日本・ポルトガル コルク工業

Portugal-Japan Cork Industrial Association

 

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  加速するコルクのリサイクル

コルクのリサイクルが加速している

コルクをリサイクルするのは、環境保護活動の一環にもつながる。特にワイン等に使用されているコルク栓は誰でもが気軽に実行できるリサイクル運動である。つまり、コルクはワインの栓として一度だけで廃棄されるものではなく、リサイクルされて、他のさまざまなコルク製品に生まれ変わることができるのである。天然コルクは、完全に生物分解するか、または問題となる二次廃棄物も出さないで再生できるエコ素材なのである。

オーストラリアでは、小学生達によるキャンペーンが実施され、その収益がメルボルン動物園内の象のゲージ建設に貢献した。 グレンハントリー小学校の小学生達はこのキャンペーンのため100万個のコルクを収集し、成功を収めた。
アメリカではReCorkというプログラムが各航空会社のラウンジから出るコルク栓を収集しリサイクルに回している。2009年は約300万個を見込んでいる。
さらにイギリス・南アフリカ・イタリアでも既にこの取り組みがはじまっており、ポルトガル国内での受け入れ態勢も整い始めたことから、このリサイクル運動はさらに加速し、主に床材や靴製品に再生される。
ポルトガルのコルク工場内でもコルクのリサイクルキャンペーンが常時実施されており、社内の入り口には専用の収集容器が設置されている。社員の家庭で飲まれたワインのコルク栓が毎朝出勤時にこの容器に集められては定期的に工場の粉砕場へ回され、リサイクルされているのだ。
日本国内でも一部のワインスクールなどが収集し当工業会の会員各社に送っていただいているが、ワインの消費量の違いから量的には非常に少ないのが現実である。


それでは次に「コルクとは?」を説明しよう。  

 

コルクとは?

コルクは現代のテクノロジーでもかなうことのない優れた素材である。つまり100パーセント天然製品のコルクはその木を切り倒すことなく、また傷めることもなく収穫できる究極のエコ素材なのである。コルクはポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、モロッコ、アルジェリア、チュニジアの地中海沿岸諸国7カ国にだけ群生している。
海抜100〜300メートルの土地、年間降雨量は400〜800ミリメートル、大西洋からの風の影響を受けて気温が5℃を下回ることなく、窒素とリン、pH値が5から6のカリウムを含む土壌の地中海沿岸諸国7カ国がコルク樫の理想的な「生育環境」なのである。これらの国以外で産出されるコルクは学名上からも樹種がことなり、弾力性等その特性も数段劣る。
つまり、この地域から産出されるコルクだけが本物のコルクといえるのである。

全世界に生育するコルク樫の森林は、その33%をポルトガルが占めており、コルクの54%以上を産し、コルク製品にいたっては他国から原材料を輸入しておよそ75%を製造している。
コルクは、コルク樫の樹皮を剥いで収穫する。樹皮の採取にもっとも適した時期はコルク樫の成長が一年間でもっとも活発な5月または6月から8月までのあいだである。

コルクの寿命は150年から200年だが、そのあいだに木が絶滅してしまうことのないように、その成長を守る規則的なサイクルでコルクを収穫し、植林もされている。

 

コルク樫の樹幹が70cm、木の高さが120cmに成長してはじめてコルクの樹皮を採取する。しかし、コルク栓に利用できるのは3回目の収穫からで、ワインの品質を維持できるコルクが収穫できるまでには30年以上かかることもある。

1回目の収穫で生産できるコルクは非常に不ぞろいなもので、このコルクを「バージンコルク」といい、炭化コルクの原料や蘭の着生用に使用される。
9年後には2回目の収穫ができ。「再生コルク」といい、1回目よりも均整のとれたコルクで比較的やわらかいが、それでもまだコルク栓には適していない。通常「再生コルク」は粒状にしてタイルやフローリング材などの製品に利用する。
3回目の収穫以降は「アマディア」と呼ばれ、これ以降は最良のコルクとなり、このときから150年間は高品質のコルクが採取できる。

樹皮を剥いだ部分は、ばら色から赤黄色に変化。その後赤茶色になり、翌年には灰色になり、外皮はかたくなっていく。伐採者は収穫専用の特別な斧を使用し、刃を使って切り込み、ハンドルの端でコルクをはがしていく。


サステナブル、リサイクルそして環境保護

生態学的価値に加えて、樹木のすべての部分をあますところなく経済利用できるという意味ではコルク樫はまさに注目するに値する。
たとえば、
• コルク樫の果実(どんぐり)は、繁殖のためだけでなく、家畜飼料や食用油の原料としても利用されている。イベリコ豚のエサはあまりにも有名。
• 木の葉は飼料や天然肥料として利用されている。
• 刈り取られた木と老衰した木は薪や炭になり、樹木に含まれていたタンニンや酸は様々な化学製品の原料となる。 

もちろん、コルク樫の最も価値のある部分は無数のコルク製品を産み出す樹皮であり、コルク樹皮の50パーセント以上は、ワインやシャンパンのコルク栓になる。
すべてのコルクは余すところなく利用され、生産過程で生成されるコルクウェストは粒状にしてまた生産過程に戻している。非常に細かい粒子でさえも集めて他用途や工場のボイラーの燃料として利用している。

世界中いたるところに持続可能な林業の例があるが、世界のコルクの半分以上を供給するポルトガルのコルクの森林はもっとも成功している例のひとつといえる。
コルクそれ自体の再生利用可能性、生物分解性、再生可能性だけでなく、コルクの森林は鳥やその他の動植物の生息環境に貴重な価値を与え、何世紀にもわたり経済に貢献している。
コルク樫の森林では、野ウサギ、ナベコウ、イベリアカタジロワシ、トビ、灰色モズ、クロハゲワシ、オオカミ、イノシシ、イベリアヤマネコなどの動物が生息している。
また、牛・馬・羊・豚等の家畜の絶好のエサ場でもある。

究極のエコ素材であるコルク製品。特に床材は快適性や断熱性にも優れ、検討に値する建材の一つである。



日本ポルトガルコルク工業会
事務局 広報部

 

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