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FDA101 健康関連詐欺に関する注意喚起

原文 FDA 101: Health Fraud Awareness

FDA規制製品についての最新情報を集めたウェブページFDA's Consumer Updatesに2009年5月12日付けで掲載された記事です。


健康関連詐欺とは、体の不具合に効果がある、あるいは、健康によいと標榜しているが、安全性や効能が実証されていない製品を騙して販売または広告することです。

健康にまつわる俗説によって、毎年何十億ドルものお金が無駄に費やされているばかりか、適切な治療を受けるのが遅れ、深刻な事態、最悪の場合には命に関わる事態に致ることさえあります。

1990年代以降、詐欺的「健康」関連製品は主としてインターネットを利用して販売されるようになり、合衆国食品医薬品局(FDA)などの機関は国民を健康関連詐欺から守るための対策に追われています。

FDAは、2008年6月から、28社の合衆国企業がオンラインで販売している偽癌治療製品を利用しないよう警告しています。これらの企業は、180を超える製品名で錠剤・茶・強壮剤・膏薬・乳剤などを販売しています。

また、2008年12月からは、70以上の減量製品について、ラベルには表示されていないが未承認の薬剤成分または化学物質が含まれているとして警告しています。こうした成分の中には、製品ラベルに示されている推奨量を摂取すると深刻な健康被害が生じうるものがあります。

よくある健康関連詐欺

癌にまつわる詐欺癌に関して昔からある俗説の一つにホクシー(Hoxsey)癌治療法があります。薬草を用いる養生法ですが、効果は実証されていません。また、ブラックサヴ(black salve)と呼ばれる製品に関する俗説もあります。皮膚から癌を取り除くとされていますが、逆に生体組織に対して腐食性を有する可能性があります。

癌に対する医療措置は癌ごとに異なり、専門医の判断が必要です。特定の機器や療法や医療措置で、すべての癌に対処することはできません。

試験段階の治療を受けるには、適正に行われている臨床研究に参加する必要があります。詳しくは、国立癌研究所(National Cancer Institute)の臨床研究に関するウェブサイトClinical Trialsをご覧ください。

HIV/AIDSにまつわる詐欺ヒト免疫不全ウィルス(human immunodeficiency virus)の感染には、今のところ根治療法はありません。しかし、適正な治療法があり、早期に医療措置を受ければAIDSの発症を遅らせることができます。

こうした適正な医療措置によって生活の質を改善できることは、臨床試験によって、確認されています。効果の実証されていない製品や治療法に頼ることは危険なばかりか、そうした適正な医療措置を受けるのが遅れてしまうことにもなります。

HIVに感染しているかどうかを知りたい場合は、医療の専門家に依頼して安全で信頼できる検査を受けてください。

自宅で自分で実施できるFDA承認済みの郵送式検査法が、HIV-1(世界的にHIV感染の大部分を占める)についてだけですが、現在1つあります。

The Home Access HIV-1 Test SystemまたはThe Home Access Express HIV-1 Test Systemとして販売されていますので、これにより血液試料を採取し、FDA承認HIV検査を行っている施設に送付してください。

関節炎にまつわる詐欺合衆国取引委員会によると、十分な科学的裏付けがなく効果の実証されていない関節炎療法に毎年およそ20億ドルが費やされています。

関節炎の治療法と代替療法についての最新かつ正確な情報については、関節炎財団(the Arthritis Foundation)のウェブページをご覧ください。

詐欺的な「診断」検査患者の全体的な健康状態を知るために、医師は患者の身体を検査したり診療記録を参照したりするほか、体外診断(IVD)検査をよく利用します。

血液や尿などの試料を身体から採取しIVD検査を行い、妊娠・肝炎・生殖能力・HIV・コレステロール・血糖など、体のさまざまな状態を調べ、診断に利用するのです。しかし、特定のIVD検査一つで意味のある診断が下せることは滅多にありません。

IVD検査は店頭や郵便あるいはオンラインで購入することができます。その多くはFDAの規制下で合法的に販売されていますが、違法に販売されFDAが定める要件を満たしていないものも多くあります。そうした検査は無意味なばかりか有害なことすらあります。

あるIVD検査がFDAによって特定の目的で確認または承認されているかどうかについて知りたいときは、FDA(電話888-463-6332)またはお近くのFDA支局にお問い合わせください。

偽栄養補助食品ビタミン・ミネラル・アミノ酸・酵素・ハーブ・動物抽出物などの栄養補助食品が急速に増えています。

こうした栄養補助食品の中にはデータが示されているものもありますが、効果の実証されていないものもあります。たとえば、いくら食べても努力なしに痩せられるという効能は偽りです。

効能として病気の治療を挙げていれば医薬品とみなされます。ですから、そうした効能を謳うなら、あらかじめFDAに新薬承認(New Drug Approval)手続きをし、安全で効果があることを示す必要があります。

減量にまつわる詐欺FDAは、2003年から、国内および国際機関と協力して、偽りまたは誤解を招きかねない減量法を宣伝している企業に対して法令励行措置を何百となく実施しています。

また、ラベルに記載せずに危険性のある処方薬成分を含む減量製品の販売と輸入を差し止め、消費者に警告する活動も強化しています。

強精剤にまつわる詐欺FDAは、勃起障害を治療したり性機能を強化したりするとしてオンラインで宣伝・販売されている多数の違法医薬品について注意を喚起しています。

「栄養補助食品」と謳われていますが、実態は、ラベルに表示せずに有害となりうる成分を含んでいる違法薬物です。

糖尿病にまつわる詐欺FDAは、次のような偽の効能を謳っている詐欺的糖尿病「治療法」の販売に対して多数の法令励行措置を実施しています。

インフルエンザにまつわる俗説インフルエンザ製品の中には汚染されているものや偽物あるいは効果の低いものがあることが、複数の連邦機関によってわかっています。

FDAは、合衆国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection)とともに、インフルエンザ治療薬タミフル(Tamiflu)のジェネリック薬と称する製品を押収しています。それらは、実際には、インフルエンザを治療したり防止したりする効果が示されていないビタミンCなどの成分でできていました。

騙されないために

何と言っても、消費者自身が健康関連詐欺について注意することが必要です。ありうる健康関連詐欺について知り、注意を引き信用させるためによく使われる手練手管について学んでください。

たとえば、その製品を使ったという人の証言は信用できるように聞こえますが、やらせを行うのは簡単です。こうした「証言」は科学的な証拠の代わりにはなりません。

怪しい製品を使って診断したり治療したりしないこと。試す前に医療の専門家に相談してください。

次のような場合は、注意してください。

専門的に見えるウェブサイトに騙されてはいけません。企業の名称・所在地・電話番号など連絡先が明記されていないウェブサイトは避けてください。オンラインでの購入に関する注意事項については、FDAのウェブページBuying Medicines and Medical Products Onlineをご覧ください。

情報をお寄せください

人間または動物用の医薬品・医療機器・生物製品・食品・栄養補助食品・化粧品を違法に販売していると思われる人物や会社を見つけたら、FDAにお知らせください。

FDAが規制している製品については、お近くのFDA Consumer Complaint Coordinatorに連絡してください。

インターネット上での医療製品の不法販売については、Reporting Unlawful Sales on Internetをご利用ください。