育児上の悩みの例と答え

2)1歳後半から2歳児

 おかあさんによく聞かれること、お母さんが気にすること

読む時の注意
 
 次に書いてあることは、育児相談を受診したお母さんの訴えに多いことです。
病気で外来を受診した子どもさんではありません。
 かぜや胃腸炎などの感染症もなく、食欲もあり、機嫌も良く、体重もよく増えてい
るが、こんな症状があるので、育児相談の時に聞いてみようと言う症状です。
    

1.家族について
2.子どもの行動
3.遊び
4.生活習慣
5.食事について
 1)食べない、集中しない
 2)ひとりで食べたがらない
 3)好き嫌い
 4)牛乳を飲み過ぎる
 これらは、幼児食の項を参照されたい。
6.言葉
 市町村の1歳6か月児健診と3歳児健診を受診して下さい。問題があれば、心配が
あれば相談にのっていただけます。



1.家族について
1)祖父母との関係について
2)兄弟姉妹との関係

2.子どもの行動
1)思い通りにならないと→
(1)泣く、あばれる、叩く、つねる
(2)どうであれやる、やらない
(3)あきらめないで頑張る
(4)手伝うと怒る
(5)我慢していて、爆発する、カットなる。
(6)目をつぶったり、目を白黒させる。
2)叱られても、何度もする
3)わざとする
4)好きなことには集中する、飽きない
5)甘え
6)何でも、「イヤイヤ」
7)やきもち
8)わがまま
9)親の顔色をうかがう
10)おくびょう、母にべったり、しり込み
11)ひとみしり
12)落ちつきがない、集中しない
13)乱暴、大声
14)敏感
15)人なつこい
16)ふざける、やりすぎ
17)泣き出すといつまでも泣く

3.遊び
1)おもちゃを取り返す
2)おもちゃをとられっぱなし
3)外遊びが好き
4)ひとり遊びが出来ない

4.生活習慣
1)トイレについて
2)こわいことがある
3)指しゃぶり
4)夜泣き
5)紙などやぶく
6)左利き
7)夜型のパターン
8)昼寝をしない、寝付きが悪い

5.食事について
1)食べない、集中しない
2)ひとりで食べたがらない
3)好き嫌い
4)牛乳を飲み過ぎる
これらは、幼児食の項を参照されたい。

6.言葉
 市町村の1歳6か月児健診と3歳児健診を受診して下さい。
問題があれば、心配があれば相談にのっていただけます。

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1.家族について

1)祖父母との関係について
例;祖父母が一緒にいる時やお客さんがいる時、わがままがひどくなり、乱暴する。
答;お利口さんになってきて、場面により母に叱られないということがわかったので
す。叱ったり、注意したりすると、わざとやって母を困らせます。
 結論を言えば、年齢と共になおってくるのが殆どです。
 初めに、要求を受け入れると、ますますひどくなってきますから、初めにそのよう
な習慣をつけないことが大切です。
 でも、ついてしまったことですから、どう対応すればいいのでしょう。
 1つは、よく言い聞かせることです。そして、一寸良くなったり、その傾向がみら
れたらほめてやることです。
 次に、祖父母と相談して、子どもの無理な要求をおだやかにたしなめていただくよ
うにお願いすることです。家族の足並みがそろわないと、しつけはうまくいきませ
ん。
 このような方針で、根気よく言い聞かせて、少しでもよくなったり、その傾向がみ
られたら、ほめてやるのが一番でしょう。

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2)兄弟姉妹との関係
例1;1歳5か月違いの妹に噛みついたり、悪いことをする。親に叱られる前に、自
分の足に噛みついて傷つけます。また、トイレで排泄できるのに、わざとたたみの
上、玄関や庭で排泄します。
例2;下が生まれてから、反抗的で、注意しても効果がない。
例3;下に弟が生まれてから、抱っことかおんぶとせがむのが多くなった。
答;いかにも、2歳の子どもらしい行動です。今まで、お利口さんだったのがそうで
なくなりました。トイレでなく、たたみや玄関などで排泄するのは赤ちゃん返りをし
ているのです。「お母さん、僕も面倒みてよ、僕にもかまってちょうだい」と訴えて
いるのです。また、下が生まれて反抗的になったり、甘えが強くなるのも「かまって
ちょうだい」と訴えているのです。
 赤ちゃんが寝たり、眠ったりしたら、2歳の子どもとも、ペタペタして、遊んでや
りましょう。
 妹に噛みつくのではなく、もしかしたら、チュッとしてかわいがっているつもりか
もしれません。抱っこして「カワイイ、カワイイ」しているつもりでも、赤ちゃんは
さかさ吊りになっているのかもしれません。この辺も良く理解してあげてください。
 つい、やっちゃって、自分で、自分の足に噛みついたりして、罰を与えています。
反省しているのですから、その心も汲み取ってあげなさい。
 赤ちゃんが眠ったりしたら、2歳の僕を抱っこして、或いはペタペタと体を触れ
合って、遊んであげてください。「お母さんは、疲れているから、あっちに行ってい
なさい」等と言わないで、お母さんと一緒に「ネンネ」しましょう。親子で体をぴっ
たり密着させて、お昼寝などしましょう。
 いずれにしろ、年齢と共によくなってきますが、下の子どもばかりでなく、上の子
どもの心も汲み取ってあげてください。

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2.子どもの行動

1)思い通りにならないと→

(1)泣く、あばれる、叩く、つねる
 この訴えは、一番多く、74/240、29.2%(約3割)を占めます。
例1;自分の思い通りにならないと、泣く、噛みつく。
例2;床にねころんだり、泣き叫ぶ。
例3;叩く、けとばす、物を投げる。
答;年齢的なことで、発達の段階でよくみられることです。
 社会性が発達するに連れて、3歳、4歳になるに連れて良くなってきます。
 自分の要求が取り入れられない時に、不満だと怒りを表現します。泣いたり、騒い
だりする子どもが多いのですが、なかには、自分の不満や怒りを母親(大人)に向け
て、叩いたり、噛みついたりする子どももいます。
 年齢と共に、社会性が発達するに連れてよくなってきます。
 ではどうしましょう。
 噛みついたり、叩いたりしたら、けがをさせることを具体的に説明する。また、噛
みついても、叩いても、駄目なことは駄目なんだと言い聞かせる。(良く理解できな
いと思いますが、年齢と共にだんだん理解するようになります。気長にやりましょ
う。)
 がまんしたり、噛みつくのを直ぐ止めたら、お利口になったとほめてやります。
 泣いたり、わめいたりしても、他人を傷つけないことや他人に害をおよぼさないこ
とは、ある程度許して、不満や怒りを吐き出させるのも1つの手段です。それもだん
だんしないようにもっていきましょう。
           
(2)どうであれやる、やらない
例1;自分のやりたいことは状況がどうであれやりたがる。自分のやりたくないこと
は嫌がる。
例2;よその子どものもっているおもちゃを、どうでも取り上げる。
答;この年齢にふさわしい行動です。だんだん大きくなるに連れて、2歳、3歳、4
歳になるに連れて、社会性が芽生えると共に消え失せる行動です。心配入りません。
 欲しい物はとる。したいことはするなど、自分の欲求のまま行動するのが、この年
齢の特徴です。
 だんだんに、この社会の仕組みを理解し、欲求のまま行動すれば、他の子どもにコ
ツンとやられる。また逃げられるという場面に遭遇して、みんなと仲良くやっていか
なければならないことを肌で覚えるのです。自分の欲求を規制できるようになりま
す。
 状況により、がまんしなければならないこともあることを、根気よく覚えさせま
しょう。

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(3)あきらめないで頑張る
例;頑固で言い出したら、なかなか後へ引かない。ゆずらない。
答;自分を主張する年齢になったことに、気質のしつこさが加わりますと、頑固で言
い出したら聞かなくなります。
 いずれにしろ、気質が関係していることですので、年齢と共に良くなります。

(4)手伝うと怒る
例;自分でできないことがあると、大きな声で叫んだり、泣いたりするので、少し手
伝おうとすると、自分でするといって怒り出す。
答;これも年齢的なことで、だんだん良くなります。
 自分というものができてきますので、自分でやろうとします。しかし、まだ良くで
きないので騒ぐわけです。それで、手伝ってあげようとすると、自分というものがで
きてきているので、自分でしようとして怒りだします。
 自分でしようとしていることが、年齢的に無理なことなら、課題が年齢に相当した
ものでないなら、「もう少し大きくなればできるよ」といって、一寸手伝う。
 課題が年齢に相当したものなら、辛抱強く、もう少しやってみましょうと、励まし
てやらせる。すぐには手を貸さない方がよい。すぐ手を貸すと、お母さんにいつでも
手伝ってもらうようになります。

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(5)我慢していて、爆発する、カットなる。
例1;ふだんは機嫌がよいが、一度かんしゃくを起こすと、物を投げたり、乱暴にな
る。
例2;カットした時に、人や物に噛みつく癖がある。
例3;3人きょうだいの長女ということで、何かと我慢することが多いせいか、わけ
が分からず怒り出して、どうしても泣き止まない時がある。
答;年齢と持って生まれた気質から問題を考えてみましょう。
 2歳児では、よくみられる行動で、だんだんよくなります。
 かんしゃくは、反応の強さが強い、敏感であるとひどくなります。これに、固執性
がいつまでも続いたり、すぐおさまるなどにより違ってきます。いずれにしても、成
長するにつれて、気質を抑制できるので良くなります。

(6)目をつぶったり、目を白黒させる。
例;怒る時、あばれたりしないで、目をつぶったり、目を白黒(上目使いに)するの
で、内に秘めるタイプなのかと心配です。
答;自分の思い通りにならないと、泣く、あばれる、叩く、つねるや噛みつくとは反
対の行動です。対応する行動が攻撃的でないだけで同じ反応です。
 たしかに、うちに秘めるタイプと言って良いでしょう。しかし、子どもの行動は年
齢と共に変わって来ます。気長に、付き合いましょう。そのうち良くなります。

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2)叱られても、何度もする
例1;叱られても、わりと平気で何回もする。
例2;強く叱られても、全然、こたえない様子で、あっさりしている。
例3;叱られているのを理解しているのか、いないのか、一向におかまいなしに、逆
にわざと同じことをする。
答;まず、叱られる行動は、子どもにとって危険なことが起こる行動か、例えば茶碗
やお鍋をひっくりかえして、火傷をする恐れがあるのか、または今日の新聞(まだ読
んでいない)をこまかくちぎってしまうとか、障子の紙をチリチリ破くとか(大変子
どもが喜んでする)と分けて対応しなければなりません。
 火傷の危険があるような時は、「アチー」と言って、手を触れないように繰り返し
教えます。火傷をするような場所に近づけないようにするのが一番大切です。
 障子の紙をチリチリ破く時は、ここに穴が空くと、つめたい風が入ってきて、「さ
むい、さむい」になるよと具体的に教える。でも、2歳ではまだ十分に理解できない
でしょう。
 叱るより、ほめる方が数倍効果があります。もし、したら、次からしないように言
う。何故、してはいけないかを2歳の子どもに理解できるように具体的に教える。難
しいですね。
 その次からしないで、離れて見ている時はほめてあげる。このようにすればいいで
しょう。

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3)わざとする
例1;だめとわかっていて、わざと人の顔色を見ていたずらをする。
例2;最近、母や兄を叩いたりする時、「だめよ」と言われると、ニコッとして、ま
た叩きます。だめなことを教える良い方法はないものでしょうか。
答;子どもさんがお利口になってきたのです。この行動で、お母さんがだめと叱ると
面白いからわざとするのです。
 子どもにとって危険な行動か、一寸待ってゆっくりしつけていい行動かを見分けま
しょう。
 大して、実害のないことなら、知らん顔をしていると興味がなくなり、しなくなり
ます。注意したり、叱ったりするとわざと面白がってするわけですから、その行動を
しない時は、今日はお利口さんだったね。明日もお利口さんしましょうとほめてや
る。
 このように気長にしつけましょう。
 また、遊んでちょうだいという子どものサインかも知れません。遊んであげている
かな。

4)好きなことには集中する、飽きない
例;何事にも集中するのはいいことだが、たまに母の言うことが聞こえているのに無
視することがある。
答;これも持って生まれた気質からみると、固執性がしつこい方で、気が散りにくい
方の子どもさんだからです。
 年齢と共に、気質を抑制できるようになるので、良くなります。

5)甘え
例1;最近、イスを持ってくる、ごはんをよそう、またテレビを消すのに、「ママで
なければダメ」と言うことが目立つ。
例2;誰にやってもらってもいいことなのに、「お母さん、お母さん」と言う。抱っ
こやおんぶをせがむ。
例3;すぐ抱っこと言う。
答;年齢相応のことです。だんだんになおってきます。
 抱っこやおんぶの回数をだんだん少なくしていきましょう。

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6)何でも、「イヤイヤ」
例1;「○○しようね」と言うと、必ずと言ってよい程、「イヤ」と言う。叱られて
からでないと従わないことが多い。
例2;「いやだ、いやだ」を繰り返す。
答;イヤイヤはこの年齢の特徴です。反抗期とも言います。
 自分というものができてきたために、自分の意志を表現しているのです。
 でも、「イヤ、イヤ」と言いますが、何に対して「イヤ」と言っているのか分から
ない場合もあります。
 年齢的なもので、2歳から4歳位の間にみられます。よくなってきて、またわるく
なって、またまたよくなってくると繰り返します。
 心が成長する過程に見られることです。全く正常に見られることですから、心配し
ないで見守ってあげてください。
 年齢と共に、自然とよくなってきます。

7)やきもち
例;やきもちが強く、母が父や祖父母と話をすると、泣きながら転がって暴れます。
答;男の子ですと、そろそろお母さんとペッタリする時期に入りました。女の子です
とお父さんにペッタリする時期に入ります。
 まるで、お父さんやお母さんがライバルのように、お父さんとお母さんの間に割っ
て入ります。男の子はお母さんにペッタリくっつき、女の子はお父さんにペッタリと
くっつきます。
 丁度、この頃から男の子はお父さんのまねをしたがり、女の子はお母さんのまねを
したがります。このように、お父さんとお母さんをお手本にして、男と女に育ってい
くのです。
 これに、自分が構って貰えないので、自分が中心だと抗議して、騒ぐのが加味され
ているのです。
 年齢と共に改善されてきます。この頃からしばらく続く、よくみられる現象です。

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8)わがまま
例1;強情でわがままを通します。どこまでわがままを聞いたらよいでしょうか。
例2;子どもの言うことを何でも聞いてあげていたためか、わがままな面がみられ
る。
答;しつけの目標は、その年齢でできることです。年齢より上の年齢を目標にしては
いけません。2歳児にできるしつけを目標にします。
 次に、時間をかけて、気長にやるようにしましょう。子どもにより、すぐできるよ
うになる子も、なかなかできない子もいます。お宅のお子さんはどちらに属するで
しょう。それを見極めることが重要です。
 3番目に、いきなり目標を目指さずに、だんだんに直していくようにすることで
す。

9)親の顔色をうかがう
例1;親の顔色を見て、行動する時がしばしばあるのが気がかりです。
例2;最近、親の顔色をうかがうことが多い。子どもの行動を規制しすぎたためで
しょうか、気になります。
答;お利口さんになってきて、場面により母に叱られないということが分かってきた
のです。
 叱ったり、注意すると、わざとやって母を困らせます。
 結論的には、年齢と共に、なおってくることが殆どです。

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10)おくびょう、母にべったり、しり込み
例1;おくびょうなのがとても気になります。ひとりで行動することは少なく、大人
の後ろにかくれて、まわりが安全であるのを確認するまで行動しません。
例2;母にいつもべったりなのが困る。どこに行くにもついて来たがる。機嫌が悪い
と母親にしがみついて泣き暴れるので困ってしまう。
例3;自分からすすんで、他の子どもと一緒に遊ばない。
例4;あまり親しくない人に慣れるまで、時間がかかるので、公園等に行ってもすぐ
に入って行けない。
答;2歳児では多かれ少なかれ、おくびょうなところがみられます。また、お母さん
から離れない子どもも、2歳児では多数見られます。
 しり込みする方で、いろんなことに慣れにくい子どもです。
 石橋を叩いて渡るようなことは大変結構なことですが、それも程度によります。
 遊び場では活発にとびまわるようにさせましょう。それには、いろんな所で、いろ
んな場面に出会って、慣れるのがよいでしょう。
 公園や遊園地で遊ばせておけば、だんだんよくなります。ジャングルジムやぶらん
こでは活発に運動する、しかし危険と思われること、例えば岸から船に乗り移ると
き、知らない人に声をかけられるとき、また子どもには一寸無理だと思われるはしご
にのぼるときなどは、石橋を叩いて渡るような慎重さを持って行動するように育てた
いものです。

11)ひとみしり
例1;慣れている友達とは遊びますが、幼児教室ではまだ慣れていなくて、抱っこば
かりしています。
例2;ひとみしりがはげしく、慣れた子どもでないと遊ばない。
答;人に慣れやすい子、慣れにくい子、引っ込み思案の子といろいろいます。
 気質と言って持って生まれたものによるのですが、成長するにつれて、社会性が発
達して来るにつれて、3歳、4歳、5歳となるにつれて、自分で気質を抑制できるよ
うになり、良くなってきます。

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12)落ちつきがない、集中しない
例;体を使うような遊びをしていても、長く続かない。「走る」、「登る」などの動
作がもっと見られるようになればいいなと思う。
答;気質で言えば、固執性があっさりした方で、気が散りやすい方であれば、また活
発な方であれば長く続きません。
 年齢と共に、少しずつ長続きするようになります。あんまり長く続かないようなと
きは、もう一寸やってみようと声をかけましょう。
 しっこくやらせますと逆効果ですから、1回位の声かけで止めましょう。

13)乱暴、大声
例1;狭い部屋で、ボールを投げたり、とにかく乱暴なことが多い。
答;気質からみると、活発で、反応の強さが強い子となります。気質は年齢と共に抑
制できるようになるので良くなります。
例2;スーパー、デパートや病院などで大声を出してしまいます。
答;これも年齢的なもので、この場所では大きな声をだしてはいけない、あばれては
いけないということが理解できないからです。
 でも、例えば病院で、「ここで大きな声をだすとね、赤ちゃんがびっくりして泣き
だすからね」とか、「イタイイタイの患者さんがびっくりするからね」とか言って、
「シー」と口に手を当てると、子どもも「シー」と口に手を当てて静かにします。
 このようにして、だんだんに教えてあげましょう。

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14)敏感
例1;まわりの人が笑うと、自分の行動や発言を笑われたと思うのか反応する。以前
は、人が笑う度に泣き出していたが、この頃は人が笑うと「じゃない、じゃない」と
言葉で笑われたことを否定する。
答;自分というものができてきて、主張、批判するようになってきました。
 考えは幼児特有の自己中心性です。
 これらのことにより、自分が笑われたと思い反応するのでしょう。だんだん自分で
ないということが分かってきます。それまでは、何がおかしくて笑っているのだと具
体的に、わかるように説明してあげて下さい。
例2;1)音に敏感で、一寸した物音や声にびくびくしてしまう。
   2)すごくこわがり屋さんです。
答;年齢的に恐れが出てきて、こわがる年齢なのに、気質的には敏感だからでしょ
う。
 年齢と共に良くなります。暖かく見守りましょう。

15)人なつこい
例1;警戒心がなく、迷子になっても困った様子もなく、また他人にどこまでもつい
て行ってしまう。
例2;誰にでも話しかけ、なつこいので、ついて行ってしまいそうで恐い。
例3;デパートなどで、バイバイして、ひとりで歩いてどこかへ行く。後をこっそり
ついて行くと、知らない人とおしゃべりをしている。
答;人に慣れやすい、人なつこい子どもさんですね。人の中に出たら、手をつないで
歩くとか、絶えず子どもさんに注意を払うようにしましょう。
 また、外で、お母さんから離れるときは、必ず言ってから、お母さんから離れる習
慣を身につけるようにしつけましょう。
 お母さんが子どもから目を離さないようにしましょう。
 お店の人と話をしているときは、手をつなぐとか、お母さんのスカートなど掴ませ
ておく。
 だんだんとできるようになったら、ここの場所を動かないで居なさいと言ったら、
その通りにするようにしつける。
 今は手をつなぐか、離れたら目を離さないようにすることです。
 だんだん、年齢と共にききわけるようになりますが、しつけないとできません。

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16)ふざける、やりすぎ
例1;ふざけすぎて、そっちこっちをぶっつけて、こぶなどをつくります。
答;気質で言えば、活発な子どもに多く、陽気で、一寸向こう見ずなところがある子
どもです。
 これも大きくなるにつれてよくなります。その間、あまりふざけすぎるときは注意
するとか、ふざけている場所ではけがなどする恐れのある場合は注意しましょう。
例2;運動で、姉のまねをして、自分が年齢的にできないことも試みます。
答;新しいことに挑戦しようとすることは、積極的で、探索的行動ですので大変良い
ことです。しかし、思い通りに行かないと、怒る、泣く、暴れるなどの反応を示すこ
とがあります。
 また、自分の発達以上のことをしようとして、けがをすることもありますからご注
意下さい。

17)泣き出すといつまでも泣く
例;泣き出すといつまでも泣く
答;持って生まれたものに、気質というものがあります。同じ位、泣くにしても、大
きな声でいつまでも泣くしつこい子ども、一寸泣くがすぐ泣き止む子ども、またしく
しくと泣くがいつまでも泣く子どもなどいろいろな子どもがいます。
 しつこい子どもですと、いつまでも泣きます。
 これも年齢と共に、社会性が発達してくると、自分で気質を抑制できるようになり
ます。だから、この社会で生活していけるのです。
 子どもが気質を抑制できるようになるのを、暖かく、長い目で見守ってあげましょ
う。

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3.遊び

1)おもちゃを取り返す
例1;妹や友達からおもちゃを取り上げたり、おもちゃを貸さなかったりする。
例2;自分の好きなおもちゃで遊んでいるとき、側に誰か来ると叩いたり、噛みつい
たりします。
答;この年齢にふさわしい行動です。だんだん大きくなるにつれて、3歳、4歳、5
歳になるにつれて、社会性が芽生えると共に消え失せる行動です。心配いりません。
 欲しいものはとる、したいことはするなど自分の欲求のまま行動するのがこの年齢
の特徴です。
 だんだんに、この社会の仕組みを理解し、欲求のまま行動すれば、他の子どもにコ
ツンとやられる、逃げられるなどの場面に遭遇して、みんなと仲良くやっていかなけ
ればならないことを肌で覚えるのです。自分の欲求を規制できるようになります。
 状況により、我慢しなければならないこともあることを根気よく覚えさせましょ
う。
例3;3歳の友達の時はおもちゃは貸さない、とりかえす、髪をひっぱたりします
が、年上の小学生の女の子にはそのようなことはしません。
答;自分ができてきて、自己主張し、自分の欲求を通そうとする年齢です。3歳児で
はライバルなので、そういう行動をします。
 小学生のお姉ちゃんは遊んでくれるので、ライバルではないので、そのような行動
は示さないのです。
 そのうち、直ることですから心配いりません。

2)おもちゃをとられっぱなし
例1;友達とおもちゃの取り合いになったとき、叩かれても泣いているだけで、叩き
返すことができない。
例2;よその子の世話をやくので、自分の好きなものも人に譲る。好きなものを無理
に取られても我慢してしまう。
答;おとなしい子、泣きやすい子と見られる子どもです。
 欲しいものは取る、したいことをするなど自分の欲求のまま行動するのがこの年齢
の特徴です。本質的には同じなのですが、欲求を通すことを、おもちゃを返せと自分
の欲求を、泣くことで表現しているのです。
 性格的なものですが、大きくなるにつれて、あまり泣かなくなるでしょう。

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3)外遊びが好き
例;外での遊びには集中できるのに、ブロック、積み木、本読みやお絵かきといった
家の中での遊びにはなかなか集中できません。次から次へと遊びが移っていきます。
答;体全体を使う運動が得意なのではないでしょうか。粗大運動が得意で、微細運動
がまだ自分の思う通りにならないので、ブロックとかお絵かきなどすぐ止めるのでは
ないでしょうか。だんだんに、微細運動が思う通りにできるようになるとやるように
なると思います。それまでは、発達段階に合わせて、あまり高度の微細運動は強要し
ない方がいいでしょう。
 また、活発な方であれば、じっと座っているよりも、体を動かす方を好みますし、
ものごとにあっさりした方ですと、一寸やっても出来ないとすぐあきらめてしまいま
す。このようなことが、からみあっていると思います。
 まず、出来る程度の微細運動をさせて、別のことをしようとしたら、もう一度させ
る。何回もさせるといやがりますから、徐々にやり直す回数を増やしていったら如何
でしょう。

4)ひとり遊びが出来ない
例1;保育園では、ひとり遊びや周囲に溶け込み先生の言いつけを守りますが、親の
姿が見えると、ひとり遊びや先生の言いつけを守れなくなる。
答;全く年齢相当の行動ですので心配いりません。
 両親がいないところで、我慢してやってきたのですから、好きなだけ甘えさせて
やって下さい。返って、厳しくするのは考えものです。甘えさせてやって下さい。
例2;もう少し、ひとり遊びをしてもいいのではないかと思う。
答;この年齢頃から、仲間や両親と遊ぶのが芽生えてきますので、仲間と遊ぶのはよ
いことです。
 もし、お母さんがお付き合いするのに、大変で言っているのでしたら、お母さんと
一緒に十分に遊んでから、お母さんが何々のお仕事をするから、終わるまでひとりで
遊んでいてねということでどうでしょう。
 お母さんの仕事の間は、ひとりで遊んでいるようになります。
例3;遊ぶ時、大人やおもちゃの手助けが必要である。
答;大人やおもちゃの手助けが必要なのは当たり前のことです。
 平行遊びが多く、大人(母親)が側にいないと遊んでいられません。
 でも、すこしは、お母さんが見える所や隣でお母さんの物音(台所のお料理などの
音)が聞こえていれば、少しはひとりで遊んでいられます。
 おもちゃも、ボール、段ボール箱(危なくないようにけがしないようにした)や積
み木などをあずけておけば、何やらひとりで遊んでいます。
 だんだん、いろんなものに見立てて遊ぶようになりますから、このようなおもちゃ
で遊ばせるのはよいことです。

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4.生活習慣

1)トイレについて
例1;トイレをこわがるので困っています。何か原因があるのでしょうか。
答;何か原因があるのではないでしょうか。
(1)こわがるような話をしたとか。
(2)中に入っている時、暗くしたとか。
(3)言うことを聞かないので、トイレに閉じこめたとか。
(4)母が側にいないで、ひとりでトイレに入れるようにしたとか。
(5)大人の便器なので、落ちそうで困るとか。
 お母さんが側についているからと、一緒に中に入ってゆっくりさせましょう。途中
で離れたりしないで、ズーと側にいてやりましょう。だんだんよくなります。
例2;おむつがまだとれません。以前はウンチを教えていたのですが、最近はウンチ
をしたのに「してない」と言い張ります。怒った覚えはないのですが。
答;この年齢では、おむつはまだとれません。あせってはいけません。
 ウンチをしていたら、「くさいくさい」と言って、「今度は教えようね」と軽く
言っておきます。してから教えても、「良く教えたね、お利口ね」とほめます。
 「してない」と言ったら、「わからなかったのね、今度は教えましょうね。」と軽
く(しつこくなく、声は優しく)言いましょう。
 お母さんがあせらないことが第一です。
 怒らなくても、声の調子や態度で歓迎されていないことが分かると結果は同じで
す。
 優しく、ソフトに、「くさいくさい、今度は教えようね」と軽く言いましょう。
 そのうち直るでしょう。

2)こわいことがある
例1;一寸した物音や声にびくびくしてしまいます。
答;年齢的に恐れがでてきて、こわがる年齢なのに、気質的に敏感なのでひどいので
しょう。年齢と共に良くなります。
例2;急に滑り台が恐くなりました。車にひとりで乗ろうとしません、おんぶして
乗っています。
答;おそれがでてくる年齢ですので、落ちたり、びっくりしたりすれば、特にこわが
るようになります。そのうち、慣れて良くなるでしょう。

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3)指しゃぶり
例;ひまさえあれば、指しゃぶりをします。
答;指しゃぶり、そのものは心配しなくてもなおってくるでしょう。
 もの静かな方で、しり込みする方で、また変化の順応におそい気質の子どもでは、
ひとりで静かにしているでしょう。
 それに、何か自分から遊ぶことに興味や関心を持たなければ指でもしゃぶるほかあ
りません。
 お母さんが付き合って、ブロックとか積み木とかで遊びを教えてあげるのが大切で
す。遊び方を知って、これらで遊ぶことが面白くなれば、自然とひとり遊びをするよ
うになるでしょう。

4)夜泣き
例;夜泣きをします。特に、昼間、刺激の強いことや生活の変化があった時に夜泣き
をします。
答;夜泣くのは、夜、目覚めると暗いので泣く(お母さんを求めて)、また夢の中に
昼のことがでてきて泣くように見える(夢うつつの中で泣いている)などが考えられ
ます。
 抱っこしてあやしてやれば、再び眠ります。大きくなれば、自然となおるもので
す。

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5)紙などやぶく
例;新聞や本などを、ビリビリと楽しそうにやぶく。
答;新聞や本ばかりではありません。障子、ふすまや壁紙などをビリビリやぶいて、
ニコニコして遊んでいます。
 丁度、このようなことに興味があり、好きな年齢です。
 では、どのようにしつけましょう。
 やぶいてもいいもの(古新聞や古い雑誌など)を置く場所を決めておき、他の場所
ではやぶいてはいけない。これをしつけましょう。
 決められた場所で、許されたものをビリビリやぶる時はほめてあげる。
 してはいけない場所で、許されないものをビリビリやぶった時はやめさせる、時に
は叱る。
 子どもはほめられたことをするようになります。
 気長にやりましょう。

6)左利き
例;左利きがどうしても直りません。
答;無理に直そうとすると、逆効果です。
 何故、左利きではいけないのでしょう。左利きではいけないことは何もありませ
ん。
 自分で、右手を使うようになったら、それはそれで結構なことです。両手を使える
わけですから素晴らしいことです。このまま、好きなように左手を使わせておいて良
いのです。
 右手に直す必要はありません。

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7)夜型のパターン
例;夜型のパターンで、寝ようとしません。
答;夜更かしをする子供が増えてきています。両親も、一般的に夜遅く就寝するよう
になりました。また、父が帰宅するのが10時頃の家も5軒に1軒位は1か月健診の時
に見られます。
 このような理由で、家族全体が夜型の生活パターンをする家庭が多くなってきてい
るので、子どもも昔と比べて夜遅くまで起きています。夜10時頃まで起きているのが
普通なくらいです。
 その頃まで起きていないと、お父さんの顔を土曜日や日曜日しか見ないようになり
ます。また、育児が全てお母さんの肩に掛かってしまうので、お母さんも疲れます。
あさ7時ころまでにおきるようであれば、割合遅く寝ても良いとしましょう。
 ただし、保育園や幼稚園に行くようになり、朝、園で居眠りしているようではいけ
ません。
 徐々に、早寝早起きの習慣を付けるようにしましょう。

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8)昼寝をしない、寝付きが悪い
例1;外で十分に遊ばせているつもりですが、昼寝をしません。
例2;昼寝や夜寝る時、寝付きが悪く困っています。日中の活動量などいろいろ変え
てみても、あまり変化なく、いつもぐずぐずしてなかなか寝入ってくれません。添い
寝をし、本を読んだり、歌を歌ったりといろいろやってみますが上手くいきません。
答;昼寝をしなくても、特に機嫌が悪くなったりしなければ心配いりません。
 気質から見れば、活動のリズムが大変不規則な子どもだからです。時間をかけて気
長に直すようにしましょう。
 こういう子どもさんは、割合見られるものです。お宅の子どもさんだけ特別なわけ
ではありません。少し安心しましたか。
 日中は、午前1時間、午後1時間は外で遊ぶようにして、午後は昼寝の後に外に出
るようにしましょう。また昼寝の時間が長すぎないように、1時間位で十分でしょ
う。もし、昼寝しなくても、静かに体を横たえて休むのだと思って下さい。
 昼寝の時は、母と一緒に、母の側に横になって寝る。夜寝る時は、入浴して、布団
やベットに入り、本読みやお話を10分位(このページまで、この話だけしたらと約束
しておいて)して、うす暗くしたら、眠るというきまり、習慣を付けましょう。
 子どもと一緒に歌を歌ったり、子どもと会話すると、子どもの精神活動が活発にな
るので、目がさえて、返って眠れなくなります。やはり、一方的なお話や本読みがよ
いでしょう。

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5.食事について
1)食べない、集中しない
2)ひとりで食べたがらない
3)好き嫌い
4)牛乳を飲み過ぎる
これらは、幼児食の項を参照されたい。

6.言葉
 市町村の1歳6か月児健診と3歳児健診を受診して下さい。問題があれば、心配が
あれば相談にのっていただけます。

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