10月23日

それは突然やって来た
夕方6:00ちょっと前、カミさんの運転で自宅から300m位にある陸橋をくぐった時だ

突然車が横にスライド、「ア〜パンクだ、オイすぐに止めな!」

「もうすぐ家だってのについてねぇな」 路肩に駐車し外に出てみる
  
  エエエーなんじゃコリャー
    アスファルトの道路が波打つように揺れている

大変な事が起こっている事は直ぐに実感出来た、今までに経験したことのない揺れ方だ
  家は、子供は・・・

揺れが収まるのを待っている訳には行かない
車に飛び乗ると自宅へ直行する、途中で大きな石油タンクが道路に転がって灯油が流れ出して
いるのが目に入る、しかし今はかまっている暇はない、自宅まで後100m!

オーイ、玄関に飛び込む、等身大の姿見が倒れ、下駄箱の上にあったものが全て床に散乱している
   「大丈夫かー」・・・返事が無い

その時外から声がした、「庭から出たから、早く外に来て」
本能のなせる技か、学校の訓練のたまものか
  揺れが来た時とっさに窓から庭に飛び出したらしい

避難のしかたが適切であったかどうかなどどうでも良い、ともかく家族は無事だった
 とりあえず一安心!!

家の前の道路で状況を確認する、この時はまだここが震源地だなんて思ってもいなかったので
 とうとう来たか「東海大地震」?、或いは関東大地震で東京壊滅か?

日本はどうなってしまったんだ、なんて考えてたら
  オオオッ、また来た、地面が、家が、電柱が・・・目に映るもの全てが揺れている!!

この時ばかりはマジで思った、“地球の最後じゃないかって”
  冗談じゃなくホントに思ったよ、こんなオジサンじゃなければトラウマものだね!

近所の人たちも家から離れて道路の安全な場所に集まってきている、しかし誰一人現状を
把握出来ずオロオロするばかり、
  何とか正確な情報が欲しい・・・・そうだ、バイクが無事だ、

直ぐに車庫からバイクを引っ張り出し、ナビをTVに切り替えスイッチを入れる
 緊張の瞬間、もし番組をやっていなかったら・・・ホントに終わりだよ〜

電源ON!
 良かったまだまだこの世の終わりじゃなかったみたいだ、しかし何〜!!
何と震源地は、ほぼ真下ではないか、そうかこれが直下型地震というやつかー納得

ご近所さんも不安そうにTVに見入っている、しかし怪我人がいなかったのは幸いだった!

気温が下がって来たので恐る恐る家に入って見る

玄関は足の踏み場がない、台所は・・・ハア-ため息!!

自慢の干支ボトルコレクションが無惨に床に散らばっている

頑丈な棚の扉が全て開いたままだ、
 直下型の破壊力を思い知らされた!!

また来た!外にいるときはわからなかったが、中にいると家がギシギシなっているのが良くわかる、
   懐中電灯一本の明かりが頼りだ、この状況での余震は、ホラー映画のワンシーンのようだ

すぐにまた窓から庭に飛び出す、こんなことを3〜4回繰り返した、
 とにかく余震が大きい、しかも断続的に襲ってくる、この日は朝まで気を休める事が出来なかった

夜が明けた、
 吉幾三の唄ではないけれど、
   “電気もねぇ・ガスもねぇ・水もねぇ、おまけにコンビニ・スーパー全滅だ!!”

短い期間ではあったが、究極の不自由さを味わった、この寒さの中吹きさらしの車庫の中で
 寝るのは、辛いものがある、車の中も同様だが
・・

台風・洪水・大震災、天災は人ごとだと思っていたが、いざ身に降りかかって初めて辛さが
 解ったような気がする

しかし自分達はまだましな方だ、小千谷・山古志などはここより数倍被害が大きい、
 元の生活に戻るには数年の年月がかかるだろう

今なお家に帰れず、避難所生活を強いられる人たちが数多くいる、
 同じ震災者の一人として、早期の復旧心よりお祈り申し上げます。