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殲滅が生まれた日
世界は灰色、私はそう信じていた。
もちろん色という概念は知っている。
でも私にとっては等しく灰色だった。
それは視覚的な事だけではなく、感情的な事もそうだった。
何をしても何も思わず、何を得ても何も思わず。
ああ、なんて退屈なのだろう。
退屈は死に至る病とはよく言ったもの。
この頃の私はナマモノ、世界、私自身。それらが存在することに興味を持てなかった。
故に自らの滅びを求めて冒険者となったのだろう。
だが、初めての冒険でその考えは間違いだと知る。
私の撃った弾丸が敵を貫く。
その瞬間、世界が色付いた。
空は青に、森は緑に。
そして大地に咲く赤い華。
この華を咲かせることが私の存在する理由なのだと感じた。
ああ、この湧き上がる気持ちを言葉で表すのなら……"殲滅"
殲滅こそが私の存在理由。
ナマモノを殲滅しよう。大地に赤い華を咲かせるために。
ナマモノを殲滅しよう。世界を彩るために。
ナマモノを殲滅しよう。私のために。
世界よ。ナマモノよ。私の贄となれ。
 
 
 
「という感じで半生を作ってみたのでございますが。どうでございます?」
「流石は母様。素晴らしい殲滅賛歌であります。」
「やはり上に立つ存在は威厳がないといけないのでございますよ。」
「母様はそのままでも素晴らしいお方でありますが、今日は素晴らしさ10割り増しであります…」
「EXりん、愛い奴でございますよ……」
「母様……」
 
セブンスターの系譜は今日も楽しそうであった。
キャスター@SSたん SW2.0