非常通信を行なったアマ無線家と、その通信にわざと妨害電波を発射、通信を混乱させて楽しんでいたアマ無線家があったと聞いています。今回は、この問題について同じアマ無線家の一人として少し掘り下げて考えてみたいと思います。
そもそも「趣味」とは何でしょうか?
広辞苑や手元の辞書を引くと 「専門家でなく、楽しみとして行なう事柄」--「なぐさみの為、このむ行為」となっています。
では、その「楽しみ」とは何でしょうか?同じく辞書を引くと「このみ喜ぶこと」となっています。
つまり「好み喜ぶこと」の為に、趣味を行なうことになりますが、私達アマ無線家の場合は単純に
「楽しむこと---遊び」 だけに限定して、国の財産である電波を発射していいものか疑問に思うところです。
まれに 「私は趣味としてアマ無線を楽しむので社会奉仕はしません」 というハムがいます。
しかし、アマ無線は他のパチンコや釣り、山登りなどの趣味の楽しみと、アマ無線の趣味は少し違う「法律的なアマチュア無線の規範」をお忘れではないかと思われます。
趣味とは言いながらアマ無線は 「金銭の目的の為でなく、無線に興味をもち行なう自己訓練、無線技術や通信の研究をする業務」
と電波法に定められています。また、「総務大臣は地震、台風、暴動など非常の事態が発生し、又は発生する恐れがある場合は、人命救助、災害救援のため非常通信を行なわせる事がある」---と電波法74条に定められています。
つまり、単なる遊びだけではなく 「無線技術と通信の訓練と研究、および電波を使った社会奉仕の場」
を与えられ、貴重な国の電波を免許されているのです。
阪神大震災の最中、必死の救援活動をするアマ無線家を妨害するような、恥ずかしいハムがアマ無線家の社会的イメージを確実に下げているのです。
折角、私たちは電波法で 「無線技術と通信の訓練と研究および社会奉仕」
の機会を与えられているわけですから、ぜひ遊びだけに限定しないで電波を使った社会奉仕にもご理解、ご協力頂きたいと思います。
私も、アマ無線をはじめて50年以上経ちますが、その間ハムの無線特殊モードや和文電信を楽しみながら、ささやかなボランテア活動も続けています。
2003年5月、加賀市で北陸和文電信の集いが開催されました。その時、電信の集いで「非常通信連絡設定周波数4630KHzと社会奉仕」の講演があるということで北陸、東海地方の新聞やFMラジオ局に数回、ニュースとして大きく掲載、報道されました。
これは、幹事局の皆様のご尽力もありますが、「アマチュア無線の社会奉仕」
そのものが話題になったためと思われます。やはり、各地で大きな地震災害が懸念される中、災害時のアマ無線家の情報収集活動、災害救援活動が待たれているのです。
私たちは、これに応えて非常通信に備え日頃、訓練を真摯につづける社会奉仕がアマ無線の社会的イメージアップにつながり、ひいては斜陽化をつづけるアマ無線に歯止めをかけるひとつの方法ではないかと考えています。
趣味として、アマ無線家も何か目的を持って長い間、ハム活動を行なうことはとても大切です。しかし、それに加えて更に大きな課題を持って
「長年の趣味」として社会性を持ち、且つ継続する場合は、立派な「あなたのライフワーク」
となるのではないでしょうか。
現在、全国の日赤アマチュア無線奉仕団や4630全国ハムネットなど意あるアマ無線団体が集まり災害時の非常通信のため各種訓練を重ね、また実際に災害救援に活躍されています。あなたのボランテア活動へのご参加を心よりお待ちしております。
趣味とは?---楽しみとは?---アマ無線とは?
--- そしてハムである前に人間として必要なものは何か?
この拙稿が、あなたの 「ボランテア活動を考える」
何かのヒントになれば幸いです。
--- CQ誌3月号掲載 住奥久隆
欧米のラジオ受信機を操作Javoradioの最新情報 住奥久隆 04-02-25
![]() |
アメリカやオーストラリア、欧州などにセットされたラジオ受信機を、あなた自身がパソコンを使って遠隔操作、外国のラジオ放送、FM放送、テレビ(音)放送、それにアマ無線、緊急無線など各種無線局の周波数を聞くことができるJavaradio
がリニュアールしました。 (拡大写真 左の画像をクリックしてください) |
Javaradio について初めてお聞きになる方は、当サイト昨年5月1日の次のURLの記事をご参照ください。
Javoradioへのアクセス(Login) 方法や受信操作の概要を掲載しています。
URL http://4630.sunnyday.jp/4630khz07e.html#new-javaradio
変更されたのは、先ずサイト名ですが従来の
Javaradio から Javoradio に変わりました。
従ってURLが次のように変更になりましたのでご注意ください。 URL www.javoradio.com
JavaからJavoに変わった理由は、「java」商標に関するサン・マイクロシステムズ社から訴えがあり、同社および関係企業から重大な法的処置を要求される立場になり、Javaradioでは止む無くサイト名変更に至ったとのことです。
そのため、Javaradio創始者のケリーはJava技術の使用を避け大変な時間を要して全て書き換え、今回のオープンとなったものです。
Many thanks Kelly !
また、今回のJavoradioでは受信機を設置している場所が8箇所と増え、さらにアンテナや受信機(従来のPCR-1000のほか、八重洲無線
FT100D, アイコム社 IC-718)を増設、遠距離でも感度良く受信できるようになりました。
また、操作性もよくなりVFOのダイヤルステップが従来の1KHz
step から 100Hz step となり、SSB電波でも自分の愛用ラジオのダイヤルを手回ししているような感覚でとても綺麗に受信することができます。
しかし、以前のJavaradioと比べ多少操作が違うところもあります。詳しい操作方法は次のURLをクリックしてゆっくりご覧ください。http://www.vk6ksj.net/~javaradio/howtouse.html?p
なお、画面中央左側の公開ガイド欄 (banguide)にサイトチームやユーザーからコメントが入ることもありますからご留意ください。私は、Washington
DCのFMラジオ放送を聞いていたら、同じ放送を聞いていたChicagoのユーザーから「もし良ければ14.100KHzにて無線交信しませんか?」とお誘いがあって「Roger
will QSY」と、直ぐ下の細いチャット欄に書込み、パソコンの電源を切って無線交信に変わったことがあります。
当サイトは、米国などに設置した日本製受信機を、あなた専用のラジオのように使えますから、こんな便利なサイトはありません。あなた自身が高性能用ラジオやアンテナを買う必要もなく、日本にいながら米国やオーストラリアにいるように、彼の地の放送がリアルタイムで聞けるわけですから私達には本当に素晴らしいサイトですね。
(但し、ラジオ画面上部に表示してあるJavoradioの基本的なルールはお守りください)
私も、いま米国フロリダの 90.9MHz FMラジオ放送を聞きながらこの原稿を書いています。(アクセスした後、Javoradio画面を最小化、音楽を聴きながら他のエデイターソフトを起動、リラックスして原稿を書いています)
あなたもパソコン作業に疲れたら、ぜひ外国のFMラジオ放送や様々な周波数を心ゆくまでお楽しみください。
--- 以 上 ---
あなたはどう思いますか?情報通信省 創設 04-01-28 住奥久隆
------ 2004年1月17日 朝日新聞より 首相、「情報通信省」に意欲、2省の部門を統合
小泉首相は16日の経済財政諮問会議で、海外で
「情報通信省」 を設けている例も挙げながら、総務省と経済産業省にまたがっている情報通信政策部門の統合に前向きな考えを示した。
「二重行政」 の解消を目指すためで、首相周辺は
「郵政民営化と併せて首相は取り組む意欲だ」
としている。
首相が発言したのは、諮問会議が取り組む今年のテーマについての自由討議。
出席者によると、省庁の縦割り行政の弊害が話題になった際、首相が総務。経産両省で情報通信行政を担当していることに
「重複感がある。二元的なのは問題だ」 と指摘したという。
ただ、中央省庁再編の見直しにつながり、波紋を広げそうだ。諮問会議で麻生総務相が反論することはなかったが、総務省幹部は
「首相の真意は分らない。いま、両省間で重複している業務はないと思う」
と話す。
2001年1月の省庁再編でも情報通信政策部門の統合は争点の一つになった。政府や自民党のなかでは、旧郵政省を
「情報通信省」 に衣替えする案や、旧通産省に情報通信政策を一元化する案などが浮上しとことがある。 (以上)
-----------------------------------------------------------------
上記の新聞記事は、私たち電波利用者にとっては衝撃的なニュースでした。
戦後、逓信省電波監視局を経て郵政省電波監理局となり、そして4年前に総務省総合通信局なって半世紀以上、私達がお世話になってきたお役所の名前が変わろうとしています。
戦後、私達が無線に興味を持ったころ、無線(電磁波)通信といえばラジオ放送にトンツー通信がまず思い浮かびました。パソコンもなければ電子レンジもなく、その想像もできない時代でした。
私のような 「ノスタル爺さん」 にとっては、いまさら電監(総合通信局)が情報通信省に身売りするとは何だか情けない感じさえしています。
しかし、現在はすっかり技術や社会の発展により世の中は大きく様変わり。情報通信分野においても携帯電話、デジタルテレビ放送の時代に入り、パソコンやその周辺機器が巷に溢れています。いまや情報通信を除いて一日も仕事も暮らしも出来ない時代になりました。
そして、国ではIT基本法を制定、超高速インターネット網の整備、電子商取引の普及促進、電子政府の実現など220項目からなるe-Japan重点計画を決定、全国的に展開しています。
そんな中で、各省庁もこの計画にしたがい各IT化事業推進に懸命になっています。
とりわけ、外圧や相次ぐ規制緩和で苦しんできた経済産業省(旧通産省)も時代の要望を先取りして総務省総合通信局顔負けの情報通信事業に乗り出し、どちらが国の情報通信担当省か分からないほど張り切っています。
実際 「経済産業省は産業の育成、振興をはかることを目的とする省なのに存在価値が薄くなり、陽の当たる情報通信の各分野に侵食、密かに総合通信局の足を引っ張ろうとしている」
と嘆く総務省幹部もおられることは事実です。
このあたりに、小泉首相が縦割り行政の弊害や行政の無駄を考慮、郵政三法案の件もあって16日の発言に至ったものと思われます。
さて、あなたは情報通信省の創設についてどう思われますか?
私自身は、多少の拘りもありますが冷静に考えると、本当に国が高度情報通信ネットワーク社会形成のため世界最高水準のIT戦略をすすめようとするならば
「情報通信省創設」 はあるいは英断かも知れない---と思っています。
日本全体が、ユビキタス社会を迎えようとしているなか、電子政府構想や各種情報ネットワーク、無線ICタグを含む電子商取引、そしてコンピューター社会にあって経済産業省のVCCI(情報処理電波障害自主規制協議会)のEMI/EMC(電磁波障害)問題など、国民生活のIT電波通信環境を守る為の施策は、総務省だけでは守り切れない時代が確実にやってこようとしています。
このような共通重要課題を扱う情報通信政策については、総務省と経済産業省が一体となり一元管理、互いに全力傾注すれば数年を待たずして世界一のIT国家が実現、産業経済を振興、国際競争力も増して日本が世界をリードする日も夢ではないと思っています。
今後は、各省庁の縦割り行政の弊害をなくし、縄張り主義を廃し、情報通信分野において真に国民の福祉、産業発展に寄与されることを期待いたします。
★ この「情報通信省創設」ニュースについて23日続報がありました。
------- [ 東京 23日 ロイター] IT分野の省庁発言、新しい組織を作ることではない=首相
小泉首相は、IT(情報通信技術)分野における省庁連携の必要性を訴えた16日の経済財政諮問会議での発言の真意について、新しい組織をつくることではない、と述べた。参院本会議での代表質問で、小川勝也議員(民主)の質問に答えた。
小泉首相は「IT政策は、多くの府省にまたがる重要な政策であり、各府省の縦割りを廃し、連携を一層強化して取り組んでいかなければならない課題だ」と述べた。
その上で、首相が16日の諮問会議で情報通信省の創設検討を指示した、との一部報道について、「私が言っていることは、新しい組織を作ることでなく、重複や無駄な投資を省くためにも内閣が一体となって連携していかなければならないということ。内閣に設置したIT戦略本部のもとに、世界最先端のIT国家の実現を目指すために、各府省が縄張り意識にとらわれず、政策を総合的、一体的に、政府が一丸となって政策を進めなければならないという趣旨を述べた」と説明した。 (以上)
--------------------------------------------------------------------------
実質、腰砕けになった道路公団改革や公務員制度改革の見送りなど、今後を見守る必要があると思っていましたが、やはり情報通信省創設の話は省庁再編につながるものとして立ち消えになりました。
しかし、この問題は根が深く以前の省庁再編時も論争をうみ、旧郵政省を情報通信省にかえる案や、逆に旧通産省に一元化する案が争点となったことは周知の通りです。
また、日本より情報化が進んでいると言われる韓国が情報通信省設立により、IT化が成功したことも理由の一つになっているようです。
今回、波紋を投げかけたこの問題は今後、両省がIT化事業を推進する二元的弊害によって近い将来、必ず浮上することは間違いないと感じています。
規模の大小を問わず、あらゆる分野で無線キャリアと有線キャリアとの情報通信の複合化が進むなか、総務省も経済産業省も許認可行政にあぐらをかく姿勢は終焉を迎えています。
IT基本法にもとずく高度情報化は、誇り高い省庁のためにあるものでなく、国家行政は国民の福祉、公共の福祉の達成のため存在するものであることを改めて考え直して欲しいと思います。
両省は、無線通信分野を補完する形で情報通信を一体化し、常に利用者の立場に立って密接な連携を保ち、真に地域社会の発展に貢献できる高度情報化社会および創造的システム開発推進、電波環境整備に真剣に取り組んで欲しいものと期待しています。
--- (文責 住奥久隆)
無線電信による笑い声 "HI HI"符号の運用 04-01-01 JA2OL 住奥久隆
ある日、4630ネットのメーリングリストに大変興味ある投稿がありました。
--- 本日、私は7MHzにて和文モールス電信による無線交信をしておりました。
そのとき、交信相手局が送信中に、耳障りなほどに"HI
HI" (電信符号の笑い声 "ハハハ"
の意味) を頻発、少し嫌な感じを受けました。
私は"HI HI"は自分自身が笑っている状態を相手局に伝えるために送信するものと解釈していましたが、これは間違いでしょうか?。私の解釈が正しければ
"その相手局に私が嗤われている事になる"のです。やっぱり私の"HI
HI"の使いかたが間違っているのでしょうか?、どなたか教えて下さい!---
と言うものでした。
そう言えば以前、7015KHzで和文電信の神様といわれる先輩局が
「相手局を嘲け 嗤うような HI HI 符号は打つな!」
と誰かに凄く怒っていたことがありました。
やはり、考えてみれば何気なく使っているモールス符号で笑いを的確に表現することは、とても難しいことですね。
「笑い」は、愉快な人間の豊かな感情、情緒の表現として、また時には軽蔑や優越理論に基ずく人間心理を表すものとして、人間関係において、社会生活する上で欠かせない重要な意味を持っていることはいうまでもありません。
当然、無線通信においても人と人が交信するわけですから、その会話の中で使われる言葉や電信符号には様々な情緒、感情が含まれているため、楽しい無線通信ができるわけです。もし、それが無かったら趣味としての無線通信は有り得ないものと考えています。
FMやSSB形式など電話モードによる無線交信の場合は、普通の電話での会話となんら変わることなく、人間の感情にしたがって、様々な笑い声や口調、抑揚、音声の高低によって自由に笑いを表現することができます。
しかし、モールス符号による無線通信の場合は、言葉でなく
「トン、ツー」 という単調な符号コードで会話を交わすわけですから、普通の会話とはかなり違うものになります。
つまり「最高に嬉しい時の笑いも、嘲笑的な笑い声」もまったく同じ
"HI HI"の電信符号コードを使ってラグチュウします。この辺に、前述のメーリングリストへの投稿のトラブルが出てくるわけです。
本来、人間は容易に思いつくだけでも次のような様々な笑いの感情表現を持っています。
「爆笑」 ----- 大声を出し、顔をくずして大いに笑う。
「高笑い」 --- カンラ〜カラカラと愉快に声高に笑う。
「笑う」 ----- 喜び、興にのって楽しく愉快に、またおかしく笑う。
「微笑」 ---- やさしく ほほえむこと。
「バカ笑い」 - 意味もないのに笑いこげること。
「冷笑」 ---- 少し相手をさげすんで嗤うこと。
「嗤う」 ----- 見下してわらう、からかって嗤うこと。
「嘲笑」 ----- 相手をあざけり嗤う、軽蔑するわらい。
このように、人間の笑いについては 「実に様々な感情表現ができる」
ところが人間さまの素晴らしいところです。
ところが、笑いのボキャブラリイを"HI
HI"のひとつしか持たないモールス符号での笑いの表現は、実に難しいものがあるわけです。(他のボキャブライーは普通の会話と同じ)
交信相手の顔も見えなく、また声も聞こえないため、単純に"HI
HI "と笑い声を表現する符号を送信されても、その笑いの符号が「愉快な笑いであるか、または相手への嘲笑であるか」分らないこともあります。
勿論、相手のそれまでの会話内容などで判断はできそうですが、送受信側において、それぞれ内容の意味を違えて逆に受け取る場合も往々にしてあるのです。
例えば、相手局に「おなたのアンテナは良いアンテナですね---
ハハハ 」とモールス符号を打たれたら「本当にいいアンテナなのか?
皮肉で言われているのか?」〜 迷ったりしますね。
また 「あなたに会えて嬉しく思います-- HI
HI 」 と相手に打たれたら、本当に嬉しいのか?---そうでないのか?---
よく分らないことになります。
こうした場合は、交信内容と相手局の見識、人間性を考えながら"HI
HI "符号を良い意味に解釈、楽しく愉快な交信にしたいものです。(
上の例文の場合、各々の言葉の最後の "HI
HI" は全く要らない符号です!)
世の中には、感受性の豊かな方、またそうでない方もおられますが所詮、ハムも人間、感情の動物ですから笑い方には、十分気を付けるに越したことは無いでしょう。
今後は、電信マンの常識として、笑い声"HI
HI"を送信するときは、前述の 「笑いのボキャブラリー」
の意味を十分 把握、認識して相手局に誤解を与えないよう心掛けて頂きたいと思います。
そして"HI HI"の頻発は 「自分自身をユーモアをもって自嘲する場合」 を除いて、あまり気持ちのいいものではなく、あなたの人格を疑われる場合もあり、無神経な"HI
HI"の多用は避けて頂きたいと思います。
特に、和文電信バンドの会話において「気持ち良いユーモア」を表すことができれば一流の和文電信マンと言われます。お互い、ベテラン電信マンがこの配慮をもって交信に当たれば、他のモードの模範となり、更に楽しく愉快なモードとなることは間違いありません。
今年もご健勝で貴局のハムライフがますます充実したものになりますようお祈りしております。
追伸: 冒頭の4630全国ハムネットのメーリングリストに投稿された方にメールを送信したら、翌日
次のような返信メールが届いておりました。
--- 各局さん! 私のぼやき半分の質問に対して、色々感想やら慰めのインフォメーションを頂き有難う御座いました。皆様のお話をお聞きして、私の
” カッカ ” していた頭も大分冷えてきました。
VY-TKS!
--- 以 上 ---
三河湾にて座礁,緊急通信を発信せよ 03-12-18 愛知県豊橋市 東 継夫
1958年4月5日、三河湾の三谷港に停泊中の愛知県漁業取締船あゆち丸のサロンでは、乗組員達がテーブルを囲んで、いつもと変わらぬ一汁2菜の朝食にありつきながら、他愛のない話題でのんびりと休日の朝を迎えていた。
午前7時過ぎ、突然あゆち丸を訪れた三谷漁業組合役員から「遭難漁船の救助要請」をうけたことで、そのくつろぎは一瞬に破られた。
「該船の20トン型底引き船A丸が、本日0435時、伊良湖灯台28°北
、1,8マイルの西浜に座礁、自力での離礁は不可能のため救助たのむ」との内容であった。
休日のため船長はじめ甲板部2名、機関部1名が下船中というハンディのなか、一等航海士をはじめ機関長そして小生(通信長)による出動の協議は、超法規的な解釈で一等航海士が船長代行というかたちで即時GO!の決議がなされた。
「QTO ,0715」(午前7時15分 出港)
1,030mbの優勢な大陸の高気圧から吹き出す北西の風に煽られた三河湾は、一面が白く泡立ちながら大波となって本船の右舷側に激しく叩きつけるなか、ブリッジのチョッサー(一等航海士の通称)は、時化のなか無謀ともいえる全速前進の指示を機関室に出して、1,4ノットの速力で針路を南西にとり現場に急航した。
0825,A丸座礁の現場沖合い200mに到着、曳航ロープを引波すための作業が大揺れのデッキで続けられた結果、0855,ついに本船と安泰丸が約150mの海面を隔てて40mm径のロープで結ばれ、船首を沖合に向けた本船は微速前進を開始した。
これを確認した小生は、通信士の日課となっている天気図作成のため無線室に入りNHKが流す漁業気象放送の受信を始めたが、船体の動揺が激しく天気図面への書込みに苦闘している最中に突然ズシーン!と強いショックが船底から伝わってきた。
「やった−!」座礁と直感した小生は無線室からデッキに飛び出して周囲を見渡すと船首方向に神島があり曳航の予定針路である北西(風上側)から大きく南西側に吹き流されていることを咄嗟に理解した。
「お−い!早く曳航ロープを叩き切れ−!」ブリッジの窓から顔を出したチョッサーが船尾デッキの甲板員に激を飛ばしていたが、曳航ビットにつながるロープの先端20mはワイヤーロープのため、甲板員が必死に斧を叩きつけても簡単に切れるしろものではなかった。
ズシーン!ドドーン!船底から伝わるショックのテンポが次第に早くなると、操船の自由を失った船体は大きく左右に傾き転覆の危険が一挙に高まってきた。
「チョッサー!駄目で−す!」ワイヤーロープに斧を叩き込んでいた甲板員の悲鳴に似た声が、舷側にぶつかる大波と強風のなかに聞こえた。
ドドーン!どど一つ!突如見上げるような高波が右舷に押し寄せると、船体は左舷側へ50°近くに傾いたため、ボートデッキからこれを見ていた小生は、横倒しになりながら無我夢中でかたわらのボートダビットにしがみついていた。
ブリッジから「総員退船!退船しろ一つ!」チョッサーの悲痛な怒号とともにマストのサイレンがけたたましく吹鳴をはじめた。
そのとき、本船から波打ち際までは30メートルほどであったろうか、乗組員たちは先を争うように舷側を乗り越えて冷たい荒海に飛込むと、激浪のなか必死に砂浜をめざして泳ぎ始めた。
それを見た小生も一瞬彼らに続いて海へ・・・と体勢を整えたとき、顔面蒼白のチョッサーがブリッジからよろめくように飛び出して小生を指差すと「局長!退船待て一つ!その前にXXX
緊急通信の発信だぞ一つ!」船長代行の命令を聞いた小生は忘れかけていた船舶通信土としての自覚を一瞬に取り戻し「]]]の発信を了解!直ちに鳥羽海保あて発信します!」
と返事をしたものの、転覆の恐れが100%に近い極限状態のなかで、再び一人で無線室へ入ることは恐怖そのものであったが、電波学校でしごかれた鬼のN教官が卒業式に言った
「お前たちは、SOSを打って死ぬために郵政大臣のライセンスを持ったんだ・・・」
の言葉をリアルに思い出しながらよろよろもつれる足で無線室に飛込み、通信卓にしがみつくと、送信機のCHノッチをA3,2,182KCに入れハンドマイクを握り締めた。(以下、当日の無線業務日誌より抜粋)
0912〜緊急、緊急、緊急、鳥羽保安こちらはあゆち丸(コールJEUN)感明いかが?
緊急、緊急、あゆち丸こちらは鳥羽保安、感明とも良好どうぞ!
緊急、こちらはあゆち丸、本船0905、A丸座礁の救助中に座礁した、QTH伊良湖
L/H, N28°1,8マイル、波浪高く本船も転覆の恐れあり、救助たのむ
緊急 こちらは鳥羽保安、貴船座礁の件了解した、至急巡視船の救助出動を手配する、がんばれ!"
0932〜緊急、緊急、あゆち丸、こちらは巡視船こうず、本船ただいま的矢港より費船に向けて急行中、現場へのETAは1035頃の予定、現状を知らされたし!
緊急、巡視船こうず、こちらはあゆち丸、本船、船首を伊良湖岬に向け海岸線に平行して座礁、波浪のためローリングは最大50°近くある模様、無線室天窓からの浸水が大なるも無線の交信は、いまのところ可能なり。
緊急 あゆち丸、こちらは巡視船こうず、了解した、船外への脱出に万全を期されたし、またその際は電信,2,091KCをキーイングにされたし。
0939〜緊急 あゆち丸、こちらはJHH-2(豊浜漁業局)貴局の通信すべて傍受した、県庁あてただちにこの旨打電する、がんばれ!"
1027〜緊急 あゆち丸、こちらは巡視船こうず、貴船の救助にあたり本船の接近距離を知らされたし。
緊急 巡視船こうず、こちらはあゆち丸、概ね300m以内は危険と思われる、なお総員退船の指示あるも士官による重要書類の陸揚げを実施中。
1036〜緊急 巡視船こうず、こちらはあゆち丸、干潮のため船体の動揺が減ったため陸上から2条のロープで船体の傾斜を確保するための作業に入った、なお機関部は機関長はじめ全員陸上に避難している、船体動揺は±35°前後。
1109〜緊急 あゆち丸、こちらは巡視船こうず、ただ今から曳航用のロープをゴムボートで貴船に向けて流すので拾われたし、なお、ロープ確保後の曳航方位はNNEとする、あゆち丸了解あればこれをもって緊急通信を解除する、参加各局の労を多とする。
1113〜巡視船こうず、こちらはあゆち丸、緊急通信解除による当局はQSW
2,105KC、QSX2,130KCでよろしく。
1118〜巡視船こうず、こちらはあゆち丸、貴船のコムボートは本船の前方30mE方向に流され、収容は不可能のため再度放流されたし、なお、曳航ロープは50mm径以下では破断すると思われるため、ご検討されたい。
なお、当局の電源は発電機の運転が不能のため、残り2h程度でOutと思われるため、オールワツチを1200以降は中止し緊急時のみ当局よりコールする、それ以外の船間連絡は手旗信号を、日没以後は発光信号を使用するのでよろしく。
1121〜あゆち丸、こちらは巡視船こうず、了解した、曳航ロープの手配から貴船の曳航再開を本日2200の満潮を期して再開したい。
1125〜巡視船こうず、こちらはあゆち丸、引き潮に入ったため本船が完全に砂浜に乗揚げるのも時間の問題となった、以降は転覆の恐れは無いもようにつき、今夜の満潮時の救援作業を待つ。 <無線業務日誌の抜粋は以下省略>
その後すぐ、巡視船こうずは他の海域での遭難船レスキユーに出動したため、本船の離礁作業はサルベージ会社に変更し、これより離礁までの3昼夜を小生たちは砂浜にテントを張って思いがけないアウトドアー生活を余儀なくされたが、やがて肝腎の無線通信がバッテリーOUTのため途絶したことにより、遭難現場に来た本庁の上司と争いが発生したが、その結果、通信長として詰め腹を切らされた格好となり海運局に登録していた船員手帳の職名が、一等通信士から通信士に降格となったのは、それから約1ケ月後であった。
また、船長代行として遭難を招いたチョッサーの処置については、失念したことと致します。
無線通信を天職として40年を送った小生の、青春のある1ページをいささかの恥を忍んでここにご披露いたしました。
--- 以 上 ---