「料理で肝心なのは塩だよ、塩」
「…塩。なるほど」
 
かくて、エルフの少女は目の前に広がる海を見て力強く拳を握り締めた
流木を組み、海草を吊るし、そこへ海水をかけては乾かし、また海水をかけて乾かす
その海草を今度は煮出し、煮詰めていくのだ
 
「塩。美味しいご飯。修行―」
ひたすらに鍋をかき混ぜ、火をくべること一昼夜
水分がすっかり飛ぶと、白い結晶が出来上がった
一口舐めてみる。しょっぱい。満足げに頷いて
 
「よし―――何が合うかな」
そう言って海へと向き合うと、ぐっぐっと屈伸運動
できるだけ大物を捕って来よう
それで私が焼いてみんなで食べよう
多分――きっと、美味しいはず

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花嫁修業の塩加減
fail@ユユファ SW2.0