大阪吹田-江坂駅の鍼灸院/腰痛・ぎっくり腰・坐骨神経痛・肩こり・頭痛・五十肩・胃下垂・難聴・耳鳴り

BABA鍼灸北京堂大阪
BABA鍼灸北京堂大阪BABA鍼灸北京堂大阪
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腰痛(ぎっくり腰)

症例15

男性 50代 豊中市 デスクワーク 2018年4月 初診
 
2週間前に九州まで車で往復して以降、腰に鈍痛がでる。その後、自転車の整備をしていて、腰を屈めた時にぎっくり腰になる。近所の鍼灸整骨院で施術をうけるも変化なく、東京の北京堂に通ってるという知人の紹介で当院を受診。

主訴

腰部痛

その他症状

背部のはり。

既往歴

特になし。

所見

どの動作にも痛みがあり
寝位から立ち上がるのに20分くらいかかる。
左側に体重をかけられない。
腰をまっすぐ伸ばせない。腰の前屈、足の挙上がつらい
歩行、その他動作痛なし
神経所見なし
左背部、肩甲骨と背骨の間あたりの圧痛

ツボ、筋肉

背部夾脊、胃兪、腎兪、三焦兪、大腸兪、。棘筋、多裂筋、大腰筋。

治療

基本的な北京堂刺鍼である、夾脊穴と深部筋肉への刺鍼。
特に背部上部の圧痛部位は、こたつで寝たことにより、負荷がかかったために痛みをだしていたと考えられます。
背部の前屈がきついということ、足の挙上がきついことから、大腰筋の緊張も考えられるため刺鍼。
 

考察

背部上部は、脊髄神経後枝がちょうどでてくるあたりなので、それを強く締め付けていた可能性が高い。今回は頸部に問題はなかったが、頸部の緊張が肩甲間部へいく神経に影響を及ぼすこともあるので、併せてみる必要がある。
 
腰部ヘルニアがあったということで、もともと腰部に負担のきやすい動きや姿勢をとっていることが伺えます。
 
普段から疲労を溜めない、運動をして血流をよくしておくというのは大事だと実感します。
 

症例14

男性 50代 吹田市 デスクワーク 2018年2月再診
 
1週間前くらい前にこたつで寝てしまい、それ以降背部に違和感があったが経過を診ていた。2,3日前くらいから腰部の痛みが強くなってくる。これ以上おいておくとぎっくり腰になりそうだったので来院する。

主訴

腰部痛

その他症状

背部のはり。

既往歴

腰椎椎間板ヘルニア

所見

腰の前屈、足の挙上がつらい
歩行、その他動作痛なし
神経所見なし
左背部、肩甲骨と背骨の間あたりの圧痛

ツボ、筋肉

背部夾脊、胃兪、腎兪、三焦兪、大腸兪、。棘筋、多裂筋、大腰筋。

治療

基本的な北京堂刺鍼である、夾脊穴と深部筋肉への刺鍼。
特に背部上部の圧痛部位は、こたつで寝たことにより、負荷がかかったために痛みをだしていたと考えられます。
背部の前屈がきついということ、足の挙上がきついことから、大腰筋の緊張も考えられるため刺鍼。
 

考察

背部上部は、脊髄神経後枝がちょうどでてくるあたりなので、それを強く締め付けていた可能性が高い。今回は頸部に問題はなかったが、頸部の緊張が肩甲間部へいく神経に影響を及ぼすこともあるので、併せてみる必要がある。

腰部ヘルニアがあったということで、もともと腰部に負担のきやすい動きや姿勢をとっていることが伺えます。

普段から疲労を溜めない、運動をして血流をよくしておくというのは大事だと実感します。
 

症例14

男性 40代 豊中市 立ち仕事 2017年9月初診
 
10年前にぎっくり腰をやって以降、慢性的に腰痛があり、常に重だるい。長時間立ちっぱなしのため固まってくる。

主訴

腰部鈍痛

その他症状

全身のこわばり、下腿部のはり、疲れが取れない。

既往歴

急性腰痛、メンタル(うつ)

所見

画像所見問題なし
動作痛なし
神経所見なし
腰部の固さはもちろんですが、臀部外側部の緊張が顕著

ツボ、筋肉

天柱、風池、完骨、頸部・背部夾脊、胃兪、腎兪、三焦兪、大腸兪、足三里。脊柱起立筋、大腰筋、大中小殿筋、腓腹筋、ヒラメ筋、長趾屈筋、長母指屈筋、前脛骨筋

治療

基本的な北京堂刺鍼である、夾脊穴と深部筋肉への刺鍼。
鍼を刺入すると、鍼を筋肉が締め付けて、ズズッズズッと音が鳴り、典型的な大腰筋の緊張パターンのぎっくり腰です。
大腰筋を中心に、背部の緊張がみられる部位にも刺鍼しておきました。
 

考察

長時間の立位姿勢ということで、体幹を支える腸腰筋の緊張がみられました。また立位を支える臀部や下腿部の筋肉がガチガチになっており、それら筋肉の緊張が、血流低下を招き、緊張の慢性化、疲労物質の停滞などがみられるのではないでしょうか。
また、勤務時間が日勤や夜勤のある不規則なものということで、肉体、精神ともに緊張状態にあり、リラックスして力を抜けない状態が頑固な凝りを招いていたと思われます。

刺鍼直後から寝息を立てて寝てらっしゃったので、よっぽど疲れが溜まっていたのだと思います。
刺鍼直後に、あ~スッキリしたとおっしゃっていたのが印象的です。もともとは、ぎっくり腰からですが、それ以前から慢性的な負担がかかっていたのだと思われます。
早め早めにリラックス、緊張の緩和。深部のコリになると、なかなか変化がにくくなってきますので、鍼灸でガツンと緩めていただければと思います。
 

症例13

女性 30代 吹田市 保育士 2017年5月初診

前日の昼くらいから、左腰に違和感を感じて、ちょっとづつ痛みがひどくなり、立ったり座ったりの動作がつらくなり、腰を屈めなくなった。

主訴

左腰部痛

その他症状

首、肩のこり。

既往歴

頚部捻挫、左足首捻挫。

所見

腰部
前屈、右回旋 痛み増
座位からの動き出しがつらい
横向きで寝ないとつらい
階段の昇りがつらい

左上後腸骨棘の圧痛なし
伸展動作問題なし
歩行問題なし

ツボ、筋肉

胃兪、腎兪、三焦兪、大腸兪、脊柱起立筋、大腰筋、梨状筋。

治療

典型的な大腰筋の緊張パターンのぎっくり腰です。
大腰筋を中心に、背部の緊張がみられる部位にも刺鍼しておきました。

考察

職業柄慢性的に腰痛があり、疲れがたまってくると左臀部~大腿部後面にかけて痛みがでることもあり、ひどいときは整形外科に通院していたとのことです。今回の痛みは、特にきっかけがあったわけではないようですが、直前まで長期の旅行に行っていたり、前日には園児の遠足に付き添うなど、かなり腰部に疲労が溜まっていたことが考えられます。
また、旅行の洗濯物を何度も運んだともおっしゃっていたので、そういった疲労が重なり、筋肉が悲鳴を上げたと考えられます。
1週間後にいらっしゃっときに、次の日から痛みはとれ、普通に仕事ができたとおっしゃっていただけました。深部の疲労はなかなか自覚できません。疲れていると思った時に早めにメンテナンスしていただくと重症化しなくてすみます。


症例12

女性 20代 門真市 会社員(デスクワーク) 2017年2月初診

2,3日前に慢性的な腰痛から、きっかけなく立てないくらいのぎっくり腰になる。整骨院を受診しちょっとづつ快方に向かっていたが、今朝靴を履こうとして屈んだ際に、腰背部にピキッと痛みが走り、ぎっくり腰になる。

主訴

左腰部痛

その他症状

特になし。

既往歴

特になし。

所見

整形外科を受診
レントゲン検査 問題なし 
痛みが強いので、徒手検査はできない。

左上後腸骨棘の圧痛有
手で腰を支えていないとつらい。
動作時痛
腰が伸びきらない。椅子に座ってしまうと、動き出せないので立ったままで問診。
歩行 つかまりながらやっと

ツボ、筋肉

胃兪、八髎穴、脊柱起立筋、大腰筋。

治療

上後腸骨棘の圧痛

ぎっくり腰のような急性腰痛の場合、筋肉の過緊張による痛みがほとんどです。この方は、普段から腰痛での疲労が溜まり、それによって筋肉がロックして、ぎっくり腰になっていました。
整骨院での施術で快方に向かっていたということなので、初めは背部の筋肉が原因だったのかもしれません。左足を挙げたときなので、腸腰筋の緊張が原因と考えらます。

但し、上に挙げたように「上後腸骨棘」に圧痛がみられるので、仙腸関節障害も視野にいれないといけません。

仰向けになっての、骨盤刺激検査をしたかったのですが、腰の痛みが強かったのでできませんでした。圧痛がみられるということで、腰の治療だけでなく仙腸関節の治療もプラスしておきました。

日本仙腸関節研究会ページ

大腰筋だけでなく、八髎穴(仙骨孔)の刺鍼∔電気パルス刺激15分を行いました。

考察

普段からの疲労、デスクワークによる筋力低下、姿勢不良が重なり、今回のようなぎっくり腰になったと考えられます。鍼を初めてということもあり、痛みの中もかなり怖がられていました。

治療後、動きにくさはあるものの、痛みは軽減し動きやすそうでした。後はどの程度早期に回復してくるかです。2,3日して痛みが残るようでしたら、治療に来てくださいと伝えて終了です。


症例11

男性 50代 門真市 会社員 2017年3月初診

去年末から腰部に鈍痛があり、年明けから左足にぼんやりとしたしびれを感じる。不意に左足全体に冷たいものがはしる。整形外科を受診するも、レントゲン検査のみで、特に異常なしと言われる

主訴

左腰部鈍痛、左下肢しびれ(全体にぼんやりと感じる)、左かかとしびれ

その他症状

特になし。

既往歴

30年前、腰椎椎間板ヘルニア手術。
10年前、左膝半月板損傷

所見

腰部
動作痛なし。
ケンプテスト、SLRテスト、Kボンネットテスト 問題なし
膝蓋腱、アキレス腱反射 問題なし
病的な筋力低下もみられない
長時間の座位、長時間の車の運転でシビレが強くなる。
ウオーキングした後やストレッチをした後も、緊張したときに症状が強くなる。
起床時の動き出し 問題なし
歩行 問題なし

体は硬く、柔軟性に乏しい。

ツボ、筋肉

背部夾脊穴、脊柱起立筋、大腰筋。

治療

明確な痛みはなく下肢のシビレがメインの症例です。

以前、腰椎椎間板ヘルニアの手術をしているということで、もともと腰部に負担がかかりやすいようです。
運動はしないのと、仕事でもほとんど車に乗っているということで、下肢の筋力が低下しています。

・腰部手術の既往があること
・しびれの出方が筋肉の緊張時にでること


注目したのは、上の2点です。

腰椎椎間板ヘルニアの手術歴があるということで、もともと腰に負担がかかりやすい、弱いなどが考えられます。

その点からも、以前手術したレベル以外の腰椎間に負担がかかる可能性が高い。

症状が強くなる要因として、筋肉の緊張時を訴えています。しかも、動作時には出ず、長時間の同じ姿勢、夕方、運動後の疲労時にでるので、筋肉が弱り、持久力が低下し、筋肉を緩める力が弱くなっていることがうかがえます。

1回目の治療、鍼が初めてということもあり、腰部の筋肉にしぼりました。臀部の緊張もあったのですが、刺激過多になるので腹八分目です。

2回目の治療、踵のしびれは感じるものの、今までのシビレが、長時間の運転の後の動きだしがスムーズになったとのこと。

腰部の施術だけでなく、臀部の梨状筋の刺鍼も加えておきました。

ご自身も運動不足、筋力低下、柔軟性の低下を嘆いてらっしゃいました。ウォーキングやストレッチを始められました。今後の年齢の重ね方、元気に歳をとることを望む場合、運動は不可欠です。

また、ご自身の体に興味を持つということも。

年齢を重ねると、当たり前に体は動いてくれなくなりますし、当たり前に疲れ、緊張は取れなくなってきます。大事な体です。メンテナンスを心掛けてほしいですね。



症例10

男性 40代 神戸市 会社員 2017年3月初診

学生時代から腰痛があり、1か月前くらいから、左腰~左臀部。左大腿部外側~下腿部後面かけて痛みが強くなってくる。

主訴

左腰部痛、左臀部痛

その他症状

頸、肩、背部のこり。左鼠径部の痛み。

既往歴

特になし。

所見

腰部
前屈、回旋問題なし。
伸展・反らす動作で痛みが強く出る。伸展時に下腿部の症状が増す。

SLRテスト、ケンプテスト問題なし
Kボンネットテスト 大腿外側部のツッパリ感
梨状筋の坐骨神経出口付近の圧痛が顕著

立ったり座ったりの動作がつらい。
起床後、物に捕まらないと起き挙がれない時がある。

ツボ、筋肉

天柱、風池、完骨 板状筋、斜角筋、脊柱起立筋、大腰筋、梨状筋、大中小殿筋。

治療

注目した点は

・鼠径部の痛み
・臀部外側の痛み

坐骨神経痛がつらくてと来院されましたが、坐骨神経由来の痛みだけではなさそうです。
鼠径部は、腸腰筋の緊張が強い時に出る症状です。腰のみに痛みが出る場合が多いのですが、鼠径部の痛み、違和感がセットになると、腸腰筋の確率は高くなります。

臀部外側の痛みは、第5腰神経の神経根症状、下腿の痛みは第1仙骨神経根症状になります。梨状筋の圧痛もあるので、坐骨神経痛も考えられますが、腸腰筋の筋緊張の強さが一番の原因ではないでしょうか。

このように、坐骨神経以外でも神経症状をだすことがあります。筋肉由来の痛みと鍼灸の相性はすごくいいので、気になる方はすぐに鍼灸院へ。

1回の治療で、突き刺すような痛みは無くなり、左大腿外側の違和感や筋肉痛がある程度になりました。
2回の治療で来られなくなっているので、日常生活で支障の出る痛みからは脱しているのではないでしょうか。


症例9

女性 30代 大阪市 医師 2016年12月初診

妊娠3カ月。一人目のお子様を出産されて以降、右腰臀部に痛みがあり、1週間前くらいから症状が悪化し、整形外科にて坐骨神経痛ではないかといわれる。

主訴

右臀部痛

その他症状

特になし。

既往歴

特になし。

所見

整形外科を受診
レントゲン検査 問題なし 


右上後腸骨棘の圧痛有
動作開始時痛
座位からの起き上がり動作で痛む
起床後の起き上がりが一番つらい
歩行、寝位問題なし

Kボンネットテスト
SLRテスト
問題なし

常に腰を反らして保っている。

ツボ、筋肉

八髎穴、秩辺、多裂筋、大腰筋、中小殿筋。

治療

大腰筋、梨状筋、中小殿筋をメインに施術。

考察

妊娠を経験され、筋力が低下したり、骨盤に負担がかかったりと様々な原因が考えられます。出産後落ち着いてはいたということですが、二人目を妊娠され、仕事や家事、育児の疲労が重なり、弱い部分に痛みが出てきたのではないでしょうか。

坐骨神経痛とのことでしたが、神経痛症状とは違うようでした。神経症状はみられず、ぎっくり腰のような動きをされているのと、臀部の一点の痛みを強く訴えられています。

仙腸関節障害とぎっくり腰を悩みましたが、大腰筋を刺鍼した時点で、鍼の響きに驚かれていたので、ギックリ腰の施術で様子をみることにしました。施術後はやはり痛みが残っていました。仙腸関節障害の施術をもう少しやっておけば良かったと悔やみましたが、仙腸関節周りの筋肉、大腰筋は緩まるので、これで様子をみることにしました。

後日談として、3日で痛みが治まり、それ以降は臀部、腰の痛みは出ていないとのことでした。仙骨部への刺激、大腰筋、臀部の緊張緩和が功を奏したのではないかと考えられます。


症例8

女性 50代 吹田市 会社員(販売) 2016年11月初診

1週間前から、腰部に痛みを感じ、嫌な感じが続いていた。今朝、起床後に痛みで起き上がれなくなる。

主訴

左腰部痛、左大腿部前面に若干のしびれを感じる。

その他症状

特になし。

既往歴

卵巣嚢腫、ギックリ腰。

所見

9月のMRI検査では異常なし。
痛みが強いので、徒手検査はできない。
膝蓋腱反射 問題なし

座位からの立ち上がりがつらい。
同一姿勢からの動き出し
腰が伸びきらない
歩行問題なし
上後腸骨棘の圧痛なし

ツボ、筋肉

胃兪、腎兪、大腸兪、脊柱起立筋、大腰筋。

治療

ぎっくり腰のような急性腰痛の場合、痛みのために徒手検査をできないことが多い。
そのため、神経症状の有無、安静時痛、歩行時の状態、腱反射、痛みのかばい方などを注意深く診ないといけない。
左腰背部の緊張が強いので、圧痛部位を中心に時間をかけて固まった筋肉を緩める。

考察

・以前から、ギックリ腰を繰り返していること。
・左大腿部前面に若干のしびれを感じる。
こちらの2点に注目しました。
ギックリ腰を繰り返すということを考えます。
そもそもぎっくり腰(急性腰痛)は、器質的に問題のない痛みです。骨や軟骨、腫瘍や圧迫骨折や神経症状のない痛みです。
骨盤が後傾している(座位時も含む)
前かがみの姿勢が多い
姿勢が悪い
筋力が少ない
疲労がたまりやすい
同じ姿勢が多い
同じ動きが多い
冷えている
寝返りが少ない
緊張しやすい
重たい物を持つ
不意な動きをする
ストレス
寝不足
など。これらの原因は、密接にかかわっています。筋力が弱いから姿勢が悪くもなりますし、姿勢が悪いから骨盤が後傾します。すべて当てはまる場合もあります。
今回の症例は、骨盤の後傾、疲労、同じ姿勢、冷え、寝返りが少ないということが、原因になったと考えられます。ご自身でトレーニングができなかったり、ストレッチをしたり、体を休めることができないという方は、何らか適切にメンテナンスをしないといけません。マッサージや整骨院で済ませるのではなく、鍼施術でインナーマッスルをきっちりと緩めておくといいと思います。
大腿部前面のしびれ
これに関しては、大腰筋の緊張からくる第3腰部神経根症状と考えられます。背部の緊張だけでなく、大腰筋の緊張が強くでているということがわかります。
1回の治療で、痛みがゼロになっていませんでしたが、座位からの起立、動作開始時痛が軽減がみられ、スムーズに動けるようになっていました。帰りの安堵した顔が印象的でした。


症例7

男性 40代 茨木市 自営業 2016年9月初診

2週間前に、前かがみの姿勢の時に、ぎっくり腰のような状態になる。それ以降不安で、常にコルセットをしている。

主訴

右腰部痛。

その他症状

肩こり。ストレスのせいか、右耳の後ろがただれる。

既往歴

喘息、一過性脳虚血発作

所見

レントゲン検査問題なし。
前屈、右回旋、左側屈した時に痛みが出る。
靴下、ズボンを履くときに右足を挙げると、右腰に痛みが出る。
寝る姿勢、歩行問題なし。
左足にうっすらと違和感があり、ひどいと坐骨神経痛になる。
Kボンネットテスト 問題なし。圧痛あり。

ツボ、筋肉

天柱、風池、完骨 脊柱起立筋、大腰筋、梨状筋。

治療

日頃から前傾姿勢が多いということで、腸腰筋の緊張、疲れがみられると考えられます。慢性的にも腰痛があるということなので、腰の表面だけでなく深層も緩めます。
特に大腰筋の緊張が顕著だったので、響きの強い場所を重点的に刺鍼しておきました。後日連絡があり、すぐにコルセットも取れ、気にせずに日常生活をおくれているとのことでした。

症例6

男性 40代 横浜市 会社員(デスクワーク) 2015年10月初診

以前から、慢性的な腰痛があり、特に3か月前から、サッカーをした後や、坐位から立ち上がる時に腰が痛むようになる。

主訴

左腰部痛。臀部だるさ。

その他症状

頸部痛(去年末に寝違えをして以降、常にコリ、動作制限があり)

既往歴

5年前にぎっくり腰(起床とともに)

所見

レントゲン検査(-)腰の前屈(-)伸展(+)側屈(-)歩行(-)。神経症状なし。寝位問題なし。
長時間の坐位から立ち上がる時に、腰が伸びきらない。
腰を入れるような感じで背筋を伸ばすと腰部に痛みが出る。
長時間坐位で、臀部(骨盤に沿ったあたり)にだるさ、痛みがでる。

ツボ、筋肉

脊柱起立筋、大腰筋、中小殿筋、腸骨筋。

治療

1回目の治療では、大きな変化はなく、鈍痛が緩和した程度。
2回目の治療、痛みが軽減して左右差は感じられない。長時間同じ姿勢、起床後の動き出しに変化があり、スムーズに動けるようになる。
3回目の治療、治療後の重たい感じが1週間続いて、前回に戻ったように感じる。
4回目の治療で、腸骨筋刺鍼を行う。鈍痛に大幅軽減。長時間坐位の痛み、坐位から立ち上がる時の痛みをほとんど感じなくなる。
継続治療中

考察

サッカーを子供の頃からやっているということが、腰痛に大きく関連しています。少年期に、特定のスポーツをやっていた人の7割が、成人になってからもなんらかの腰痛を抱えるというデータがあります。
体の成長と、運動強度のバランスが上手くいっていないためです。日本では同じスポーツを長くやる傾向にあり、同じ動き、同じ姿勢、練習過多などがあるため、体のアンバランス、スポーツ障害がみられます。


サッカーをする際の前傾姿勢、デスクワークによる長時間の同姿勢により、腸腰筋の収縮がみられます。また、同じ姿勢によって骨盤周りの筋肉の硬さもみられ、それが影響して臀部上殿神経の圧迫からの、骨盤周りのだるさや痛みをだしていると考えられます。


4回の治療で、大腰筋、中小殿筋をメインに筋肉を緩めたのですが、もう一息すっきりしていなかったので、腸骨筋の刺鍼を加えることにしました。腸骨筋は、大腰筋と同じ動きをしますが、腰を曲げる動作、しかも中腰で維持する姿勢の時に使っています。この症例の場合、サッカーをやっているときに、この姿勢が多かったのではないかと考えられます。

腸骨筋刺鍼後から、大きな変化があり、臀部の違和感、立ち上がる時の痛みなどは、ほとんど感じなくなりました。
腸骨筋刺鍼は、上向きで寝ていただき、骨盤に沿って刺入をするため、初めての治療ではほとんど用いません。刺激も強いため、大腰筋で痛みがとれるのであれば、使わないにこしたことはありません。
腸骨筋の緊張がとれると、骨盤周りの違和感の緩和、腿上げがスムーズになる、階段の昇り降り、坂道をのぼるなどの動きがスムーズになるなどの効果があります。

症例5

女性 30代 横浜市 接客業(デスクワーク) 2015年5月初診

1週間前から、何をしたわけでもなく、急に腰が痛くなった。全ての動作で痛みがあり、パートナーに連れ添ってもらっての来院。一歩一歩が苦痛で、前屈み気味になり背中が伸びきらない。

整形外科に行くも安静にしておくようにとのこと。マッサージを受け痛みが悪化し、来院する。

主訴

左腰部痛。背部痛。

その他症状

特になし。

既往歴

特になし。

所見

レントゲン検査(-)腰の前屈(+)伸展(+)右側屈(+)歩行(+)
二便問題なし。

ツボ、筋肉

脊柱起立筋、大腰筋。

治療

仕事が、椅子に座っての接客業で、常に姿勢を正しているので、腰背部に負担がかかっているとのこと。以前から、起床時に腰が痛むことがあるので、腰背部、臀部に疲労が溜まっていた。その疲労が限界に達して痛みになったのと、マッサージをしてさらにひどくなったということで、その緊張がより強くなったと考えられます。
治療時の姿勢や、患者着の着替えなどを考えても、色々なことができなかったので、腰背部の緊張の解消を第一に治療をしました。

動作から見ても、左の大腰筋の緊張が顕著であるので、そこを重点的に刺鍼。案の定緊張が強く、鍼の刺入、抜鍼は困難な状態でありました。2回の治療で、痛み、動作がほとんど気にならない状態になる。

考察

夜の仕事で疲れが取れにくかったり、常に姿勢を正していたりで、緊張が常にあったことが原因だったのではないでしょうか。お酒を飲む機会も多く、腹部、腰部周りが冷えやすかったのも、今回の痛みの要因の一つと考えられます。というのも、大腰筋は背骨の横につく筋肉なので、腹部の冷えが筋肉の収縮に、大きく関わります。

昔の人がさらしを撒いていたり、腹巻をしていたのは、腰を安定させるだけでなく、お腹、腰を温める役割もありました。先人の知恵ですね。ある程度年齢がいくと、そういった先人の知恵を取り入れるのもいいと思います。

症例4

男性 30代 東京都大田区 会社員(デスクワーク) 2015年5月初診

特に特定のスポーツをしていたわけではないが、10代の頃から腰痛があり、腰椎椎間板ヘルニアと診断を受ける。20代半ばに腰部脊柱管狭窄症と診断を受け、手術を行う。その後も腰痛、ぎっくり腰を繰り返すが、ひどい状態にはならずにしのいでいた。去年の5月に、ヘルニア様の症状が再発し、寝ている以外は常に痛みがあり、歩行も困難になる。整体やマッサージなどで、症状が緩和するが11月に風邪でせきが止まらなくなり、その影響で腰の痛みが再発する。


他の北京堂で3回ほど治療を受けるが、大きな変化は見られず。当院の方が近いということで、こちらに来院することになる。薬やマッサージなども効果がないので、しびれや可動域の変化は期待していないが、痛みをなんとかしてほしいとのこと。


主訴

腰部痛。右臀部の痛み、右大腿部後面~足底にかけてのしびれと痛み。

その他症状

特になし。

既往歴

特になし。

所見

腰の前屈(+)下肢後面のしびれが増強される。動作開始時痛あり。
 伸展(+) SLR(+) 下肢筋力テスト(-) 歩行(-)、アキレス腱反射、ハムストリングス反射問題なし。

ツボ、筋肉

脊柱起立筋、大腰筋、梨状筋、大腿二頭筋、半腱様筋。委陽。

治療

ヘルニアや脊柱管狭窄のある場合、鍼治療は適応ではないが、ヘルニア、狭窄由来の痛みやしびれ以外の症状には効果があるので、そのあたりのコントロールがいかにできるかを考慮し、炎症反応が強い、腰の患部、大腿部後面の圧痛点、膝裏の硬結の解消を図る。

3回の鍼治療では、太い鍼を多く打たれていたようで、恐怖感が強かったため、鍼の響きを最小限に効果が出るように注意する。

痛みがあるから動きが悪いのではなく、動きが悪いから痛みがあるという考えをを優先して、緊張をといて動きやすさがでるように、腰以外の足の緊張の解消にも重点をおく。

1回目の治療で、動作痛が解消される。痛みが3/7になる。しびれに変化は見られない。引き続き、腰部と大腿部後面の緊張の緩和を図る。

3回の治療で、腰部の痛みが日常生活レベルで問題ないくらいになる。下肢のしびれも緩和している。
下肢の緊張はなくなるが、腰部の一点だけ圧痛がとれない。5回目の治療でしびれはなくなり、軽い運動も出来る状態に回復する。

以後、仕事の疲れや、気候の変化(とくに天気が悪い日は、腰部に痛みが出る)のあるときに、来院されている。

考察

親に腰部ヘルニアがあったり、特定のスポーツをしていないのに10代から腰痛、ヘルニアがあったということで、腰部に負担のかかる骨格、姿勢である可能性が考えられます。病気が遺伝するわけではないが、ヘルニアのある親と同じ姿勢や、生活様式、動き方などをしているので、腰痛になりやすかったんじゃないかと考えられます。


手術をしているので、ヘルニアや狭窄は解消されていると考えられます。それでも似たような症状が出ているということは、疲れがたまったり、ぎっくり腰などで腰部の筋肉が急激に収縮したりして、周辺の神経が圧迫されしびれが出ている。その他の部位にヘルニアや狭窄がみられることが考えられます。整形外科の精査を受け、新たなヘルニアなどはないということなので、緊張の緩和を重点的にはかる。

今回の症例は、鍼灸で効果の出たいい例です。ヘルニア、狭窄がひどい場合、鍼灸で効果の出ない場合もあります。痛みのコントロールで何とかなる場合、手術が必要な場合様々です。病院の治療だけに頼るだけでなく、鍼灸だけに頼るのでなく、様々な角度で診察、治療、施術を受けて、最良の方法が見つけられればと思います。

症例3

男性 30代 横須賀市 会社員(営業外回り) 2014年8月初診


6年前に、クーラーが極端にきいた部屋にいて、動悸が激しくなりパニック障害と診断を受ける。それ以降、体の硬さやだるさがあり、胃腸の不調も続いている。

主訴

腰部痛。臀部だるさ、足全体(特に鼠径部から大腿前部)のだるさ。

その他症状

腹部(みぞおちのあたり)のツッパリ感、疲れやすい。胃がつかえる。胸焼け。

既往歴

肺炎、骨折。

所見

腰の前後屈(-) 靴下を履く動作(+) 長時間坐位(+) 歩行(一番楽) 寝位(-) 
上腹部圧痛、

ツボ、筋肉

大腰筋。

治療

鍼治療に対する緊張や怖さなどがあったので、少ない本数で効果を出せるように心がけました。

1回目の治療で、腰の痛みは解消される。
ただ、治療後の眠けやだるさなどが2,3日続き、鍼治療の後のダメージがきつかったとおっしゃっていました。大腿部の違和感は変化なし。

2回目の治療で、胃のつかえ、胸焼けなど、胃腸の症状は解消される。鼠径部の違和感や、大腿部のだるさは変化なし。

3回目の治療で、中殿筋、小殿筋などの、お尻の筋肉の治療を加える。それにより、股関節の硬さが緩和し、坐位での大腿部のだるさなどが改善される。

4回目の治療で、足のだるさ、股関節の違和感を感じなくなる。

状態の良い状態が続くようになったので、定期的なメンテナンス
という形で、治療は継続中です。

考察

自律神経系の問題と筋肉の問題の因果関係はわかりません。長時間坐位により、鼠径部や大腿前部のだるさがひどくなる、靴下を履く動作がつらいということなので、腸腰筋による症状であると考えられます。

また腸腰筋は、背骨の側面と股関節内側をつなぐ筋肉のため、筋肉が硬直して引っ張られると、付着部位である背骨の側面に症状が出ることがあります。しかし、人間の感覚というのはアバウトで、深部の痛みというのは、場所をはっきりと特定しにくいようになっています。そのため、漠然と腹部が痛いと感じる場合があります。

内科で痛みのとれなかった方が、腰の治療をして痛みがとれるということは、北京堂ではしばしば見られることです。体の緊張がとれると肉体的に楽になるだけでなく、精神的にも楽になるので、強張った体はより緩みやすくなりますので、疲れもとれやすく、よく寝れるようにもなります。

マイナスのサイクルに陥って、悪循環になっていたものが、一度プラスの方向に向かうと、相乗効果で良くなることもあります。

症例2

女性 50代 横浜市 会社員(営業外回り) 2010年7月初診

主訴

腰部痛。長時間座ってパソコンをして立ち上がろうとした時に、腰に激痛がはしり、立てなくなる。仕事を休み、寝て過ごすが仰向けになれず、横になって丸まって過ごしていた。動作開始時、歩行時に痛みが出る。整形外科を受診すると、腰部分離すべり症、腰椎椎間板ヘルニアと診断される。

その他症状

首や肩のこり。

既往歴

盲腸、子宮筋腫、モートン病。

所見

姿勢がお年寄りの様な前かがみで、スッキリと腰が伸びない。一つ一つの動作がゆっくりで、急な動作になると痛みが増す。神経症状はみられない。座っているときの姿勢を再現してもらうと、骨盤が屈曲して背中、腰が丸くなった状態になっていたので、腰部深部にある腸腰筋の緊張が原因と考えられる。

ツボ、筋肉

腰部夾脊穴、大腸兪。最長筋、多裂筋、大腰筋。

考察

腰椎分離すべり症、椎間板ヘルニアがあることから、もともと腰に負担のかかる姿勢や歩き方をしているのではないかと考えられます。

分離すべり症やヘルニアがあり、神経症状が強く出ている方は、変化がみられないことが多い。これは器質的な問題のためで、鍼灸では適応外である。ただそういった診断を受けていても、鍼灸で治るケースがあります。

これは、痛みやしびれの原因が分離すべり症やヘルニアでなく、腰部の筋肉が硬くなっていたために出ていた症状だからです。そういうこともあり、手術を考えていたり、あきらめている方も鍼灸治療を試していただきたい。

今回の症例は、分離すべり症やヘルニアが原因の痛みでなく、腰部筋肉の緊張によるぎっくり腰だったために、鍼灸が適応となったケースである。
症例1、症例2ともに、普段の姿勢や仕事による姿勢の不良が、根本的な原因になっていたと考えらる。普段から姿勢や歩き方、同じ作業の繰り返し、座りっぱなしを気を付けないといけないと再認識させらる症例である。

症例1

男性 50代 会社員(デスクワーク) 2011年4月初診

主訴

腰部鈍痛。起床後、物を取ろうとして屈んだところ、ギクッとなる。安静時の痛みはないが、動作開始時に痛みが出てくる。

その他症状

特になし。

既往歴

年に1,2回、特に季節の変わり目にぎっくり腰をする。

所見

腰を屈める動作は問題ないが、反らす動作で痛みと動作制限がある。坐位から起立する時に痛みを一番強く感じる。寝る姿勢も仰臥位(仰向け)で寝ずらく、側臥位(横向き)で寝ている。長時間同じ姿勢の後の動作が固まってしまって、動きずらい。
腰部に熱感はないが、かばった動作をしているせいで、背部の筋肉緊張がある。

ツボ、筋肉

腰部夾脊穴、大腸兪。最長筋、多裂筋、大腰筋。

考察

背骨の腰部は、通常前弯(前にカーブ)しているが、この方の腰部は後弯している。姿勢の悪さや、座り方の不良、前かがみでの作業などのせいで、腰部が後弯していったものと考えられる。

そのため、腰部に慢性的に負担がかかりやすく、疲労がピークに達したり、瞬間的に過度な負担がかかると、腰部の筋肉にロックがかかり、痛みや運動制限が出ると考えられる。

動作をみて原因となる多裂筋や大腰筋に刺鍼できれれば、1回~数回で効果がみられる。直後効果のある場合と、ない場合があり、直後効果のない方でも、刺鍼後3~4時間、或いは翌日に効果を実感される方が多い。今回の症例でも、直後は鍼独特のだるさやツッパリ感があるが、翌日には痛みが3分の2に軽減。4日後に同治療を施し、治療後、姿勢の意識、下肢の筋力強化などの指導をして終了とする。




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