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Words & Music by Ann Ronell
(1932年)
柳よ、私のために泣いておくれ。
柳よ、私のために泣いておくれ。
海へそそぐ川の流れにその緑の枝をたれて。
私の嘆きを聞いておくれ。
柳よ、聞いておくれ。そして私のために泣いておくれ。
恋人との夢は終ってしまった。
それは素敵な夏の夢だったのに。
残された私は、川の流れに涙を落とす。
なんという悲しみなの。
聞いておくれ、柳よ。そして私のために泣いておくれ。
風にささやいておくれ。そして、恋は罪だと言っておくれ。
私の心を引き裂いたまま、こんなに嘆き悲しませるなんて。
夜に言ってみておくれ。星の光を隠してくれるようにと。
そうすれば誰にも見られず、私はひとり泣き暮れることが出来るわ。
しだれ柳よ、同じ心で泣いておくれ。
地面にその枝をたれて、私を覆いかくしておくれ。
闇が落ちる時、枝をたれて、私のために泣いておくれ。
自分が柳になって川に向かって身をかがめ、誰にも気付かれぬよう夜の闇に紛れて、流す
涙が川になるほど泣きたい・・・。そんな心境でしょうか。
柳といえば泣くもの。失恋の象徴だそうです。
こうやって日本語にして詩だけ読むと、なんだかシンキ臭く、正直言って「陳腐だな」と
いう気がします。こういうウエットな詩に短調のメロディーをつけちゃうとこれは日本風
演歌となり、しかしブルースの伝統を持つアメリカ人はそうはしない。
どっちが好きか嫌いかは別として、文化の違いを感じます。
作詞、作曲のアン・ロネルという人は、1930年〜40年代にかけて主に映画音楽の分野で
活躍し、サウンドトラック音楽録音の指揮をした最初の女性。音楽教師や歌手の指導、さ
らにブロードウェイのショーのリハーサル・ピアニストも務めたといいますから、なかな
かの才女だったようです。
「Willow Weep For Me」は1932年の作品で、当時名声をはくしていたジョージ・ガー
シュインに捧げられた曲としても知られています。その当時、出版業界には”献辞”の習
慣はなかったそうですから随分と話題を集めたということです。
アン・ロネルとジョージ・ガーシュインの関係は不明ですが、そういえばこのメロディー、
ガーシュインが書いたとしても不思議じゃないような気がしませんか。
ガーシュインに対する熱烈な憧れをエネルギーにして才能を開花させた女流作家・・。
そう考えると、風に柳のたおやかさの中に激しい情熱と強烈な向上心を燃やし続けた、ひ
とりの女性の情念の形が浮かび上がって来るようです。
年代順「ジャズ詩の旅」
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But Not For Me(1930)/
Georgia On My Mind(1930)/
Love For Sale(1930)/
On The Sunny Side Of The Street(1930)/
All Of Me(1931)/
Willow Weep For Me(1932)/
It's Only A Paper Moon(1932)/
As Long As I Live(1934)/
Summertime(1935)/
Caravan(1937)/
My Funny Valentine(1937)/
Over The Rainbow(1938)/
What's New(1939)/
All The Things You Are(1939)/
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