育児上の悩みの例と答え

1)乳児期から1歳前半頃まで                                      

読む時の注意
 
 次に書いてあることは、育児相談を、毎月受診したお母さんの訴えに多いことす。
病気で外来を受診した子どもさんではありません。
 かぜや胃腸炎などの感染症もなく、食欲もあり、機嫌も良く、体重もよく増えて
いるが、こんな症状があるので、育児相談の時に聞いてみようと言う症状です。
 

『1』お母さんによく聞かれること
『2』お母さんが気にすること

『1』お母さんによく聞かれること
A.身体的なこと;病気でしょうか
B.栄養
C.便について
D.行動上の問題
E.予防接種について
F.事故防止
 EとFについては、ホームページの項目をお読み下さい。

   
A.身体的なこと;病気でしょうか             
1.発疹
2.あざ;赤い斑、青い斑、黒い斑
3.皮膚が黄色い;黄疸
4.臍
5.目
6.口
7.頭
8.陰股部
9.四肢
10.呼吸器
B.栄養 1)母乳不足 2)吐く;嘔吐 3)哺乳後のゼロゼロ、ゼーゼー 4)しゃっくり 5)哺乳時間が長い 6)哺乳回数が多い、哺乳時間が不規則だ 7)哺乳時間の間隔をのばすには 8)夜の授乳 9)離乳について
C.便について 便秘
D.行動上の問題 1)ふるえる、足がぴくぴく、かくかく;けいれんかな 2)指しゃぶり 3)夜泣く
E.予防接種について F.事故防止  EとFについては、ホームページの項目をお読み下さい。 『2』お母さんが気にすること 1.赤ちゃんの乳首が引っ込んでいる;陥没乳頭 2.生後1か月になるが、皮膚が黄色い、黄疸が続く 3.母乳が目に入ったようだ 4.後頭部のぺこぺこ;小泉門が開いている 5.耳のうぶ毛はとれるか 6.赤ちゃんがいびきをかく 7.体温が37.5〜37.9℃位ある 8.赤ちゃんがおならをする 9.寝ている時、苦しそうにする 10.母乳の出すぎ 11.左右の乳房を吸う力が違う 12.スムーズに乳房をかえられない 13.寝ていても起こして飲ませるのか 14.飲むのが早いような気がする 15.母乳を吸わせると嫌がる 16.母乳をヒューヒューして飲む 17.ゆざましは 18.紅茶やコーヒーの母乳への影響 19.便量が多い 20.泣いて、青くなり、呼吸が止まる;泣き入りひきつけ 21.おむつを替える時、泣く 22.まっかになる、きばる、うなる 23.上の2歳の子が目が離せない 24.見えるか、聞こえるか 25.耳に膿、耳垢、耳かす 26.母乳を飲んで、ミルクを飲まない 27.片方しか飲みません 28.眠っていて動く 29.眠りが浅い 30.抱っこしないと寝ない、抱っこを要求する 31.おむつに赤いのがつく 32.歯並び 1.発疹  体に、ぷつぷつ、ぽつぽつ、かさかさなど出た場合、もし発熱があったり、咳 や鼻汁など見られ、かぜをひいたような時に、発疹が出たら、かかりつけ医を受 診して下さい。  また、お兄ちゃんやお姉ちゃん、保育所や幼稚園で体に発疹が出る病気が流行 している時は、かかりつけ医を受診して下さい。  食欲もあり、機嫌も悪くないが、発疹がある場合は、今晩(休日)は次のよう にして、様子を見ましょう。                                      1)顔のぷつぷつ、ぽつぽつ;にきび  生後1か月に多く見られ、2か月には少なくなります。3か月以降ではまず見られ ません。  思春期のにきびと同じく、毛嚢がつまることによりおこります。  顔(両頬)によく見られ、赤ちゃんによっては、胸(上胸部)や背中にも見られます。  石鹸でよく洗って、お湯で石鹸を洗い流します。軟膏類は何もつけません。ベビー オイルやベビーローション類もつけません。何も塗らないのが良い。  湿疹化することもあるし、細菌がついて化膿することもあります。かかりつけ医を 受診しましょう。  湿疹化したものには、湿疹の薬を塗ります。化膿したものは、抗生剤の入った軟膏 を塗ったり、また抗生剤を飲みます。医師と相談してやること。                                     2)顔のぷつぷつ、ぽつぽつ、かさかさ;湿疹、アトピー性皮膚炎、乾燥肌  生後1か月では、湿疹の場合が殆どです。稀に、衣服などによるかぶれ(接触性皮 膚炎)が見られます。  アトピー性皮膚炎の診断は、生後1か月ではつきにくく、もう少し月齢がすすんで から診断されるのが普通です。  顔、耳、胸、背中や腕に見られ、赤い斑点(紅斑)が主です。  かかりつけ医を受診して指導を受けましょう。  入浴時、石鹸でよく洗い、お湯で石鹸を洗い流します。入浴後、医師からいただい た軟膏を薄く塗ります。  ステロイド(副腎皮質ホルモン)の入った軟膏はひどい時に使い、軽快するにつれ て軟膏の種類も変わりますから、先生にいただいた軟膏を指示通りに使うようにしま しょう。 3)かさかさ、かさぶた;脂漏  生後1か月位に多い。  赤ちゃんの頭、額やまつげなどに、かさぶたのようなかさかさが見られます。これ を脂漏と言います。  入浴時、お湯で浸しておき、軟らかくして、石鹸でよく洗います。かさぶたを一気 にはがさずに、軟らかくして、少しずつ、洗い流すようにして取り去るのがこつで す。  ベビーオイルをつけて、軟らかくして、ガーゼや綿で少しずつ丹念に取り去っても 良い。少々、残っていても害はありません。  毎回、入浴時に、丹念に、少しずつ、お湯で浸して、軟らかくして、洗い流すのが 一番良いでしょう。                                      4)ぽつぽつ、ぷつぷつ;あせも  赤ちゃんは汗をかきます。汗腺がふさがれると、あせも(汗疹)になります。 よく洗ってあげることにつきます。夏の暑い日には、1日3〜4回も入浴します。  シャワーで、石鹸をつけて、よく洗って、その後お湯で石鹸を洗い流して下さい。  涼しくしていると直ぐなおります。  あせもに細菌がついて化膿することもあるから、ひどくなったら医師を受診して下 さい。                                      5)おむつかぶれ(アンモニア皮膚炎)  おむつの当たる部位に見られる赤い発疹です。  近頃、紙おむつをしていて、便の時はよく拭くようですが、尿の時は見た目がきれ いなので、よく拭かないお母さんがいます。  男の子では、ペニスの後側、陰嚢の後ろのただれ、女の子では、外陰部の内側のた だれ、男女ともに肛門周囲のただれが多く目につきます。  タオル(ガーゼであれば一番よい)を、温かい湯に浸して、おむつかぶれを蒸し て、押すような気持ちで、タオルの清潔な部位で拭きます。その後、空気中で乾かし ます。  ペニスを持ち上げ、陰嚢を持ち上げ、外陰部を開き、肛門が見えるように開いて、 乾かします。乾かしておむつをすると割合早く治ります。  おむつカバーや紙おむつのビニールなどが接触しても、ただれますので、直接皮膚 に触れないように注意することも大切です。  皮が剥げて、皮膚が剥がれてきた時にはかびがついている時が多いので、医師の診 察を受けましょう。  かぶれがひどい時は、医師の診察を受けましょう。塗り薬をいただいた時は、指示 通りに使用しましょう。  排便や排尿後、おむつを取り替える度に、お湯に浸したタオルで蒸して、押すよう にして拭き、便や尿および前に塗った軟膏(クリーム)をきれいに拭き取ります。そ の後、軟膏(クリーム)を塗って、新しいおむつをするようにします。  排尿後、時間をおかずに、おむつを頻回に取り替えるのがこつです。 先頭に戻る
                                      2.あざ;赤い斑、青い斑、黒い斑                                      1)赤い斑;ウンナ母斑とサーモンパッチ  頭の後ろや項部に赤い斑点、時には髪に隠れているので、お母さんが気がつかない でいることがありますが、ウンナ母斑です。  顔の目の上、上眼瞼部に多いのですが、額に、または目の鼻寄りの所に見られる赤 い斑点があります。これをサーモンパッチと言います。  いずれも、放っておいてよく、生後1年位たつと薄くなって、消えます。                                      2)赤あざ、赤い腫瘤;血管腫                      (1)赤あざ;単純性血管腫  扁平な赤い斑で、境界ははっきりしているのが、単純性血管腫で、自然に消えるこ とはまずありません。皮膚科医を受診しましょう。             (2)赤い腫瘤;苺状血管腫  苺状の赤い軟らかい腫瘤で、生後数か月まで大きくなり、1歳過ぎより小さくなり 始め、4〜5歳で消失する。  皮膚科医を受診して確かめましょう。                                      3)青あざ;蒙古斑  青い斑点がお尻の辺りに多いのですが、なかには背中、下肢や上肢にも見られる赤 ちゃんもいます。  色も濃い青色から薄いものまでいろいろです。  これは東洋人によく見られるものですが、薄いのは、お誕生頃には薄くなり、消え ていきます。濃い青色の青あざは、もう一寸大きくなるまで残ります。3歳位で薄く なり消えることが多いようです。  もし、あまりにも濃かったり、体中にある場合は、皮膚科医を受診しましょう。 先頭に戻る
                                      3.皮膚が黄色い;黄疸  赤ちゃんは、生後数日から黄疸が見られ、生理的黄疸と言います。1週間位から軽 快して、色が薄くなり、黄疸が消失します。  なかには、母乳黄疸と言い、1か月過ぎ迄、母乳栄養の赤ちゃんに黄疸が続くこと があります。放っておいてよい黄疸です。  黄疸が強い時、1か月を過ぎても、黄疸が強い時は医師の診察を受けましょう。  新生児黄疸が消失してから、また黄疸が出現した場合や、黄疸が続いて赤ちゃんの 便が白色である時は、病気の時がありますから、必ず医師の診察を受けましょう。 先頭に戻る
                                      4.臍                                   1)じゅくじゅくする;臍肉芽腫と臍のただれ  赤ちゃんのお臍が、じゅくじゅくして、ガーゼに膿がついたら臍肉芽腫です。お臍 に皮がかからないで、肉が盛り上がっています。  大抵の場合は、肉芽腫を処置すれば治ります。病院で処置してもらって下さい。  臍のただれは、ガーゼに膿がつかなくなれば、もうガーゼを当てなくてもよくなっ たのです。また、じゅくじゅくがガーゼにつかなくなれば治ったのです。                                     2)臍ヘルニア(でべそ)  臍ヘルニアは、小さいものは1歳までに閉じます。そのまま様子を見ていて下さ い。  お誕生になっても、出てくる時は、小児外科を受診しましょう。  でも、大きくて、穴が大きい時は、出てきたヘルニアの中に、何か触れるような気 がする時は、早めに外科を受診することをお薦めします。 先頭に戻る
                                   5.目                                   1)めやに  めやにが続く時は、一度、眼科の先生に診てもらいましょう。  結膜炎の場合もあるし、目から鼻に通じる管(鼻涙管)がつまっている時もありま す。また、さかさまつげの場合もあります。目に異物が入っている時、例えばごみな どの場合もめやにが出ます。  目やにが続く時は眼科医を受診しましょう。                                      2)目が寄っている;斜視かな  赤ちゃんは目と目の間が広いので、一寸見ると目が寄っているように見えます。遠 くの電気の光が両方の黒目にあれば問題ありません。お母さんが確かめるのが難しい ですね。難しい時はかかりつけ医を受診しましょう。 先頭に戻る
                                     6.口                                  1)口の中に、白いものがある;上皮真珠  白いものがはぐきなどに見られます。1×1mmから大きいのは2×2mm位のも のもあります。  これは上皮が埋没したもので、歯でもありませんし、膿でもありません。放ってお いてよいものです。いつとはなしにとれてしまいます。                                      2)口の中に出ている  上皮真珠が多いのですが、かぜによる口内炎や鵞口瘡が見られます。  舌の上に、白く苔みたいなのがつくのは、正常でも見られることです。 先頭に戻る
                                     7.頭 1)片側だけ向いている;向きぐせや斜頚  生まれてくる時、頭が変形(頭血腫など)する場合があります。そのような時、赤 ちゃんは一方向だけに顔を向け、耳が変形することもあります。これを向きぐせと言 います。今まで寝ていた頭の方に足をおき、足の方に頭をおけば、今までとは反対側 (人がいる方を向く)を向きます。そのうち、3か月を過ぎれば目立たなくなります。  片側を向くのが、首の筋肉にこりこりがあるためならば、斜頚が疑われます。  向きぐせと同じようにして、経過を見て下さい。                                      2)髪の毛が薄い、髪の毛は生えるか  頭の毛が薄い、全然生えてない赤ちゃんも多数見られます。でも、心配いりませ ん。お誕生過ぎには大分ふさふさと生えてきます。なかには、幼稚園(3〜4歳)位 までかかる子どももいますが、普通の人位には生えてきます。                                      3)頚や後頭部のしこり、ころころ  後頭部のころころと言うお母さんの中には、後頭部の骨が触れるのを言っている場 合もあります。  大概は、リンパ節です。リンパ節は普通でもあるものです。かぜや頭部の化膿で、 リンパ節が腫れる場合もあります。すっかり治っても、硬くなって触れます。  リンパ節が触れるだけでは、心配しなくてもよいでしょう。体中のリンパ節が腫れ てきたり、咳とか熱とかある場合は受診しましょう。 先頭に戻る
8.陰股部 1)肛門の側におできができた、赤くなった;肛門周囲膿瘍  肛門のまわりに、おできみたいなものができ、膿が出て、なかなか治りません。  外科に診てもらって、治療しましょう。  なかなか治りにくいものであることを知っておいてください。 2)陰嚢が大きい;陰嚢水腫  陰嚢の大きい時に疑われます。医師の診察を受けて、陰嚢水腫であることを確かめ てください。  12か月、1歳のお誕生まで経過を見ると、大抵の赤ちゃんは小さくなります。なか には、大きなままの赤ちゃんもいますが、この赤ちゃんは外科で治療します。  陰嚢水腫と鼠経ヘルニアが合併してくることもありますので、素人診断はしない で、医師の診察を受けることをお勧めします。 3)おチンチンの袋の中に睾丸がない;停留精巣  睾丸が陰嚢に下がっていない場合を言います。  赤ちゃん、特に2〜3か月では、心配なく、そのまま経過を見てよいでしょう。  1歳のお誕生日頃でも、下がってこない場合は受診しましょう。 4)ペニスが皮をかぶっている;包茎  皮かむりですが、赤ちゃんは大抵、皮かむりです。  おしっこの時、尿が出てくれば心配ありません。風船のようにペニスの先が尿でふ くらみ、尿がポタポタと落ちてくるような時は受診しましょう。  年齢と共に、だんだんペニスの先が露出してきます。小学校に入る頃から、皮をむ き、ペニスの垢を洗うように、ペニスの亀頭を清潔にするように指導します。  そうしていると、だんだんに皮がむけるようになります。中学生の頃には、自然と 包茎は治るものです。  ごく稀に、皮がむけないままの子どもがいます。包茎が続く子どもがいますが、泌 尿器科を受診してください。  日本の習慣としては、乳幼児では、割礼、ペニスが露出するように包皮を手術する ことをしません。 先頭に戻る
9.四肢  下肢の開きが悪い;先天性股関節脱臼  下肢の開き(開排)が悪いと疑われます。1か月頃からの抱っこの仕方により、か なり改善されます。  お母さんのお腹で、赤ちゃんの下肢を開くように、昔のダッコチャン人形のように 抱っこしますと、疑わしい時でも、4か月頃になると、よく開くようになります。  3か月位でも、さっぱり、開きがよくならない時は、整形外科を受診してくださ い。  開排がよくても、股関節の異常がないわけではなく、検査をして、初めて分かる異 常もあることを念のためつけ加えておきます。 先頭に戻る
10.呼吸器 1)咳、痰、ごろごろ;かぜや気管支炎  生後1か月頃は、かぜなど呼吸器の感染症がなくとも、お部屋の片づけ、掃除、窓 を開けて風が入ってきた時など、咳やくしゃみをします。  いつもより、咳をしたり、鼻汁がでたりしたら、かぜを疑って医師の診察を受けま しょう。  勿論、機嫌が悪かったり、熱がでたり、おっぱいを飲まなくなったら、受診しなけ ればいけません。  なぜの治り際に、痰を伴った咳をするようになります。赤ちゃんも機嫌が良くな り、沢山飲むようになります。お母さんも看病疲れでゲップをよくしないと、咳で吐 きます。気管にはいると、窒息や肺炎を起こしたりします。哺乳後、ゲップをしても しなくても、30分位は立位を保つようにしましょう。  ゼロゼロやゴロゴロが、生まれつきある赤ちゃんもいます。先天性喘鳴と言い、成 長するに連れて軽快し、1歳を過ぎる頃から消失します。  かぜや気管支炎の時もゼロゼロ、ゴロゴロします。医師の診察を受けてください。  先天性喘鳴の赤ちゃんでは、かぜや気管支炎に罹患したかどうか分からないと訴え るお母さんもいますが、熱が出たり、鼻汁が出たり、咳をするようなら、かぜが疑わ れますので受診してください。 2)鼻がつまる、ぐずぐず;鼻閉  ぐずぐず、鼻づまりも、かぜの時にみられますが、部屋が乾燥しいる時でもみられ ます。  また、3か月位までは、鼻がつまる赤ちゃんがいますが、4か月を過ぎる頃からだ んだんよくなります。  ひどい時は、鼻汁を吸ってやりますが、おっぱいを飲める時は、放っておけば鼻汁 と共に鼻かすが出てきます。綿棒などで取ろうとして出血させることがありますの で、自然と取れるまで待ってよいでしょう。 先頭に戻る
B.栄養 1)母乳不足  母乳が十分に足りているかどうか、1か月から3か月位までの赤ちゃんの場合、よ く聞かれる質問です。  母乳が不足ではないかとお母さん方が思う根拠は、飲んでも直ぐ泣く、直ぐ欲しが るが一番多いようです。  母乳不足をみるのに、いろんな目安が育児書に書いてありますが、何と言っても、 体重増加が悪いことです。これも1週間から10日位の間隔で、体重計(10gまで正確 に測定できる)で、測定することが大切です。  体重がよく増えていれば、直ぐ泣く、直ぐ欲しがるのは、たくましい赤ちゃんなの です。実は、この赤ちゃんが一番多いのです。  いつまでもオッパイを離さない時は、片側を10分ずつ吸わせて、両側で20分で止め にする。大体、10分で8割位母乳を飲みますので、10分位で他側に移ってください。 15〜20分、吸わせているとお母さんの乳頭を傷つけます。さらに、乳腺炎とすすんで いくこともあります。  哺乳前の体重と哺乳後の体重を測定し、哺乳後の体重から哺乳前の体重を引いて、 哺乳量を推測する方法もありますが、不正確なのであまりお勧めできません。  体重の増加が悪い時は、ミルクを少し足してみましょう。  母乳の後に、ミルクを飲ませましょう。あまり出すぎないように乳首を調節してく ださい。  一生懸命、母乳で頑張って、どうしても足りないので、出ないのでミルクを足すの は、何も問題がありません。心理的にも、親子間にも、何の問題もありませんので、 心配する必要はありません。  よその人から見て、まだ母乳が出るから頑張れといわれても、お母さんがもう頑張 れないと思ったらミルクを足してください。何も問題はありません。 先頭に戻る
2)吐く;嘔吐  嘔吐には、病気によるものとそうでないものがあります。  オッパイを飲んで吐く場合、ゲップの下手な赤ちゃん、ゲップに時間がかかる赤 ちゃん、また吐きやすい赤ちゃんがあります。  哺乳後、30分間、立位にして、抱っこして、背中を軽くトントン叩くか、赤ちゃん のお腹をやさしくなでてあげてください。大きなゲップをします。  でも、よく吐く赤ちゃんでは、その後もゲップをすることが多いので、オッパイを 飲んで30分は立位に抱っこして背中をトントンしてあげましょう。 先頭に戻る
3)哺乳後のゼロゼロ、ゼーゼー  赤ちゃんの飲み込むスピードよりも、おっぱいの出がよければ、ゼロゼロ、ゼー ゼーします。一寸、休んで、また飲ませましょう。  また、赤ちゃんの咽頭から気管や気管支にかけて、まだしっかりしていないので、 ゼロゼロ、ゼーゼーすることがあります。哺乳時にそれが目立ってゼロゼロ、ゼー ゼーすることがあります。この場合も、休み休み飲ませましょう。1歳頃には治りま す。 4)しゃっくり  赤ちゃんがおっぱいを飲んで、胃がふくれますと、横隔膜を刺激して、しゃっくり をします。  しゃっくりを止めるために、大きな物音を立てたり、それ以上哺乳させるようなこ とはしません。  そのまま、そっとしておくこと。おっぱいを飲んだ後ならば、ゲップをさせて下さ い。立位に抱っこして、赤ちゃんの背中を軽くトントン叩いてやる。 5)哺乳時間が長い  まず考えられるのは、哺乳量が足りないことですが、生後1か月位までは、体重が 1週間から10日位で、約30g/日位増えていれば問題ありません。  次に、吸い付いているのが好きな赤ちゃん、飲んでいるのではなく吸い付いて遊ん でいる赤ちゃんです。月齢と共にこのような赤ちゃんは増えます。  丈夫な生命力のたくましい赤ちゃんでは、いくらでも飲もうとします。  体重増加がよければ、片側10分、次に他側を10分の計20分で、終わりとしてよい でしょう。  吸い付く時間が長いと、お母さんの乳頭を傷つけて、乳腺炎になったりしますので 気をつけましょう。 6)哺乳回数が多い、哺乳時間が不規則だ  赤ちゃんにまかせておいても、哺乳回数や哺乳時間が一定になり、だんだん回数も 少なくなります。これを自律哺乳と言います。  ところが、赤ちゃんによっては、回数がさっぱり減らなかったり、哺乳時間が不規 則で、一定にならなかったりします。  このような場合は、お母さんの方で、回数や時間を調節してあげましょう。  夜昼かまわず、不規則に泣いて欲しがるのにつきあえば、夜は眠られないし、疲れ がとれないので、昼はボーとして、赤ちゃんと一緒に遊ぶなんてことは出来なくなり ます。  イライラして1日を過ごすようになります。子育てがつらくなります。「夜は寝て ね、飲む時間を一定にしてね、でなければ、ママは疲れてダウンしちゃうよ」と、赤 ちゃんをしつけて下さい。勿論、直ぐ上手くいく赤ちゃんもいますが、なかなか上手 くいかない赤ちゃんもいます。気長にしつけるようにしましょう。  回数を減らす時、時間を一定にする時、10分ずつ泣かせて我慢させ、徐々に時間を ずらしてあげれば上手くいくでしょう。  しかし、口で言うように簡単にはいきません。「ママ、オッパイオッパイ」と赤 ちゃんは泣きます。お母さんは「そんなことを言わないで、もう一寸待ってちょうだ い」としつけます。赤ちゃんは「イヤダイヤダ」と大声で泣きます。  大声で、いつまでも泣く赤ちゃんもいますし、直ぐ泣き止む赤ちゃんもいます。シ クシクといつまでも泣き続ける赤ちゃんもいますし、直ぐ寝てしまう赤ちゃんもいま す。赤ちゃんによって、その反応はいろいろと違います。  また、お母さんも、夜、起こされても、こんなものだと思って、あまり気にしない お母さんもいますし、どうして家の子は大声でいつまでも泣くのとか、私は疲れても ういやとなるお母さんもいます。  お母さんによっても、その対応はいろいろと違います。  大人になるまで、親と子は長いつきあいをするわけですから、赤ちゃんとお母さん が自分達にとって、一番良い付き合いの方法を見つけて下さい。  でも、上手くいかない場合もあります。その時は、かかりつけの小児科医に、ざっ くばらんに相談することをお薦めします。  哺乳回数の目安は、1か月頃で8回/日位、後は1か月毎に1回位ずつ少なくなっ て、4〜5か月頃には5回/日位にします。でも、夜中に1回位はまだ飲みます。夜 中を入れれば、6回位でしょう。  哺乳時間は、それにつれて、4〜5か月頃までに、1)午前6時、2)午前10時、 3)午後2時、4)午後6時、5)午後10時の5回となります。その他に、夜中に1 回位は飲んでいます。  このように時間をおいて、回数を減らしてから、離乳食を開始すれば、上手くいく のです。 先頭に戻る
7)哺乳時間の間隔をのばすには  哺乳時間の間隔をのばして、1日の哺乳回数を減らすには、10分位泣かせてから哺 乳します。例えば、1日10回位飲んでいれば、1回目の午前6時はそのままにして、 2回目の午前8時は10分泣かせて8時10分にします。次の午前10時はまた10分泣か せますので、10時20分になります。このように10分ずつ泣かせて哺乳していけば1 回抜けます。  10分位なら、お母さんも耳をふさいでいれば、赤ちゃんが泣いても、何とか我慢で きるでしょう。また、赤ちゃんも待たせられますから、よく飲むようになります。 先頭に戻る
8)夜の授乳  5か月位までは、夜中に1回位飲む赤ちゃんが多いのですが、夜、起こされなけれ ばお母さんはぐっすり眠れますので、翌朝には疲れがすっかりとれています。  赤ちゃんと過ごすにも、あやしたり、遊んだり出来ます。それが、慢性的に疲れが たまると、ゆううつになり、子育てがいやになることもあります。  なるべく5か月過ぎから、夜中に起きて飲まないようにしつけましょう。  特に、8か月過ぎ頃から、赤ちゃんは夜泣いて、お母さんに抱っこされ、おっぱい を吸わさせられると、次の日の夜も、目が覚めるとおっぱいをよこせと泣くようにな ります。夜泣きをするようになります。なるべくこのような習慣が付かないようにし ましょう。  3か月を過ぎたら、規則的な生活、生活リズムを整えることが大切だと言うことを 考えましょう。  そうすれば、昼は起きて、夜になったら眠って、夜中には食べたり飲んだりする習 慣はないから、夜は飲まないようにしつけましょうということになります。ただ、夜 は飲まないで、昼は飲み、朝は一定時間に起きて、夜は一定の時間に寝るという生活 リズムが規則的な赤ちゃんだけではないという事実も認識する必要があります。  生活リズムがつきにくい赤ちゃんでは、夜中に「オッパイ、オッパイ」と泣くで しょうし、お母さんは「そんなこと言わないで夜は寝るのよ」としつけようとしま す。  なかなか習慣が身に付かないのに、無理矢理に夜の母乳を止めさせることもありま せんが、気長に、ゆっくりと、あせらないで、夜は飲まないで(食べないで)寝るの が人間よと教えてやることが必要です。  具体的には、日中に、午前中1時間位、午後1時間位、外に出す。午後の昼寝は外 に出す前にして、疲れさせると夜ぐっすりと眠るようになります。夜中に起きても、 軽くとんとん叩く位で眠るでしょう。  もし、夜中に起きて、「オッパイ、オッパイ」と泣いても、直ぐにオッパイをやら ずに、3分位「よしよし」と声をかけ、それでも泣くなら、声をかけながら、3分位 軽くトントン叩いてやり、それでも泣き止まない時は、オッパイをやります。  次の日の夜は、これを5分ずつくりかえします。その次の日の夜は、10分ずつ、こ れをくりかえします。大抵は、これでオッパイを飲まなくなります。  しかし、どうしても、飲むと大声で長泣きする赤ちゃんもいます。その時は、あせ らずに、気長に、ゆっくりと機会があったら止めさせようとします。  大きくなるにつれて、自然に止めるようになるでしょう。でも、「お母さんは夜眠 られないので、昼、疲れて大変よ。だから、そろそろ止めてちょうだい」と赤ちゃん に言いながら、機会を見て止めるのを試みたらよいでしょう。 先頭に戻る
9)離乳について (1)離乳の開始  離乳食の開始は、5〜6か月になってから、ゆっくりと少しずつ進めていくのが良 いでしょう。 (2)離乳がのんびりしている  離乳食は5〜6か月から、ゆっくりと進めていき、終了は12〜18か月位を目安にしま す。  5〜6か月はゆっくり進めることに主眼をおき、6〜7か月になったら食べさせるよ うにしたらどうでしょう。  のんびりと進めていって良いのです。 (3)離乳食を食べない  離乳がのんびりしていると同じです。ゆっくりと進めて良いのです。あせってはか えっていけません。  食べたり、食べなくなったり、また食べるようになったりしますから、あせらず に、気長に、のんびりと食べさせましょう。 (4)離乳食の時間を決める  不規則になりがちな赤ちゃんもいますが、なるべく時間を決めてやるようにするの が離乳食が上手くいくこつです。  何時頃起きて、オッパイを飲んで、何時頃に離乳食を食べて、何時頃に外に出て、 何時頃に昼寝をして、何時頃にお風呂に入り、何時頃に布団に入り眠るという具合 に、規則的に生活をさせるようにすれば、赤ちゃんはすくすくと育っていきます。 先頭に戻る
C.便について 便秘  おむつを取り替えるから、お母さんが神経質になりがちです。  成人では、3日に1回位の人もよく見られますが、赤ちゃんは毎日便が出ないと駄 目と思っているお母さんがいます。3日に1回でも、4日に1回でも、便が硬くて出 ないとか、食欲がなくて機嫌が悪いとかなければ心配いりません。  赤ちゃんの便の回数は、1日3回前後から、3日に1回位は普通です。 肛門部が切れていて、痛いために排便しない場合は、医師を受診して、軟膏を肛門か ら押し込んでおくと、便がスルット排便されるので痛がりません。  便秘の時は、お臍を中心として時計の針の進行方向と同じように軽くマッサージを してやる。また、綿棒にオイルを浸して、肛門を刺激してやるこより浣腸をおすすめ します。  いちじく浣腸は、習慣になりやすいのでおすすめできません。5〜7日と便秘が続 く、機嫌が悪くなり、食欲がなくなってきた時に使いましょう。  離乳食が始まり、せんいの多い食品を食べるようになると、自然と治っていくもの です。  頑固な便秘が続く時は、医師を受診するのを忘れないように。 先頭に戻る
D.行動上の問題 1)ふるえる、足がぴくぴく、かくかく;けいれんかな  足がぴくぴくする、または顎がかくかくするのは、赤ちゃんの神経がまだ未熟のた めに見られることです。親はびっくり仰天しますが、月齢と共に軽快してきて、1歳 過ぎには消失します。けいれんとの鑑別が必要ですので、心配で、心配で頭を離れな くなったら、医師を受診しましょう。 2)指しゃぶり  赤ちゃんが手を、指を「ちゅっ、ちゅっ」と吸うのは、ごく当たり前のことです。 生理的なことと思って下さい。  指を吸わせてやって下さい。その意味では、おしゃぶりなどは必要のないもので す。  ところが、よく手を、指を吸う赤ちゃんの場合は、手や指に吸いダコができたり、 ただれたりする時があります。このような時に、吸いやすいもの、おしゃぶりや清潔 にしやすい器具を吸わせるのはいいでしょう。  ただし、歯茎でかめるものは歯茎の間に硬いものを入れる習慣を付けます。そうす ると、歯のかみ合わせに隙間が出来るとも言われています。なるべく口の中に入らな い位大きいものがよいでしょう。 先頭に戻る
3)夜泣く  夜、お腹が空いて、オッパイを欲しいと泣く場合や夜と昼を取り違えた場合などが 考えられます。その夜だけ泣くのは病気なのかもしれません。  生活リズムをつけるようにしましょう。朝は一定の時間(午前6時頃)に起きて、 昼寝をして、夜は一定の時間(午後8時頃)には眠るという習慣を付けましょう。  朝起きることや夜寝ることだけでなく、睡眠、哺乳回数や哺乳時間もなるべく朝6 時頃から夜10時頃(遅くとも12時頃)に入るように目指しましょう。  ところが、赤ちゃんによってはなかなか規則的にならない赤ちゃんもいますし、泣 き出すと大きな声でいつまでも泣く赤ちゃんもいます。赤ちゃん一人ひとりによっ て、夜泣くと言っても、大きな違いがあります。  基本的には、朝になったら目を覚まし、夜になったら寝るんだよと、気長に、のん びりとしつけていきましょう。  例えば、赤ちゃんは夜は起きて遊ぼうとする。お母さんは夜は寝るんだよと教えて いくのです。  だんだん大きくなるにつれて、少しずつよくなってきます。 E.予防接種について F.事故防止  EとFについては、ホームページの項目をお読み下さい。 先頭に戻る
『2』お母さんが気にすること 読む時の注意  次に書いてあることは、育児相談を毎月受診したお母さんの訴えで、数は少ないが お母さん方が気にすることです。  病気で外来を受診した子どもさんではありません。かぜや胃腸炎などの感染症でも なく、食欲もあり、機嫌も良く、体重もよく増えているが、こんな症状があるので、 育児相談の時に聞いてみようという症状です。 1.赤ちゃんの乳首が引っ込んでいる;陥没乳頭  お母さん方は、乳房が子育てにも、美容上でも大切なものですから、乳頭が引っ込 んでいるということに、大変関心があります。乳頭が引っ込んでいる陥没乳頭または 扁平であれば、赤ちゃんがオッパイを飲めませんから大変です。  でも、成人になるまでに20年が経過するわけですから、そんなに心配しなくても大 丈夫です。大きくなるにつれて、乳頭の陥没は治ってくることが多いのです。大人の 乳頭陥没とはあまり関係ないと思って下さい。  赤ちゃんの陥没乳頭は心配しないで経過を見ましょう。 2.生後1か月になるが、皮膚が黄色い、黄疸が続く  赤ちゃんは生後数日から、黄疸が見られ、生理的黄疸といいます。1週間位から軽 快して、色が薄くなり、黄疸が消失します。  なかには、母乳黄疸と言い、1か月過ぎ頃まで、母乳栄養の赤ちゃんに黄疸が続く ことがあります。放置しておいてよい黄疸です。  黄疸が強い時、1か月を過ぎても黄疸が強い時は医師を受診しましょう。  新生児黄疸が消失してから、また黄疸が出現した場合、黄疸が続き、赤ちゃんの便 が白色である時は、病気の時がありますから、必ず医師の診察を受けましょう。 先頭に戻る
3.母乳が目に入ったようだ  母乳は、そんなに目の中に入るものではありませんが、もし入ったとしても、その ままそっとして様子を見ましょう。  目に異物が入った時、例えばごみなど入った時、ガーゼで取ろうとすると、かえっ て目を傷つけます。そっとしておくと、涙と共にとれます。  とれない時は、眼科を受診して下さい。 4.後頭部のぺこぺこ;小泉門が開いている  生後1か月では、小泉門(頭の後ろのぺこぺこ)がすっかり閉じてない子どももい ます。そのうち、完全に閉じますから、心配しないで経過を見て下さい。 5.耳のうぶ毛はとれるか  1か月を過ぎると、だんだん目立たなくなり、4〜5か月頃には気にならなくなり ます。 6.赤ちゃんがいびきをかく  赤ちゃんも大人顔負けのいびきをよくかきます。  お母さんがいびきをかいていると周りの人に思われる位のいびきをかきます。呼吸 が時々止まらなければ、まず心配いりません。 先頭に戻る
7.体温が37.5〜37.9℃位ある  子どもの体温は生まれてすぐは1日中大体同じ位の体温です。だんだん、夜は低く なり、午後は高くなります。幼児期には1℃位の差が見られる子どもが多数います。  1か月位は、まだ1日では差がありませんが、赤ちゃんによっては37℃台の赤ちゃ んも多数見られます。  咳とか鼻汁とか、不機嫌や食欲がないなど病気の症状が何もなくて、微熱だけで、 毎日その位の微熱であれば、まず心配いりません。  3〜4か月になると、夜は低めで、午後は高めになります。その赤ちゃんの普段の 体温を知っておくことが必要です。  お母さんが寝る前(夜の10〜11時頃)、朝起きてからと午後2〜3時頃の体温を 測って、その子どもの普段の体温を知っておいて下さい。  例えば、普段、夜36.5℃の子どもが、37.5℃あれば発熱と考えなさい。午後37.5℃ の子どもが37.8℃あっても発熱とは考えられません。  このように、その子どもの普段の体温と比較して熱があるかどうか見て下さい。 先頭に戻る
8.赤ちゃんがおならをする  赤ちゃんも人間です。おしっこもするし、うんちもします。同じようにおならもし ます。 9.寝ている時、苦しそうにする  吐いたり(嘔吐)、下痢、呼吸困難(鼻がピクピク、お腹がペコペコ)、意識がな いようだ(つねっても泣かない)、けいれん、手足がつめたいなどがなければ、まず 一安心です。  動いたり、目がキョロキョロしたりするのは心配ありません。 先頭に戻る
10.母乳の出すぎ  射乳と言いまして、飲ませようと乳房を出すと乳が飛び出ることがあります。ま た、母乳は初めはどんどん出ます。  1か月までの赤ちゃんは、お母さんのオッパイがどんどん出ますと、それを飲み切 れません。  一寸、しぼってから飲ませて下さい。もったいないようですが、出過ぎて飲めない よりいいでしょう。  成長するにつれて、よく飲めるようになりますから、心配しないで下さい。 11.左右の乳房を吸う力が違う  お母さんの主観によるものですが、どちらかの乳房からの出が悪いとその側の乳房 を強く吸うと言うことも考えられます。  いずれにしろ、赤ちゃんの体重増加がよければ、そのまま様子を見てよいことで す。 12.スムーズに乳房をかえられない  他側に変えようとするならば、10分飲ませてから、赤ちゃんの口角に、小指をそっ と差し入れて、乳頭を口から取るようにすれば、スムーズにいきます。 先頭に戻る
13.寝ていても起こして飲ませるのか  赤ちゃんは、自然と哺乳する時間が規則的になります。これを自律哺乳と言いま す。  時には、眠っていて飲まない時もあります。毎回でなければそのままでよいでしょ う。  どうしても、起きないので、哺乳回数が極端に少なくなり、体重の増え方が悪い時 には、生活リズムを整えてやりましょう。  朝、一定の時間になったら、少しずつ目覚めさせるように、音を立てたり、起こし たりします。時間になったら、お母さんから飲ませるようにする。また、外にも少し ずつ出してやる。入浴の時間も一定にする。夜、就寝する時間になったら、布団 (ベット)に寝せて暗くしてやる。  このように、お母さんから、生活リズムがしっかり行われるように仕向けてやった らどうでしょう。 先頭に戻る
14.飲むのが早いような気がする  丈夫な赤ちゃんは、一気に飲むことが多いのですが、母乳がよく出る時はそのよう に感じます。目安は、片側10分位ですが、そこまでかからなくても、身長や体重の増 加がよければ、心配いりません。  ミルクの時も、約10分で飲み終わるように乳首を調節しましょう。足りないのでは ないかと、よく飲むからと飲ませれば、いくらでも飲みます。 先頭に戻る
15.母乳を吸わせると嫌がる  母乳の分泌が悪くなり、ミルクを足したりする時に、よく見られます。  混合栄養にする時、ミルクの出が良すぎないように、乳首を調節することが大切で す。 16.母乳をヒューヒューして飲む  母乳の出が良すぎると、飲むのに一生懸命飲みますので、ヒューヒューします。  分泌量を十分に飲める位大きくなると良くなります。 17.ゆざましは  母乳やミルクだけで、1〜5か月の赤ちゃんは十分です。 18.紅茶やコーヒーの母乳への影響  母乳には、カフェインなどが出るでしょうが、普通の飲み方(1日2〜3杯)で は、その影響を考えなくても良いでしょう。  お母さんが楽しく生活できるならば、好影響を与えますから、母乳中のカフェイン を心配することよりも良いことです。 先頭に戻る
19.便量が多い  体が小さい割には、うんちの量が多いのですが、軟らかければ水分を多く含んでい て便量が多くなります。  さっぱり、体重が増えない時は、消化、吸収するところに障害があると考えられま すから小児科医を受診しましょう。  体重が増えていれば心配いりません。 20.泣いて、青くなり、呼吸が止まる;泣き入りひきつけ  これはひきつけ(けいれん)ではありません。赤ちゃんが泣いて、泣いて、泣き きって、呼吸をしないので、顔が青くなり、プルプルふるえています。やがて、大き な呼吸をしはじめ、顔色が良くなってきます。これを泣き入りひきつけと言います。 大きくなるにつれて治ってきます。 21.おむつを替える時、泣く  おむつを替える時、何か嫌なことでもあったのでしょうか。  おむつを取り替える時も、赤ちゃんの顔を見て、話しかけながら、おしりをきれい に拭いてやり、それから取り替えるようにしましょう。  赤ちゃんの顔を見て、話しかけながら、ゆっくりとおむつを取り替えてやれば、だ んだんよくなるでしょう。 先頭に戻る
22.まっかになる、きばる、うなる  赤ちゃんはお人形さんではありません。手足を伸ばしたり、排泄するためにきばっ たり、まっかになることもあるでしょう。うなるような声を出すこともあるでしょ う。  ただ、それだけでは、普通見られることですので心配入りません。  その他の症状、嘔吐、下痢、ぐったりするなどがみられたら、病気の可能性があり ますから受診しましょう。 23.上の2歳の子が目が離せない  大変、良いところに気が付いています。2歳児ではジェラシーがあったり、かわい がったつもりでも大人から見るといじめていることがありますので目が離せません。  何でも赤ちゃんと同じようにしたがります。オッパイを欲しがったりします。これ が2歳児なのです。  赤ちゃんが眠ったので、ホットしていると、早速、膝を狙って抱っこしてきます。 疲れているからと拒否しないで、抱っこしてあげて下さい。  もし、疲れていたら、お母さんが疲れているからねんねするよ、あなたもお母さん と一緒にねんねしましょう。お母さんとぴったりくっついて横になれば、大抵、それ で満足します。 先頭に戻る
24.見えるか、聞こえるか  赤ちゃんの目が見えるのか、耳が聞こえるのか、親にとって大変心配なことです。 これらはお母さん(親)が注意深く観察することによってわかります。  明るい窓や電気(蛍光灯)の方を見るならば、光に反応しているだろう。お母さん が赤ちゃんを見て、赤ちゃんの目とお母さんの目が合ってから、少し横に動くと、赤 ちゃんの目が追いかけてきます。それで見えているだろうと推測できます。  テレビや親たちが話している方に、いつとはなしに顔を向けていれば、耳が聞こえ ているだろうと思われます。  ただし、どの程度、はっきり見えているのか、どの程度の音(例えばささやき声) が聞こえているのかはまだわかりません。  お母さんの顔位のものが見えているし、テレビの音や話し声位は聞こえているだろ うと思われるだけです。 25.耳に膿、耳垢、耳かす  耳からねとねとした耳かすがでると、膿みではないだろうかと心配になります。  綿棒で耳の入り口付近を軽く拭いてあげましょう。どろっとしたのが綿棒に付いて きたり、なかなか治らない時は、心配してないで、耳鼻科を受診しましょう。 先頭に戻る
26.母乳を飲んで、ミルクを飲まない  ミルクを飲んで、母乳を飲まない  母乳は初めはドクドク出て、だんだん出にくくなります、また、成分もものによっ ては濃くなります。このようなわけで、飲んでいるうちに、微妙に味も変わります し、出にくくなって、終わりとなるわけです。一方、ミルクは始めから終わりまで、 同じ濃度であり、同じように出ますので違います。ですから、赤ちゃんはお母さんの 母乳が好きだよ、ミルクなんか飲まないよとなるわけです。  体重の増加が良ければ、母乳で頑張っていいでしょう。  逆に、ミルクはよく飲むけれど、母乳は吸い付かないと言う赤ちゃんがいます。む しろ、この方が多いかもしれません。これは、ミルクの方が出が良くて、母乳の方が 出が悪いので、ミルクを飲みたがるわけです、この場合は、ミルクの1回量を10分位 で飲むように乳首を調節します。 27.片方しか飲みません  母乳が十分に出ていれば、片側だけしか飲まなくても心配いりません。体重の増加 が一番の目安になりますから、体重の増加が良ければ心配いりません。 先頭に戻る
28.眠っていて動く  お母さんは眠っていて、ねがえりしたり、手や足を動かさないでいますか。大人で も眠っていると動きます。赤ちゃんだって動きます。何も心配することはありませ ん。 29.眠りが浅い  大人でも、深くぐっすり眠っている時と、うつらうつらとしている時があります。 赤ちゃんも同じです。  ぐっすり眠っている時と眠りが浅い時があります。眠りが浅い時は目玉がキョロ キョロ動いていることもあります。 30.抱っこしないと寝ない、抱っこを要求する  赤ちゃんがお利口になったのです。  抱っこしてもらって、あやしてもらうのが、大変、好きになったのです。精神的発 達が良好な証拠です。でも、抱っこしてもらって、寝る習慣が付くと困ることもあり ます。  例えば、昼は抱っこして昼寝をするが、夜は抱っこしないで、入浴後、オッパイを 飲んで、布団に寝せて、部屋を暗くして、トントンと軽く叩くと眠ると言うような習 慣にすれば、お母さん、お父さんは楽になります。 先頭に戻る
31.おむつに赤いのがつく  この原因は、尿中の物質(塩類)によるもので、血尿ではありません。夏の暑い頃 によくみられます。  続く時には、おむつを持参して、受診しましょう。 32.歯並び  歯並びが悪いのは、この時期はどうにもなりません。歯医者さんで矯正しように も、治療に協力的ではありませんので、どうにもなりません。このまま様子を見るほ かありません。  もし、永久歯でも歯並びが悪ければ、小学生ですので、治療に協力的ですから矯正 が可能となります。 先頭に戻る
目次に戻る,育児上の悩みに戻る, 次にすすむ