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お芝居の勧め 2001.12.30


演劇というと、時々NHK教育テレビの「芸術劇場」でやっているような、何だか笑止な舞台芸術を想像して、はなから敬遠してしまう方が多いと思います。私も、妻や義母、新入社員の時の女の先輩とか、観劇を趣味とする女性は身近に結構いたのですが、自分には縁遠いものという認識で、劇場に足を運ぶことはありませんでした。

昨年秋ですが、妻が以前から大好きな宮本亜門演出のミュージカル「太平洋序曲」を見ようというので、チケットを2枚買って新国立劇場に行きました。しかし、劇場の椅子が最低で腰が痛くなる上に、妻も唖然とするような最低の代物で、前半を見ただけで帰ってきました。妻によると、宮本亜門が演出しただけでは駄作は駄作、音楽がダメだったとか。これで、「演劇=笑止」という私の認識が強化されました。

しかし、私はタレントの中山エミリちゃんが結構好きなのですが、エミリちゃん関連のHPを見ていましたら、彼女が主演するミュージカル「くるみ割り人形」のチケットが余ったので安く譲るという掲示を目にしました。また、たまたまその日に購読している東京新聞に「中山エミリ、くるみ割り人形を語る」という記事が掲載され、読んでみると興味をそそられました。(すごい偶然ですね)

妻に「俺が見て面白いかなあ?最後まで見れるかなあ?」と意見を求めましたら、赤ん坊を抱えていなければぜひ自分が見に行きたいと言われ、チケットの譲渡を申し込みした。幸い連絡が取れ、12/30(日)のチケットを譲っていただくことができました。会場の赤坂アクトシアターは、千代田線赤坂駅からすぐの所で、行くのは割と楽です。

当日に会場に行ってみますと、譲っていただいた席が前から7列目と最上の席なのは良いのですが、会場を埋めるのは女性ばかりで、男女比は0.5:9.5くらいでした。30男の私が一人でいると、かなり場違いな感じです。劇場は仮設のような感じで、荷物を預かるクロークも見当たらず、クラシックコンサートとは雰囲気を異にします。ホワイエもないようで、休憩時間はトイレに行った後は席でじっとしていました。

劇が始まるまでは「うむむ...」という感じだったのですが、始まるとそんなことは忘れました。舞台上の俳優たちの演技も歌もダンスも、素人の私を瞠目させるに充分なものでしたし、光と音を駆使した演出は、なるほどねえ...と唸りましたね。主演のエミリちゃんが、アイドルではなく立派な女優であることも良く分かりました。多少お尻が痛くはなりましたが、あっという間の3時間でしたね。

今までは理由もなく敬遠していましたが、せっかく東京にいるのだから演劇も見に行かないとね、と反省しました。