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風来忍法帖



【読んで頂く前の注意】

山田風太郎ファンにとっては、いまさらなに言ってやがんだと思われるかもしれないが、一応はじめての人への配慮。 この小説は山田風太郎作品の中でも、特に数多くの下ネタや、人によっては不快と思われるストーリー展開が炸裂 します。以下の文章でも炸裂させます。この小説がそうさせるのです。決して俺の趣味でわありません。 世の中こんなことしていいんだ とか思わないように。大人なんだからその辺わかるよね。子供は早く寝なさい、っていうか、こんなサイト見てるわけないか。


【登場人物】

麻也姫―――太田三楽斎の孫娘。上に出てる本の表紙の絵になってるのが(おそらく)麻也姫。設定としてはかなりの美女である。 忍の城主、成田左馬助氏長のもとへ輿入れするが、左馬助は祝言の夜に北条家の命により小田原へと 呼び出され、麻也姫は生娘のまま忍城の城主となるのだが・・・・・・

◎香具師七人衆

悪源太助平―――得意な武器は投げ槍、だがそんなことはどうでもいい。一度抱いた女はなぜか雌犬のように悪源太のあとをつけまわす ようになるという能力の持ち主。どんだけテクニシャンやねんっちゅう話だ、世の中そんなに甘くはないのだが・・・・・・。 この設定がないと、この小説は成り立たないのでそこはスルーだ。

七郎義経―――男前、ただそれだけ。卓越した能力は何も無い。

弁慶―――巨漢、力持ち、想像通りそのままである。義経との牛若丸・弁慶ペアで組み込まれた人数合わせか?

陣虚兵衛―――目が良くて、スリの名人。ニヒルな役どころをイメージするが、俺の記憶では活躍するのは序盤のちょっとだけ。 あとは覚えていない。

夜狩りのとろ盛―――絶頂に達すると、悩ましい女のあえぎ声を発する。なんの役にも立たなさそうな能力でも、後半役に立つのが 山田風太郎小説である。適当な名前の奴が多いなかで、この名前だけちょっと凝ってるような気がするのは俺だけか。

昼寝睾丸斎―――イメージは軍師で、色々な戦略などを思いつく。いつも昼寝しているという設定だが、昼寝していたのは最初の一回だけ。 それで昼寝と名前に入るのはわかるが、下の睾丸斎とは?無理やり下ネタにもっていってないか。玉袋筋太郎みたいなもんか。

馬左衛門―――でた!ち○こが馬並みというだけで名前が馬左衛門。やるなあ、さすがは山田風太郎。思いついても実際に行動に 移せない人が多い中で、このど真ん中ストレートの剛速球!そこにしびれる、憧れるゥ!

◎風摩組三人衆

戸来刑四郎―――忍法風閂の使い手。髪の毛をワイヤーのように張り、何でも切り落としてしまう恐ろしい技。しかも自分の体を切った 場合は元通りくっつけることができるという無謀な設定。一見すると、こいつが一番強いんでわないかと思うが、そうでないのが山田 風太郎流である。

御巫燐馬―――忍法砂鋳型の使い手。砂にその人の型をとれば、その本人に変身することができるという、しかも表面だけでなく性まで 転換できてしまうという無謀な設定。変装という点では最も忍びらしい活躍ができそうな能力だが、そんなことでは終らせないのが山田 風太郎流である。

累破蓮斎―――忍法忍びの水月の使い手。触れた物を鏡に変える技。前の二人に比べると、ええっ?そんだけなの、と思われるが、そうは させないのが山田風太郎流である。


【香具師の隠語クイズ】

あなたは何問わかる?正解率であなたのダークサイドを占おう!

以下の言葉は何を意味するでしょ〜か。 答えは一番下で!どの答えもろくでもないので、良い子は見なくて良し!

  1. ナオコマシ
  2. エンコヅケル
  3. ヨツにカマル
  4. ロクマ
  5. ヤサバイ
  6. モミ
  7. ビリツリ
  8. オトシコミ
  9. ヨシコ
  10. ヤチ
⇒ 正解の術

【ショートカットストーリー】

⇒ コメントの術

北条と豊臣の手切れの中、戦場跡を荒らしまわる悪源太ら香具師七人は、例によって北条方の妻や娘を誘拐し、売りさばく。

七人の前に四人の六部が現れ、先に売った女人たちを買い戻すよう頼まれた。だが、あろうことか悪源太らは、見返りに 六部に扮していたうちの一人の女に目を付け、要求した。

交渉は決裂した。六部たちは、太田道灌三代の孫娘・麻也姫とその護衛・ 風摩忍びであった。風摩忍び三人に香具師たちはねじ伏せられ、そして麻也姫は土足で悪源太の顔を踏みにじりこういった。

「畜類のようなやつらゆえ、人間の心はもつまいが、人のかたちをした者には、たとえ女なりとも人の魂があると知れ」

その痛烈な声の鞭によりうめいた悪源太は、いつか麻也姫をヨツにカマして女散らしにしてやる(強姦して売り飛ばす)と決意する。

その後、麻也姫は忍城の成田左馬助氏長のところへ輿入れするが、左馬助は北条家の呼び出しにより祝言当日に小田原へ召集される。

生娘にして忍城の城主となった麻也姫に近づくためにはどうすればよいか。七人の香具師たちは北条の忍びである風摩組へ入門し、 風摩忍びとして、七人の女忍者と供に忍城へ就くことに成功する。

そうこうする間にも、北条を追い詰める上方勢の勢力は増していく ばかり。ついに忍城は秀吉の配下、石田三成の軍勢に囲まれてしまう。

緊迫した状況のなか、はじめは麻也姫をヨツにカマして、さっさとオサラバするつもりであった香具師たちにも、麻也姫やその城下の者ら の働きぶりを見るうちに、ともに働くようになってゆく。

三成は水攻めによって忍城を水で囲むが、香具師、女忍者らの活躍により提を決壊され失敗に終る。

それに怒った秀吉であったが、なぜか機嫌を取り戻す。なぜなら、美しい麻也姫を自分のものとすることを思いついたからである。 秀吉は三成に、麻也姫を生け捕りにすることによって、先の失敗はなかったことにするという。

そして、三成の使者として、麻也姫らのもとへやって来たのは、かつて麻也姫を護っていた裏切りの風摩三人衆。 三人衆らが三成の口上を告げると、麻也姫は罵声とともにその三人の頬をひっぱたき、泣きながら奥へ駆け込んだ。悔し泣きであった。

三人の風摩組はまがりなりにも忍者である。麻也姫の平手打ちなどよけられないわけはなかったのだが、姫の気におされたのだ。 三人は使者として、その場は去った。

ヨツにカマるまえに猿面秀吉の人身御供にされてはひとたまりも無い。だがそんなことよりも、敵に恥をかかされて、 ワンワン泣いている女を見捨てるわけにはいかない!!

「そうだ、その通りだ!」意見が一致した悪源太ら香具師七人は覚悟を決めた。

―――果たして!自らも麻也姫を狙う立場でありながら、護る立場へと移った七人の香具師ら は、迫り来る風摩三人衆を打ち破り、麻也姫をものにすることができるのか!?麻也姫の命運やいかに!!


【コメント】

⇒ ショートカットストーリーの術

この話の主人公らは忍者でもなんでもない。誘拐、強姦は当たり前のただのクズの集まりである。 今回は逆の立場で、襲い来る忍びにどう対抗するかというシチュエーションを楽しみたいところだ。

ことの始まりは悪源太が麻也姫に土足で顔を踏みにじられることからである。プレイぐらいでしか、なかなか味わえないような シチュエーションだ。

さすがにムカついた悪源太が犯ってやるッ!ってことで麻也姫に近づくんだけど、怖い怖い、めっちゃ強い忍者が三人もついているわけ ですよ。

で、一度は忍城に潜入するけど、その三人に捕まっちゃうわけだな。それで、どうしたもんかと考えて風摩組の門を叩いた。そう、 忍者として忍城に正式に仕えようってんだ。もちろん風摩の修行は厳しくて、なんでこんなことしなきゃならねえんだい、ってなるよな。

基礎はそこそこ身に付いたけど、忍者と呼ぶには程遠いなぁ。まあなんだかんだで、秀吉のとこから金の千成瓢箪を盗ってこいってんで、 それほんとに盗って来れたから、望みを聞いてやろうってな 具合で風摩小太郎が言うもんだから、やっと忍城に入れることになったんだ。それも何の因果か、悪源太がものにした女忍者七人 もいっしょにね。

そんでもって、もといた三人の忍者には、小田原に帰って来いっていう小太郎の伝言を伝えて追っ払ってやった。 やっとヨツにカマれるぜってところで、石田三成のヤロウが攻めてきやがったんだ。

これじゃ雰囲気が出ねえぜって言って、 先延ばしにしてたら、どんどん状況が変わっていって、どうやら姫に情が移っちまったようだ。そんなときに秀吉のスケベエが麻也姫に 目ぇつけやがって、差し出せって言ってきた。

こともあろうか、その使者として来たのがあの風摩三人組みだ。ヤロウ、 手の平を返すように敵さんの方へ寝返りやがって、こうなったら戦るしかねえぜ!ってことで結局、女忍者七人と香具師七人、 力を合わせて麻也姫を守ることになったんだけど、ほんとにあんな化け物らを殺れんのかねぇ・・・・・・。

ということで語り口調でまたストーリーを書いちゃったけど、こんな感じで雰囲気は伝わっただろうか。

バトル的な 見所としては、麻也姫を守るための三人の風摩組との死闘である。三人同時に来ないってところがミソかな。一人の敵に対して 複数でよってたかって攻撃するという、戦隊ヒーローものを思い出してしまうが、そんな鮮やかでかっこいいものではない。

まず戸来刑四郎が密かに潜入してくるのだが、女忍者らの張った網に掛かり、いち早く気づいた女忍者お雁に呼び止められて、少々の 話し合いとなるのだが、性欲に駆られた刑四郎がお雁を抱く。

だがすぐ刑四郎はひっくり返った。股間には一本の針が光る。忍法子宮針。 な、なんて恐ろしい技だ! アソコに毒針を仕込んで交わるなんて!痛い、痛い、やめてよもう!しかも毒が全身に回らないようにイチモツを切り落とすという。

おもわず俺も股間押さえちゃったよ。結局お雁も殺られて、なんだかんだで刑四郎を仕留めるのに成功するのだが(かなり省略) そりゃあもうしぶといこと、チ○コと片腕がなくなってもまだ襲ってくるんだから、もう忍者とかのカテゴリーもまったく なくなっちゃってるね。ま、それが山田風太郎流というのか。でも読み応えのある内容だから、もう気にせず読んでってほしい。

御巫燐馬はその能力で女小姓に化けて麻也姫に近づくんだけど、燐馬が潜入の際に殺したお鳶、お鷺のダイイングメッセージによって 燐馬が女小姓に化けていることまで気付かれる。

悪源太らは二手に分かれて攻める。一方は燐馬の元の型である砂鋳型を破壊しに、 もう一方は怪しい女小姓を全て犯していくという。さらに犯されて部屋から出た女小姓らは密かに女忍者お雉子、ひよどりによって 殺されていくという。

ここだけ見るとなんかすごい残酷な展開となっているが、ここまで読んでこれたらもうその感覚も麻痺している はず。だが戦略的には良く出来ているので見逃せない部分である。

累破蓮斎はなぜだか堂々とやって来る。少なくとも他の二人は始めは忍んでいたのだが、破蓮斎は「忍びの水月」を使って、睾丸斎ら が仕掛けた三重の罠をひとつずつ潰していく。

「忍びの水月」自体は鏡を作り出すだけなのだが、それに己の姿を写して分身の術とし、 敵を惑わせるという。そんなのすぐ分かんじゃあねぇのとも思えるが、無数の鏡が作り出す幻影は何者をも混乱に陥れる。

これは もう、読み手側の想像力の問題で、山田風太郎が俺らに仕掛けた勝負なのだよ。お前らにこの巧妙な世界感が想像できるかなって感じ でね。ああ想像してやろうじゃねえか。うわっすげえ、こりゃ倒すのきついわ。よしっ、俺は想像できた。

忍者的な見所としては、最初に忍城に潜入するときに女中を騙して潜入するシーンや、千成瓢箪を盗むシーン、提を決壊するシーン などがある。いずれも人を騙す、虚を突くなど、忍びも香具師も共通な部分である。

本来はここをもっとピックアップすべきなのだが、なんかすげえ文章が長くなってきたし、この位で勘弁してやろう。 わかる人にはわかる。わからん奴にはこの良さはわからん。これでよし。

この話の全体像として、 まず目的からして、普通ではないことが伺える。犯すのが目的って。まあ常識の枠に捉われないことが面白い話の第一歩であるから、 これくらいは序の口なのだろう。

純粋に男の欲望を表現するには、犯すという行為そのものを、動物的観点から見ても表現することが 必要なのである。

野生動物がいちいち互いの同意をもってその行為を行っているようには見えない。純粋に美しいものを求め、 快楽を欲する。何の飾り気もないストレートな欲求の表現。それがこの物語なのだ。

始めは麻也姫を犯して仕返しを達成し、その優越感に浸ろうという欲求が主人公らの行動を後押ししていくのだが、近づいて、供に 戦乱の危機の中で過ごしてゆくうちに、このドキドキ感の共有ってゆうやつ?みんなしだいに麻也姫に惚れちまったわけだ。

犯す対象から守る対象への転換。犯してゴミクズのように捨ててやろうと思っていたものが、急に愛おしくなってしまったこの気持ち。 この人の為なら死んでしまってもいいという。

わからんでもない。みんな仕返しをする為に、まずは麻也姫の身を守ると言い張っているが、仕返しを しようという相手の危機に対して、命をかけてまで守ろうということがあるだろうか。それはない。俺ならしない。

先に手を出されては困るという意地とプライドがあったかもしれないが、その意地の裏に隠れたほのかな情の表れを あなたは感じ取ることができるだろうか。



【香具師の隠語クイズ正解】

以下の正解は一部本文より抜粋、この本を買って全部読めば、より理解できること間違いなし!できなくていいって!

  1. ナオコマシ―――女たらし
  2. エンコヅケル―――汽車の中、映画館、公園、どこでも、これとガンをつけた女の傍に坐ると、二、三語いいかげんに 話かけながら、いきなり指を女性の秘所につっこんでしまう。十人のうち、九人まではただ顔面を紅潮させて、からだをくねらせるばかり で、悲鳴もあげないという。
  3. ヨツにカマル―――強姦、レイプ。
  4. ロクマ―――売ト者に化けて女の過去未来あることないことでたらめを吹きたてて不安におとし、ついに自由にしてしまう。
  5. ヤサバイ―――女だけいる家に行商にいって誘惑する。
  6. モミ―――ばくちにひきずりこみ、のぼせあがった女にはたから金を貸してやって、あとで貞操とひきかえにする。
  7. ビリツリ―――ふつうでいうと女郎買いだが、ここでいうのは全智全能をあげて女郎を夢中にさせ、はてはその生血まで吸いあげて しまうのが狙いでゆくこと。
  8. オトシコミ―――道に金目の物などを落としておき、狙いの女に拾わせ、その拾得行為を脅してものにする。
  9. ヨシコ―――チ○コ
  10. ヤチ―――マ○コ

正解数による人間性は以下の通り

正解数0問:普通の人です。なにも気にすることはありません。普通ってすばらしい。

正解数1〜4問:マニアですね。自慢しても何の得にもならないので黙ってましょう。

正解数5〜7問:完全な裏社会の人間ですね。私と目が合っても話しかけないでください。

全問正解:ごめんなさい。あ、なんか謝っちゃった。

⇒ クイズへ戻るの術

なんか手裏剣とか売ってたよ!伊賀流忍者店!

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