×
黒と白
――フレツとチェルノの小話――


――それはチェルノの誕生日当日――


 フレツの回想

『別に旦那の為に作ったんじゃないん……じゃないんだけど――小声で聞こえづらい――。いいから感謝して食べろっつーのっ!』
こう言われて毎度誕生日にチョコレートケーキを渡されるのであるが、こう可愛いものであるなうちの奥さんは。
「もちろん感謝しているのである。我は果報者であるな。(もぐもぐ)うむ、美味いのである」
感謝は忘れてはいかんのである。
『それでいいんだっつーの。来月は三倍返しだかんなっ。覚えてろよっ、ちくしょー』――といいながら真赤になって去っていった。
うむ、うちの奥さんは可愛いものであるなぁ。


 チェルノの回想

「別に旦那の為に作ったんじゃないん……じゃないんだけど。(もちろん旦那の為に作ったに決まってるっつーのっ!)いいから感謝して食べろっつーのっ!(で、うれしかったって喜べっ。美味しかったって褒めろっ。)」
あたいは素直じゃない。そりゃわかってるんだけど、どうしようもないってのよ。
『もちろん感謝しているのである。我は果報者であるな。(もぐもぐ)うむ、美味いのである』
さっきも赤かっただろうけど、今はきっともっと真赤だ。はっきりと熱いのがわかる。
「それでいいんだっつーの。来月は三倍返しだかんなっ。覚えてろよっ、ちくしょー」
真赤なのが恥ずかしくて逃げ出しちまったい。でもいいんだ。答え聞かなくてもうちの旦那は期待にこたえてくれるのわかってるっつーの。


  回想終わり 


「奥さんおはようなのである。そしてこれがプレゼントなのである」とでかい箱を二段重ねにしてわたす。
「覚えてたんだな。殊勝で何よりだっつーの。」
 中身は三倍はあるホワイトチョコレートのケーキが一つ。
そしてもう一つの箱の中身は、いつものように“石”だ。
「今回の砥石は、両面で肌理が違う様に張り合わせたものであるよ。研ぎの仕上げにあわせて使い分けるといいのである」
「へへっあんがとっ。それはともかくこれ大きすぎだろ、あたい一人じゃ食べきれないっつーの」
「安心するのである。余った分は我が責任を持っていただくのである。」
「旦那ぁ、それ見越してでけぇのにしやがったなぁー」
*フレツは2/14が、チェルノは3/14が誕生日。に書いてる最中決まった
ウィンゲート@フレットリー&チェルノ SWRPG