last update:7-Jan.-98
Words by Johnny Burke
/Music by Bob Haggart
(曲1938年/詩1939年)
お変わりなくて?
今どうしていらっしゃるの?
あなた、ちっとも変わらないのね。
相変わらずハンサムで。本当にそう思うわ。
お変わりなくて?
その後、あの方とは?
あの時以来ね、私たち。
ああ、でも、またお目にかかれて嬉しいわ。
お変わりなくて?
あなたには退屈かもしれないけれど
でも、会えるなんて素敵だわ。
それに、手を差しのべてくださるなんて、
やっぱり優しいのね、あなったって。
それじゃあ、さよなら。
あれこれ聞いてごめんなさい。
もちろん、あなたは知るわけもないわね。
私が今も変わらずにあなたを愛していることなんて。
ただね、ちょっと知りたかっただけなの。
その後、どうしていらしたのかを。
”What's New?”という冒頭の一節をはじめとして、歌詞があまりにもメロディーとぴった
りなので、当然のことのように歌詞と曲とが一緒に作られた曲と思われがちですが、もとは、
器楽曲として書かれたものです。
ボブ・クロスビー楽団(ボブ・クロスビーはビング・クロスビーの実弟)のベース奏者、ボブ・
ハガードが、同僚のトランペット奏者、ビリー・バターフィールドのために書いた曲で、原題
は「アイム・フリー」。
曲の書かれた翌年(39年)にジョニー・バークが歌詞をつけ、その時「What's New」と改題
されたということです。
ジョニー・バークという人は、1939年から作曲家ジミー・ヴァン・ヒューゼンとコンビを組
んで、フランク・シナトラやビング・クロスビー主演映画に曲を提供した人で、この
「What's New」も、1939年にビング・クロスビーのレコードがヒットしたとの記載がありま
すので、そうだとすれば、おそらくビング・クロスビーが歌うことを前提に作詞されたものと
思われます。
(そのレコードについては確認しておりませんが)
その後男性が歌ったのは、よく知られているところではフランク・シナトラ、あとジョージ・
ベンソンも歌っているそうですが、何と言っても女性シンガーによって歌われることのほうが
圧倒的に多く、女性の歌として定着してしまった感があります。
しかし、男性のセリフとして読んでみても、女性のそれとはまた違った趣があって、これもな
かなか良いものです。
ドラマチックという点では、女性のセリフとしてのほうが上ですが、リアリティーという点で
は、男性のセリフとしてとらえた場合のほうがずっと”真実み”があるような気がするのは私
だけでしょうか?
精一杯の無邪気さで再会を喜んでみせる、女心の思いやりとせつなさ。
相手の人生に波風をたてないようにと、さりげない言葉を選ぶ男心の思いやりとせつなさ。
全く同じ言葉で語られていても、また、偶然出会い再び右と左に別れて行く場面設定は同じで
も、男の語る言葉と女の語る言葉とでは、その後ろ側にある”思い”や”せつなさ”の質に、
やはりどこか違いがあるようです。相手のこの先の幸せを祈る気持ちは同じでも・・・。
そんなことを感じさせる、奥の深い歌詞です。
変わりはないかい?
今どうしているの?
君はちっとも変わらないね。
相変わらずかわいくて。本当にそう思うよ。
変わりはないかい?
その後、あいつとは?
君とはあの時以来だね。
ああ、でも、また会えて嬉しいよ。
変わりはないかい?
君はうんざりしているかもしれないけれど
でも、会えるなんて最高だよ。
それに、手を差しのべてくれるなんて、
やっぱり優しいんだね、君って。
それじゃ、これで。
どうしてるのなんてあれこれ聞いて悪かったかな。
もちろん、君は知るわけもないよね。
僕が今もずっと君を愛しているってこと。
僕はただちょっと知りたかっただけなんだ。
あれから君がどうしていたのかを。
年代順「ジャズ詩の旅」
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On The Sunny Side Of The Street(1930)/
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Willow Weep For Me(1932)/
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