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結婚になかなか踏み切れない人たち


人生の終盤にさしかかって、ともに歩んできた風景を語り合う相手がいないのは寂しいものです。

私の知りあいに、これまで一度も結婚しなかった六十歳近い女性がいるのですが、「寂しい」と言って、犬を相手に話す毎日をおくっています。

また、子どもが欲しいという女性は多いのですが、出産年齢には上限があります。

四十歳を過ぎてから焦って相手を探してもなかなかむずかしいですし、たとえ結婚したとしても、すぐに子どもに恵まれるとはかぎりません。

男性は年をとってからでも子どもはいくらでもつくれると言う人もいますが、たとえば四十歳代後半の男性が三十歳代の女性を望んでいても、女性のほうは「おじさんだから……」と敬遠し、これまた成立しにくいのが現状です。

独身の男性のなかには、「結婚した友達からうらやましがられているから、なかなか結婚に踏み切れない」と言う人もいますが、日本人男性には“照れ”がありますから、「結婚生活はいいよ」とはなかなか言わない。

そういう方には、「その友人の言葉を真に受けてはだめですよ。現にその方たちの結婚生活は続いていて、離婚しているわけではないでしょう」と言うことにしています。

今の人たちは、昔に比べると若いと言われますが、実際には昔とそう変わっていないと私は思います。

ですから、「もっと早い時期に入会されていれば、選択肢も広がっただろうし、本人の希望にも添えたのに」と思うことも多々あります。

全国仲人連合会に足を運ばれる親御さんたちは、お子さんのことを心配していらっしゃる方が多いのですが、お子さんのほうは、親ほど危機感を抱いていないため、乗り気ではないことも往々にしてあります。

けれども、実際に親御さんが入会の手続きをされても、本人が動かないかぎりはお見合いはできません。

お見合いを一度もしないまま、会費だけが毎月むなしく引き落とされていってしまうというわけです。

そのため、最近は親御さんに、「入会前にお子さんの承諾を得てお見えになってください」と伝えることが多くなりました。

会費だけ落ちていくのは、我々にとっては努力することなく収入になるわけですから、むしろありがたいことなのです。

にもかかわらず、「本人の了承を」と言うのは、入会させることが目的ではなく、最終的に結婚まで持っていくことが仲人のプライドである、と信じているからです。

本からの抜粋:全国仲人連合会 良縁ーその先の人生をみつめて より
* 著者である、全国仲人連合会 代表 宮原祐輔氏の了解を得て掲載しています。
※提出書類や書かれている内容等、本が書かれたときと現在とは異なっていることがありますのでHPで確認して下さい。

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