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に捧げます。


嘆きの小町日記

〜 21世紀が伝える「真姿の泉」水辺の伝説 〜

古来、涸れたことのない泉の水脈の土壌に鉄の杭が打ち込まれる。
東京都国分寺市西元町の巨大マンション建設計画と闘った人々の940日の記録。
きょう、ついに杭の打たれる日を迎え、命の危ぶまれる泉と地下水系の摂理を守るため、
闘い続ける人々のこれからの記録。これから起こることの全ての記録。

(2003年12月12日)



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「嘆きの小町日記」
〜 21世紀が伝える「真姿の泉」水辺の伝説



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資料のページ
●マンション建設・着工後の記録(2003年12月〜)

●マンション建設計画の立ち上げが確認されてから
着工されるまでの2年7ヵ月の経緯
(2001年5月〜2003年12月までを4期に分けて解説)

●トヨタ自動車等、建設に関わる企業や団体の
関連ホームページリンク集 -続々掲載予定-




真姿の泉の場所
武蔵国分寺跡地一帯の解説と地図


姉妹ページ
国分寺崖線・時游(じゆう)旅
2004年1月の国分寺崖線・写真集
(2004年2月7日より連載開始)



他サイトへのリンク集
市民運動
真姿の池湧水で仕込む酒
真姿の池湧水で仕込むパン
真姿の池湧水で入れるコーヒー






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東京都国分寺市西元町に広がる、古代寺院・武蔵国分寺跡。

寺域を東西に走る国分寺崖線の下からは今も泉が湧き続けています。

この水を慕って、崖線上の武蔵野台地には縄文時代以前から人が住み着き、

奈良時代中期、国の災いを鎮める祈りの拠点・武蔵国分寺建立を導いたのもこの泉です。

この泉はかつて一度も涸れたことがなく、豊富な水量と清らかな水質を保ちながら、

今も現役で湧き続けている、東京都随一の貴重な自然遺産です。





この泉は、「真姿の池湧水」「真姿の泉」と呼ばれ、人々の散策の場所として、

また、人々が集うオアシスとして愛されているばかりでなく、

今も、水辺に暮らす人々の生活用水として使われ、

今も、沸かせば飲める水として、ボトルに詰めて持ち帰る人の列が絶えません。





カルキ臭がない「昔の水」「井戸の水」と同じ味がすると珍重され、

「自然の水」の風味を生かして仕込まれる地酒は、柔らかくほのかに甘い味わいの出色の酒。

持ち帰ってコーヒーを入れて出す喫茶店主、パンを仕込むパン職人もいて、

今も人々の暮らしに密着した天然の水として活用されています。

貴重な自然遺産は、現役の水資源でもあるのです。





沸かせば人が飲めるほどの水質を保つ地下水は、水辺の生き物を育みます。

泉から流れ出る水路には、数はわずかですがゲンジボタルが自生し、また、

絶滅が心配されているナガエミクリという細長い水生植物が自生しています。

ごく最近の調査では、湧水の湧き出し口からヨコエビやミズムシの一種が採取され、

これは今まで発見されている地下水生の生物とは異なる珍しい水生生物だそうです。





この泉の真上の崖上に、今、巨大マンションの建設が、まさにはじまろうとしています。

地上8階建て、約2,000坪の敷地に、建築面積約1,000坪、136戸の巨大マンションです。

マンションの真下には水脈が通っていることが解明されています。

その水脈の土壌に最初の杭が打ち込まれるのは、まさに今日、2003年12月12日。





この建設計画は、トヨペットの独身寮と旧三和銀行の独身寮とKDDIの家族寮を廃寮として取り壊し、

そこに8階建てのマンション3棟を建てて分譲マンションとして売り出すというものです。

事業主は、トヨタ自動車、大京(旧三和銀行がメインバンク)、

そしてKDDI開発(2003年10月1日、オリックス開発に継承される)の3社共同事業。

設計と施工は清水建設です。





基礎工法は「NSエコパイル」(新日鉄)という鋼管杭が採用され、

直径1.1メートルという大杭径の鋼管杭の先端に直径2.2メートルの羽根(刃)を持ち、

杭ごと回転させる羽根で砂礫層内まで掘削し、

ねじ込みながら貫入させて杭の周囲の土壌を締め固めるものです。

「NSエコパイル」は2000年5月、建設大臣認定を取得したばかりの新しい基礎工法で、

これが湧水直近の水脈の土壌で用いられた施工例は皆無です。





実験同様の施工で、地下水系がかく乱され、

土壌を掘削した上に締め固めることによって「水みち」が破壊された上に潰され、

湧水量の減少との水質の劣化が心配されます。

また、水の集まる水脈の土壌に鋼管杭を使用することにより、

鉄サビがジワジワと湧水を汚染することが心配されます。

この湧水は、巨大地震などの非常時用施設として、税金を使って整備・保全されているものです。

沸かしても人が飲めない水質となれば、非常時用施設の破壊も同然です。





水みちを潰すことによる湧水量の減少を、建設側は、

雨水浸透マスを多数埋め込むことによって補うとしていますが、

これでは湧水の水質は全く保障されません。

もしも汚染物質があれば、浸透マスによって人工的に作られた水みちに汚染物質が集中し、

濃縮されて湧出します。

浸透マスは、設置する場所によっては、危険な施設となるのです。

水質が保障されないと人々が知った時点で、人はこの水を使うことが出来なくなります。





また、水脈の土壌を締め固めるため、大雨時、地下水の流れの一部を遮断して、

地下水位の異常な上昇を招くおそれもあります。

1991年10月、JR武蔵野線の新小平駅が長雨による地下水位の上昇により、

半地下式の駅が地下水によって持ち上げられ、土砂が流入して水没した事故は、

同じ武蔵野台地のわずか4キロの距離でおこった記憶に残る大事故だっただけに、

巨大な杭と杭によって締め固められる土壌が地下水を遮る壁となって、

地下水位の異常な上昇を招くのではないかと、近隣住民は心配しています。

さらに、湧水直近の水脈の土壌に雨水浸透マスを多数埋め込むことにより、

多量の雨水が強制的に地下へと誘導され、ローム層本来の保水能力が低下することで、

地下水位の上昇に拍車をかけることが懸念されます。





2003年10月31日、このマンション建設の差し止め仮処分を求めて、裁判がはじまりました。

しかしこの建設計画は、罰則規定のない「東京都景観条例・国分寺崖線景観基本軸」に、

建物の高さが適合しないこと以外、非合法ではないのです。

水脈や湧水の保全に全く配慮しない新しい基礎工法であるにもかかわらず、

湧水直近の水脈の土壌に用いられることを規制する法律自体がないのです。

技術開発が新たに引き起こす問題に、法律が追い付いていないのです。





法律が未だ踏み込んでいない場所で、新しい技術が場所を選ばずに使われることで、

今、新たな問題、新たな危険が引き起こされようとしています。

裁判所がこの計画の遂行を認めれば、復元が不可能な破壊が引き起こされます。

地下水系の摂理を破壊すれば、いかなる方法を用いようとも、これを復元することは出来ません。

それを止めることが出来ないとすれば、それが司法の限界なのでしょうか。

立法を待つ間に、現実に、破壊は進んで行くのです。





事業者と施工者は、問題の所在を認識しています。

多くの隠ぺい工作が繰り返されてきたことが、何よりそれを証明しています。

企業内科学者たちは、何が危険なのかを知っています。

しかし、実際の計画の中に、危険の想定を組み入れることをしない。

このことこそが、全ての問題のはじまりなのです。

そのことによって、本当は避けられたはずの事故や災害が、幾度引き起こされてきたことか。









このホームページは、2001年5月、このマンション建設計画が持ち上がっていることに

市民が最初に気づいた日から2年7ヵ月、940日間にわたって、

建設計画を見直すようにと事業者を説得し、

事業者の計画に追従する国分寺市を説得し続けた記録です。

今、その鉄の杭が打ち込まれる日を迎え、

命の危ぶまれる泉と地下水系の摂理を守るため、

これからも闘い続ける人々の記録です。





真姿の池に今も伝わる「小町伝説」。

武蔵国分寺建立以来、祈りと文化の拠点として、この地を守ってきた人々が、

生活の寄る辺として水を頼り、水を守ったその営みの中に生まれ語り継がれてきた水辺の伝説です。

その主人公、玉造小町(たまつくりのこまち)が、「21世紀の水辺の伝説」の語りべとして、

水辺と水系の危機を巡る一部始終を、未来へと語り伝えます。





2003年12月12日 泉の水脈の土壌に鉄の杭が打ち込まれるその日に

東京都国分寺市西元町 国分寺崖線下 真姿の池 棲人   玉造小町



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