育児上の悩みの例と答え

5〜6歳児

 お母さんによく聞かれること、お母さんが気にすること

読む時の注意
 
 次に書いてあることは、育児相談を受診したお母さんの訴えに多いことです。
 病気で外来を受診した子どもさんではありません。
 かぜや胃腸炎などの感染症もなく、食欲もあり、機嫌も良く、体重もよく増えてい
るが、こんな症状があるので、育児相談の時に聞いてみようと言う症状です。


1.家族について
2.子どもの行動
3.遊び
4.生活習慣

1.家族について

2.子どもの行動
1)言葉の暴力で、園に行きたくない。
2)自分の意志をはっきり言えない。
3)しり込みして、友達の中に入っていけない。
4)反対のことを言ったりする。
5)思い通りにならないと、泣く、暴れる、乱暴する。
6)わがまま
7)人の話を聞かないで、自分中心で話す。
8)注意を引くためわざとけんかする。
9)積極性がない。
10)子どもらしさに欠ける。
11)しつこい

3.遊び
1)よその家では遊べない。

4.生活習慣
1)テレビを見る時間が長い。

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1.家族について
1)兄弟姉妹
例1;最近、2番目の子(5歳)が小さい頃より甘えるようになった。また、眠かっ
たりすると、下の子に冷たくなる。
例2;この頃、弟に対して、すごく切り盛りしている。
答;この年齢では、普通見られる行動です。
 いじめたり、暴力をふるったりしなければ、この程度のことは見守っていきましょ
う。年齢と共によくなります。

2.子どもの行動

1)言葉の暴力で、園に行きたくない。
例;言葉に対する反応が強く、幼稚園で言葉の暴力に無抵抗で言われっぱなしになっ
ている。それがストレスになり、たまに愚痴をこぼしたり、園に行きたくないと訴え
るが、どのように言い聞かせたらよいか分かりません。
答;おとなしい、優しい子どもですね。
 一般社会でも、ストレスを浴びることがあるから、この頃から周囲の軋轢になれ
て、うまく適応していくことを勉強していると考えましょう。
 幼稚園や保育園に行きたくないとよく言いますが、連れて行くと、皆んなと一緒に
楽しく遊ぶのがこの年齢です。

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2)自分の意志をはっきり言えない。
例;自分の意志をはっきり言えない。
答;引っ込み思案のおとなしい子ですね。
 大人でもこのような人がいますね。その子どもにとって必要なことは、これだけは
譲れないと思うことは、はっきり言っていいよと教えてあげましょう。
 ゆっくり、時間をかけて教えてあげましょう。

3)しり込みして、友達の中に入っていけない。
例1;もうすぐ幼稚園の年中組も終わり、年長組になろうとしていますが、朝、いま
だに一人で教室に入っていけず、うろうろしていて、先生の来るのを待って中に入り
ます。
例2;幼稚園で、友達の中にすっと入っていけず、「一緒に遊んで」と言えません。
少人数のおけいこごとは楽しみにしていて、皆んなと楽しくやっていますが、幼稚園
にはなかなか慣れないようです。
答;集団生活をしたことがない子には、よく見られることです。
 幼稚園や保育園で、友達の中に入っていけない子どもは、しり込みする子、まわり
の環境に慣れるのに遅い子や物静かな子に見られます。
 集団生活を続けていると、年齢と共にだんだんとよくなってきます。

4)反対のことを言ったりする。
例;反対のことを言ったり、したりするので、どう対応したらよいか分からない。
答;この年齢では、自分が思っていたことと反対のこと、または言われたことと反対
のことをわざとすることがあります。
 お母さんや周囲の人の注意・関心を引きつけるためわざとしていることもありま
す。子どもが遊んで欲しい、構ってもらいたいと思っているような時は、一緒に遊ん
であげましょう。

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5)思い通りにならないと、泣く、暴れる、乱暴する。
例1;思い通りにならないと、激しく暴れる、乱暴をする。
例2;気に入らないと、言うことを聞かないで、すぐ泣く。
答;5〜6歳になって、大分よくなってきたと思います。まだ、自己主張が強い子、
我慢できない子、しつこい子では、その傾向が見られます。
 集団生活をしていれば、社会性が発達して、よくなってきます。
 ただ、保育園や幼稚園で我慢してやってきますと、反動で、家に帰ってこのような
行動が見られることもあります。
 よく言い聞かせて気長にしつけましょう。小学校に入る頃にはよくなるでしょう。

6)わがまま
例;親のしつけがよくないためでしょうか、わがままが目につきます。
答;社会性が発達してくればよくなってきます。
 子どもさんによって、自己主張が強い子、我慢できない子、しつこい子と違いがあ
るので、わがままに見える子もあります。
 また、親の期待が、この年齢の子どもよりも高度のことを望んでいることもありま
すから、この年齢に適した程度のことをしつけましょう。
 いずれにしろ、だんだんによくなってきますから、気長にしつけましょう。

7)人の話を聞かないで、自分中心で話す。
例;人の話を聞かず、自分の話をしゃべり続ける。
答;幼児は自己中心で行動しますので、どうしてもこうなり勝ちです。
 小学校に入るとよくなってきます。
 社会性が十分発達していないからかもしれません。これも年齢と共に発達してきま
すから、もう少し待ちましょう。暖かく見守りましょう。

8)注意を引くためわざとけんかする。
例;注意を引くためわざとけんかする。
答;この行動も、この年齢らしい行動です。
 よく言い聞かせて、無視していないことを理解させましょう。
  子どもの目から見て、無視されている、構われていないと感じているのかも考えてあ
げましょう。そうすれば、お母さんやお父さんの対応も自然とよくなりますので、わ
ざとけんかすることもしなくなるでしょう。

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9)積極性がない。
例;積極性がない。
答;気質がしり込みする方、変化の順応に遅い方で、おとなしい子によく見られま
す。
 また、親になんでもしてもらっていると、自分からすすんでやる習慣がつきにくい
のも事実です。この辺のところを考えて対応して下さい。
 気質によるものは、年齢と共によくなってきます。

10)子どもらしさに欠ける。
例;子どもらしさに欠ける。
答;大人の中でだけ生活しているのではないでしょうか。
 子ども同志で遊ぶようなチャンスを与えたらどうでしょう。
 保育園や幼稚園に入れる、また育児グループに入って皆んなと遊ぶなど如何でしょ
う。

11)しつこい
例;乱暴な遊びをするのを「止めなさい」と叱ってもなかなか止めない。
答;気質が活発でしつこいのかも知れません。
 もしかしたら、乱暴な遊びは、親がそう思うだけで、この年齢では普通の行動のこ
ともありますから、その点も吟味して下さい。
 気質の関係することは、年齢と共によくなります。

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3.遊び
1)よその家では遊べない。
例;近所の同じ年頃の子どもとよく遊ぶのですが、自分の家でばかり遊び、外やよそ
の家で遊ぶことが好きでないので困っています。
答;いわゆる内弁慶ではないでしょうか。
 新しい場面にしり込みし、変化の順応が遅い子によく見られます。
 これも慣れによって解決されます。いろんな場所で、いろんな遊びをするように心
がけていれば、だんだんよくなります。

4.生活習慣
1)テレビを見る時間が長い。
例;家に帰ってきて、疲れている時は、何もしないでテレビを見ます。食事の時も、
テレビをつけないと嫌がり、どんな番組でも見ていて、食事がすすまないのが困りご
とです。
答;どの家でも悩んでいるでしょう。テレビの見る時間とテレビで見る番組を、子ど
もと約束して決めましょう。
 その約束を守るようにしつけましょう。急には良くなりません。時間をかけて気長
にしつけましょう。
  乳幼児のテレビやビデオの害が言われています。テレビやビデオの長時間視聴は
止めましょう。

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