last update at 6-Feb.-97
Words by Johnny Mercer
/Music by Henry Mancini
(1961年)
ムーン・リバー、1マイルよりもっと広い河。
いつか私は胸をはって、あなたを渡ってみせるわ。
私に夢を与えて来たのはあなた、
それを破って来たのもあなた。
あなたが何処に流れて行こうとも、私はついて行くわ。
二人は岸を離れ、世界を見るために漂う漂流者。
見るべき世界はたくさんあるわ。
二人は同じ”虹の端っこ”を追いかけているの。
それは、あのカ-ブを曲がったあたりで待っているかもしれないわ。
幼馴染みの冒険仲間、ムーン・リバーと私。
”虹の端っこ”というのは、"At the end of the rainbow,there is a pot of gold"(虹の
端っこには、金の壷が埋っている)ということわざから来ていて、この場合は「夢がかなう
ところ」という意味でしょう。つまり、曲がりくねった川の、次のカーブを曲がったところ
が、探していた”虹の端っこ”かもしれない、という意味だと思います。
ところで、「ムーン・リバー」というのはいったいどんな川かというと、これがなかなか難
問です。「月の川」と訳したところで、何のことやらさっぱりわからない・・。でも、歌詞
をよーく読んでみると、子供の頃ふるさとで川を眺めながらいろいろ夢を描いた、その思い
出の川、心のよりどころの川、という意味ではないかと思います。今現在の自分は大都会で
あまりパッとせず、まだフラフラしているけれど、ふるさとにいた頃、川を眺めて、この川
の流れに沿って行けば、いつか夢のかなう所へ行き着けると信じていた、その希望を忘れず
に、これからもずっと胸に抱いて生きて行こう、そしていつか成功してみせる・・。そんな
思いの象徴がムーン・リバーなんじゃないかと思います。
「月に向かって流れて行く川」、つまり「夢に向かって流れて行く川」ということでしょう。
「いつか私は胸をはって、あなたを渡ってみせるわ。」というフレーズには、「いつか成功
してみせるわ」という強い気持ちが込められているように思います。
年代順「ジャズ詩の旅」
このホーム・ページの1960年代の曲
Moon River(1961)/
Days Of Wine And Roses(1962)/
What Are You Doing The Rest Of Your Life?(1969)/
ホームページに戻る
http://WWW02.so-net.ne.jp/~jamtoast/
Maintained by K.Hatanaka Since 1/Feb./1997