参考資料 | ことぶき整形外科
<巻き爪とは>
巻き爪と一般的に言われることが多いですが、厳密には巻き爪(彎曲爪)と陥入爪の二つの病態があります。いづれも母趾(足の母指)に多いです。
<巻き爪(彎曲爪)>
爪が横断面で全体的に彎曲している状態で、特に先の方で顕著になる事が多い。前方から見ると円形に見える事も多い。
<陥入爪>
爪の両脇の彎曲部分が皮膚に食い込んで炎症を来している状態。巻き爪に伴う場合と、そうでない場合がある。角の部分と皮膚が爪の伸展に伴って物理的に衝突し、微細な傷や細菌感染を生じた結果、炎症を起こす事による。発赤、腫脹、疼痛、時に肉芽形成を来す。
角の部分を自分で切り込み過ぎたために生じることが多く、爪の切り方に注意が必要。
<治療方法>
原因と症状によって治療方法を検討します。
足に合わない靴や不潔状態が原因の場合は、まずは環境改善が必要です。その上で、患部への軟膏塗布や消炎鎮痛剤・抗生剤の内服などの保存治療を行います。
保存治療が有効でない場合は爪に対しての処置を行います。麻酔を必要とする手術治療と麻酔を必要としない形成治療を行います。
当院では以下の治療を行っております。(他にも様々な治療方法があります。)
<手術治療:保険適応>
フェノール法:指ブロック麻酔を行い、爪の彎曲部のみを爪母まで切除し、フェノールという薬液で処理する。術後の疼痛がほとんど無く、患部も数日でフリーになる。
<形成治療:保険適応外=自費診療>
ワイヤー法:麻酔不要。形状記憶超弾性ワイヤー(マチワイヤ:多摩メディカル)を使用して、その弾性力で時間をかけて彎曲や陥入部を形成する。爪が伸びたら再装着する。
<手術・形成治療について>
予約制とさせていただきます。 月・火・水・金の14:30〜15:00
(要相談:木・土の午前の診療終了後)
正常の爪 巻き爪(彎曲爪) 陥入爪
肉芽
角を切り込むと…
トゲ状になる事が多く
爪の成長に伴って皮膚と衝突して炎症を起こす
爪の彎曲部分を皮膚の下にある爪母まで含めて切除し、フェノールという薬液で処理することで切除部位の再生を防止します。
症状によって片側か両側かを判断します。
術後は軟膏塗布などの処置を要しますが、数日でフリーになるケースが多いです。
長所:麻酔以外に痛みがほとんど無い。
短所:爪の幅が細くなったり、変形や再発の可能性もある。
爪を伸ばした部分に2か所の穴を開け、そこにワイヤーを通して固定します。このワイヤーが真っ直ぐに戻ろうとする力を利用してゆっくりと爪を矯正します。
長所:痛みのない処置で終わる。
短所:爪を2,3mm伸ばす必要がある。