前立腺癌の放射線治療体験記
高 橋 力 三
<平成16年5月30日作成・平成22年10月20日更新K>
私は、 67歳のとき(平成15年8月)に前立腺癌の宣告を受け、放射線の治療を受けました。東京都
葛飾区に在住しています。これは、その記録です。初めてのことでビックリしましたが、始めたばかりの
インターネットで資料を集め、納得して治療を受けました。お医者さんのお話も聞きましたが、資料に対
する判断は独自のものでありますので、正確でないかも知れないことをお断りしておきます。
インターネットからの資料では、放射線治療がどのような位置にあるかが直ぐには分かりませんでし
た。治療方法等の比較を した体系表を見つけ出すことができませんでしたので、 自分で作ってみまし
た。 治療費や保険料も初めて経験しましたので、前立腺癌の治療を初めて受けられる方の参考に供
したいと思います。
目次 A 治療の経過 B 検査の様子 C 治療の選択 D X線の照射
E 治療の体系 F 治療の経費 G 癌保険 H 感想 I その後
A 治療の経過
1 前立腺の検査(泌尿器科)
15. 5.20. <検査>掛かりつけのお医者さんで血液検査を受ける。
<PAS 4.39(標準は4.0)>
15. 7. 9. <診察>大学病院の泌尿器科で受診する。
<触診>右側の前立腺に硬い箇所あリ。<PSA 5.7>
15. 7.24. <検査>尿の流量・膀胱の内圧・残尿の測定、尿道の造影
15. 7.25. <結果>前立腺腫瘍、尿流量弱化、前立腺被圧迫、前立腺癌の疑いあリ。
2 前立腺癌の告知(泌尿器科)
15. 8. 1. <検査>針生検
15. 8.15. <結果>左右3個ずつ採取したうち、左の2個に癌細胞あり。
15. 8.19. <検査>下腹部CTスキャン、全身骨シンチ
15. 8.22. <結果>前立腺の周りに癌細胞なし。全身の骨にも転移なし。
手術か放射線治療を宣告される。
泌尿器科の先生に手術の概要を、放射線科の先生に照射の概要を聞
く。
15. 9. 7. <講演>救命促進情報センターの「がん治療を考える」を聞く。
15. 9. 9. <資料>山下孝著「放射線治療の最前線」を読み、納得する。
15. 9.12. <決定>放射線治療紹介状を泌尿器科の先生から受領する。<PSA 4.7>
15. 9.17. <申込>放射線治療紹介状を放射線科へ提出し、治療の実施について説明を
聞く。
放射線治療の同意書を提出する。
3 放射線治療(放射線科・通院)
15. 9.19. <準備>治療計画撮影
15. 9.22. <照射>第1回目X線照射(開始。リニアックによる。)
15.10.17. <診察>(泌尿器科)<PSA 5.0>
15.11.13. <照射>第36回目X線照射(完了。月〜金無休)
15.11.14. <診察>(泌尿器科)<PSA 4.2>
4 放射線治療後のPSA値
15.12.19. <診察>(泌尿器科)<PSA 2.2>
16. 1.23. <診察>(泌尿器科)<PSA 2.2>
16. 2.27. <診察>(泌尿器科)<PSA 2.0>
16. 4.23. <診察>(泌尿器科)<PSA 1.8>
B 検査の様子1 最初の検査
知人から前立腺肥大の治療を受けたと聞いて、掛かりつけのお医者さんに血液検査と超音波によ
る検査をしてもらいました。 PSAは4.39(標準は4.00)、前立腺の大きさは4.0×5.9(標準は
3.0×4.2)でした。「まあ、大丈夫でしょう。」と言われましたが、御出身の大学病院宛ての紹介状
を書いてもらい、診察券と当日の受付票の手配もしていただきました。
2 大学病院での検査
指定された時間に医療連携室へ行き、用意していただいた診察券と受付票を受領し、泌尿器科の
受付に提出し、待つこと約1時間で紹介された教授の診察を受けました。問診の後、教授自らの触診
には恐縮しました。 ビニールの手袋をされて肛門に指を差し込み、右側の前立腺が硬くなっているこ
とを教えていただきました。この日に採取した血液検査のPSAは、5.7 でした。
次の回は、前立腺の検査です。検査室で尿の流量・膀胱の内圧・残尿の測定、尿道の造影(UG)
をしてもらいました。 結果は、前立腺腫瘍、尿流量弱化、前立腺被圧迫でした。
前立腺癌の疑いがあるので、前立腺針生検を次回に受けることになりました。 検査の方法は、 肛
門から直腸の中に機械を入れ、前立腺を超音波で見ながら癌の疑いのある箇所や癌ができやす箇
所に針を刺して組織を採るものです。 針は会陰部(股の部分)から刺されました。早く終わることを念
じていましたが、7回針を刺されたと感じました。 局部麻酔で、日帰りでした。
結果は、「左の2個に癌細胞があった。」と、さらりと言われました。前立腺肥大であろうと信じてい
ましたので、まさかと思いました。
続いて転移の検査です。 一つ目は、CT による下腹部のスキャンです。 X線を使用して得たデータ
をコ ンピュータで解析し、体を輪切りにした写真を撮るものです。 5分間で終わりました。 二つ目は、
アイソトープによる核医学検査(全身骨シンチグラフィー)です。 撮影は10分間で終わ りしましたが、
注射をしてから3時間後の撮影でした。
妻を同伴して聞いた結果は、「前立腺の周りに癌細胞はなく、全身の骨には転移していない。」とい
うことで した。これを聞いてホッとしました。転移さえしていなければ、まだ初期の段階であると思いま
した。
C 治療の選択このときに聞いた泌尿器科と放射線科の先生のお話と、いただいた印刷物から、私が理解するため
に次のようなメモを作ってみました。
1 処置
@ 方法 手術と放射線治療との二者択一である。
A 理由 a 放射線治療では10年ぐらい同じ状態を維持できるが、長くするには手術がよい。
b 手術をすると、勃起しなくなったり、括約筋を切るので、尿漏れの恐れがある。
c 手術と放射線治療のいずれを選択するかは、「五分五分」である。
B 方策 1か月のうちに決定すればよいから、放射線科の先生からも説明を聞く。
2 手術
@ 預血 400cc×2回
A 薬 血圧の薬は、服用してよい。
B 執刀 専門の先生が担当する。
C 時間 前立腺除去手術に3時間、失禁等の対応手術に2時間かかる。
D 効果 速効性があるが、インポテンスや尿失禁等の副作用がでることがある。
3 放射線治療
@ 方法 三次元原体照射法(ポイント照射で、効果があり、副作用も小さい。)による。
A 回数 36回(1日1回、1回10分<照射1分、調整9分>)
B 効果 腫瘍を縮小する。
C 入院 通院で行う。
D 実際 a 照射部位の決定 CTシュミレータで治療計画作成のための撮影を行う。
b 照射位置の×印 排尿排便後にCTを受け、位置をマジックで書いておく。
c 照射線の総体量 2Gy(グレイ)×36回(週5回)=全体で72Gyを照射する。
d 毎回の照射条件 マジックの印を消さず、排尿・排便を済ませて受ける。
E 合併症 a 急性期 尿道浮腫…排尿時間の遷延、排尿困難 (照射開始後すぐ起こるが、多く
は数日でよくなる。)
膀胱・尿道の刺激症状…頻尿、尿漏れ、排尿時痛
直腸の刺激症状…頻便、下痢
肛門周囲の皮膚炎…かゆみ、ヒリヒリ、痛み
体のだるさ、疲労感
b 晩 期 直腸出血(5〜10%)…2〜3年後に多い。尿漏れ(5〜10%)
膀胱の炎症・出血…回数増加、血尿。2年後に多い。
尿道狭窄…拡張術が必要になることもある。
インポテンス、別の発癌
F 治療中・治療直後の注意
a 照射期間中は、刺激の少ない、柔らかい物を食べる。
b 消化の悪いもの、脂肪分の多いもの、辛いもの、すっぱいものは避ける。
c 禁酒、禁煙 2か月
d 照射位置の印を消さない。こすらずに、おさえるように洗う。
e 熱いお風呂は避ける。
f 皮膚が赤くなる、ヒリヒリするときは、冷却する。
g 日常生活は普通でよい。過労は避ける。
h 発熱、体調不良のときは、担当医師に相談する。
i 副作用は、治療開始後すぐに発生したり、ある程度たってから発生する。
j 急性反応は、治療が終わってからしばらくすると自然におさまる。
G 談話 この病気は、4人に1人は後で癌であったことが分かる程度であり、ほっておくと、気が
つかないことが多い。
H 質問 Q 放射線治療で癌細胞がなくなれば、前立腺肥大は直るか。
A 前立腺は、小さくなり、そのままである。
Q 放射線治療後のケアは、どのようなものか。
A 1か月、2か月、3か月、6か月のような検査を受ける。
Q 薬を服用するのか。
A 薬は服用しない。
4 決定
9月10日(水)〜9月19日(金)の適当な日に相談に行けばよい。あとで、いただいた印刷物やパンフレットをよく読んでみますと、私の知りたかったことは、一応は書
いてありましたが、予備知識のない私には、書いてあることがどういうものであり、どのような違いがあ
るのかを理解する力はありませんでした。 そのとき得た情報により、手術と放射線治療の比較表を作
ってみました。
前立腺癌治療方法の比較
|
No |
事 項 | 手 術 | 放射線治療 |
| 1 | 選 択 | 1/2 | 1/2 |
| 2 | 要注意 | 骨盤内恥骨の後ろにあること | 他の臓器と隣接していること |
| 3 | 治 療 | 前立腺を全部切除する (手術に5時間かかる) | 前立腺の癌病巣を全面的に焼く |
| 4 | 期 間 | 入院 21日 | 通院 36回(日) |
| 5 | 開 始 | 調整あり | すぐできる |
| 6 | 準 備 |
預血 400cc×2回 |
部位確認のための治療計画撮影 |
| 7 | 副作用 | インポ 尿失禁率5〜7% | インポ 尿失禁率5〜10% |
| 8 | 経 費 | 約50万円 (手術の状況による。部屋代等別) | 約60万円 |
治療方法としては、 初めは手術しかないと思っていましたが、手術全体で5時間かかると聞いて恐
ろしくなりました。そこで、インターネットで得た資料を見て、リニアック (ライナックともいう) による放射
腺治療を受けることにしました。リニアックは、体内に照射されたときに、先に行くと広がるX線を集約さ
せて強力なものにし、癌細胞に集中的に照射する三次元原体照射法による装置です。
リニアックが前立腺癌に対する有効な治療装置であることを、癌研究会附属病院の山下孝先生の論
文「放射線治療の最前線」(平成14年1月9日原稿)で知りました。 9月9日のことでありました。この
日は、病院に放射線治療の申出をしようと思っていた日の前日でしたので、翌日病院へ行くのをやめ、
ゆっくりと論文を読み、納得をしてから12日に放射線治療の申出をしました。
X線のほかにも、より強力でしかも体内に照射されたときに、癌の部位で強い効果を発揮する陽子線
照射や重粒子線照射による治療方法のことも知っていましたが、これらは治療費が高額であるので、や
めました。
また、小線源治療が最近における前立腺癌に対する先端技術であることも知りましたし、それよりも
進歩している密封小線源治療がようやく我が国においても承認され、実施されていることも知りました
が、いずれも治療をしている病院が限定されていて、順番待ちをしているなどの状況から、すぐには受
診できないと判断しました。放射線治療には、 増強したX線を前立腺癌の病巣に集中させて照射させる装置であるリニアックで
治療をしてもらいました。リニアックは、横に寝る台の上のほうに、身体に対しどこからでも照射すること
ができる回転部を持っていて、コンピュータで制御されています。
制御させるための治療の計画がMR I (核磁気共鳴映像法)で作成されます。この機械は、放射線
の被曝を受けることがないという利点のある断層像撮影装置です。 丁度治療中であった平成15年10
月21日の新聞で、この装置の開発に関与されたラウターバー氏とマンスフィールド氏の両氏がノーベ
ル賞受賞者に決定されたという記事を見たときは、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
リニアックの台に上がり、お尻の両脇にマジックで書いてある×印と位置合わせの光線とが合うよ
うに、技師の先生に身体を動かしてもらいじっとしていますと、身体の上に覆いかぶさっている照射部
が右下の方へ140度ぐらい回転して下がります。 ここからスタートです。 うなりながら15秒ぐらい右
半分を照射し、130度ぐらい上ヘ戻ります。左半分も、同様に回転して下がりながら照射して、終わり
です。これを「振り子照射」といいます。
照射時間は、1日約30秒です。これを36回連続してかけると、前立腺の外側にできた癌が焼き殺
されますが、身体には被害はありません。 下からリニアックの照射部の窓を覗いてみますと、周りが
ギザギザの穴がガラス越しに見えます。 コンピュータ制御で鉛の板を組み合わせて、私の前立腺癌
の形に合わせてあるのでしょう。
誰も待っていないときは、病院に入ってから出てくるまで10分ぐらいでした。 いつも痛くも痒くもあり
ませんでしたが、毎日排便後の状態で照射を受けることだけが気になりました。治療計画作成時と同
じ状態で照射を受けなければならないのです。 このために、「夜更かし、朝寝坊」のリズムを規則正し
い生活に戻す努力をしました。 そのほかは、病人という感覚は最後までありませんでした。昼間すい
た電車に座り、本を読んだり、ぼんやりと窓の外を眺めているのが長い間の夢であったことを実現して
いる毎日でした。
体調をチエックするために、放射線科では週に1回、泌尿器科では月に1回の診察がありました。い
つも、「異常ありません」と報告していました。 ときには「放射線が効いていますかね」とお伺いしまし
たところ、「30%の人がそうだよ」という先生の返事を聞いて安心しました。
放射線科の受診は、最初のうちは時間が不定であったため、数人の先生から診察をしたいただきま
した。違った角度からの助言を聞くことができましたことは、非常にありがたいことでありました。 ちょっ
とした質問をしたときに、MR I による私の治療計画書のコピーをいただきましたときには感激しました。
それは、照射の範囲を立体的に示し、 それぞれの強度の数値が記入されている写真と英文による説
明書でした。 インターネットの資料で見ていた写真よりもはるかに鮮明なものであり、理解と安心を深
めることができました。 院内に「患者本位の治療をする」と掲示してあるとおりであることを実感しました。
照射22回の治療後に、治療計画確認の撮影がありました。結果は変更しなくてもよいということでし
た。これまでの照射がずれていなかったので、まずは安心しました。体調も気分も順調でしたが、どこ
へも行かずに前立腺癌の治療体系表作りに夢中になっていました。
E 治療の体系
治療方法を手術にするか放射線治療にするか迷ったときに、覚えはじめたインターネットが役に立ち
ました。最初のうちは、放射線治療がどういうものであるかが分かりませんでした。 X線の照射を指す
ものであると理解できましたのは、しばらくしてからであります。先ずは、自分が治療を受けようとして
いる三次元原体照射法がどのようなものであるかを知り、その方法に納得して、放射線治療を受ける
決意をしました。
その後、前立腺癌に対する治療方法の種類、相違、装置、効果、副作用、実施している病院、 治療
経費などについて、毎日放射線の照射を受けながら、疑問に思ったキーワードで検索し、プリントしまし
た。 保存してあるものは48件、140枚です。
放射線治療は、毎日継続することが大変であると言われましたので、孫のところへも行かず、ただひ
たすら図書館で借りた推理小説を読みながら電車で往復し、帰ってはインターネットで資料を集め、 そ
れを分類して治療体系表を修正しました。 慣れないせいかインターネットでは、前立腺癌の治療体系
表のようなものは見つからなかったのです。
前立腺癌の治療体系表は、18回修正しています。先生には見せてありませんが、そのようなものが
ありませんかとお伺いしましたところ、教科書に載っているのではないかと言われましたので、本屋さん
に行ってみましたが、見つかりませんでした。もし間違いに気がつかれましたならば、修正されたものを
発表していただきたいと思います。
前立腺癌の治療方法は、日進月歩です。次の「前立腺癌の治療体系表」は、平成15年11月27日
に最終の調整をしていますが、再度の確認をしていません。 その主なものを「資料番号」で示し、内容
は「資料一覧表」に示してあります。
| 治療方法 | 治療装置等 | 治療期間 | 治療費 | 資料番号 |
| T 局所治療法 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| 1 手 術 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| @ 開腹手術 | 医師の執刀 | 入院21日 | 約50万円 | 40.41.45. |
|
A 腹腔鏡下手術 |
内視鏡を使用 | ・ | ・ | ・ |
| 2 放射線照射 | ・ | ・ | ・ | ・ |
|
@ 外部照射 |
・ | ・ | ・ | ・ |
| a 遠隔照射 | フォトン | ・ | ・ | 17. |
| b 超高エネルギー照射 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| @ X線照射 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| ァ 三次元原体照射 | リニアック(ライナック) | 通院36回 | 約60万円 | 15.17.42. |
|
ィ 強度変調放射線 |
I MRT | 強力30分 | ・ | 18. |
| A 陽子線照射 | サイクロトロン | ・ | 288万円 | 8.16.20. |
| B 重粒子線照射 | シンクロトロン H I MAC | 入院4〜5週間 | 400万円 | 22.43. |
| A 内部照射 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| a 小線源照射 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| @ 低線量率小線源 | コバルト60 | 長時間照射 | ・ | 17. |
| A 高線量率小線源 | マイクロセレクトロンHDR | 短時間照射 | ・ | 17. |
| ァ 腔内照射 | イリジュウム192 中空の管を癌に挿入 |
・ | ・ |
25. |
| ィ 組織内照射 | イリジュウム192 中空の針で癌を貫通 |
入院14日 治療5日 |
約40万円 | 17.26.44. |
| b 密封小線源照射 | ヨウ素125シード線源 カプセルを永久挿入 |
入院4日 治療2時間 |
約50万円+α | 36.46. |
| 3 超音波照射 | 肛門内から照射 | 入院4日 治療4時間 |
約100万円 | 37. |
| U 全身治療法 | ・ | ・ | ・ | ・ |
| 1 化学療法 | 薬物 | 通院 | ・ | ・ |
| 2 内分泌療法 | ホルモン | 通院 | ・ | 47. |
|
3 免疫療法 |
特異的免疫 | 通院 | ・ | ・ |
| 4 遺伝子療法 | ・ | 通院 | ・ | ・ |
| V 無治療法 | ・ | ・ | ・ |
・ |
資料一覧表
| 分 類 | No | 表 題 | 著 者 |
| 治療方法 | 1 | がん治療の選択の難しさ ー前立腺がんを例としてー(00.10.28.講演) |
国立がんセンター中央病院 鳶巣賢一 |
| ・ | 2 | 各種がんの解説 前立腺がん(03.4.1) | 国立がんセンター中央病院 |
| ・ | 3 | 前立腺癌の診断 (03.8.) | 木村 明 |
| 病院案内 | 8 | 国立がんセンター東病院(千葉県柏市)受診案内 | 国立がんセンター東病院 |
| X 線 | 15 | ピンポイント照射 がん細胞狙い撃ち | 読売新聞(03.10.14.) |
| ・ | 17 |
放射線治療の最前線 (02.1.9.原稿受付) |
癌研究会附属病院 山下孝 |
| ・ | 18 | がんだけを狙い撃ち 強度変調放射線治療 | 読売新聞 (02.05.28.) |
|
陽 子 線 |
20 | がん病巣を集中攻撃 「陽子線治療」 | 読売新聞 (03.5.27.) |
| 重粒子線 | 22 | 重粒子線 がんだけを強力照射 | 読売新聞 (03.1.7.) |
|
小 線 源 |
25 | 放射線局所照射療法 ミリ単位でがん攻撃 |
読売新聞 (02.7.9.) |
| ・ | 26 | 小線源治療 | 大阪大学大学院 |
| 密封小線源 | 33 |
前立腺に対する小線源永久挿入による前立腺組織内照射療法についてのお知らせ |
日本泌尿器科学会 |
| ・ | 36 | 前立腺がんの小線源療法 | 読売新聞 (03.9.16.) |
| 超 音 波 | 37 | 前立腺がんの超音波治療 | 読売新聞 (03.7.29.) |
| 体験手記 | 38 | 前立腺癌治療手記 URL (目録) | 杉浦幹雄 |
| ・ | 40 | 前立腺癌の手術をしました | 木村 肇 (93.9.8.) |
| ・ | 41 | 前立腺癌手術日記 | takero (99.7.22.) |
| ・ | 42 | 前立腺がん記 放射線治療入院 | ottch (02.9.13.) |
| ・ | 43 | 重粒子線治療の体験報告 | 豊田ひろし (02.2.) |
| ・ | 44 | 前立腺癌:高線量率組織内照射体験記 | かも爺 (99.4.27.) |
| ・ | 45 | 前立腺がん治療記 (前立腺がん患者の性) | 天野一宏 |
| ・ | 46 | 前立腺癌 切らずに治した (本の紹介) | 本郷義則 |
| ・ | 47 | 前立腺ガンを宣告されて (内分泌療法) | 英明&恵美子 (98.8.18.) |
現在行われている放射線治療は、X線照射が主流であると思われます。陽子線照射や重粒子線照
射は、高度先進治療として承認されていますが、設備費がかかるため個人の負担は300万円であり、
一般的ではありません。
小線源照射は、掲載した上から順に発展しています。初期の前立腺癌患者に対する最先端の治療
法である密封小線源照射がようやく平成14年末に日本でも健康保険による治療として承認されました
ので、今までの小線源療法から密封小線源療法に切り替えられていくようであります。
平成15年11月現在、 国立東京医療センター(目黒区)と慈恵医大病院(港区)で密封小線源療法
が開始されていることを確認しましたが、いずれも6か月先まで患者さんが待機中であるということ
でありました。治療期間が短く、効果も高いという待望の治療方法でありますので、1日も早く多くの前
立腺癌患者が気軽に受診できるようになることが望まれます。
なお、体系表には治療を実施している病院名をスペースの関係で省略しましたが、資料番号No.33
とNo.36 が参考になると思います(その後、用済みになり削除されたようです。)。 また、資料表には
内容の重複しているものを省略してありますが、 インターネットでキーワード検索をして、比較しながら
見ていただくと、参考になると思います。
F 治療の経費
治療体系表に治療費の概算を掲上しましたが、これは病院で治療してもらう費用のおよその金額で
す。手術では、手術の程度によることになります。入院すると別途食事代や部屋代がかかります。健
康保険扱いのベット数が少ない病院もあるということも聞きました。
前立腺癌の治療費は約60万円ですが、支払うときの負担額は30%が普通の金額でしょう。 東京
都在住で65歳を過ぎていますと、都の 「まるふく(○の中に福)」の老人医療費助成制度により、治療
費は10%の負担になりますが、次のような上限額が定められていて、これ以上の負担は免除されま
す。
入院したときは 1か月 40,200円まで
通院したときは 1か月 12,000円まで
しかも、同じ月において、ほかの病院などでの負担額の合計額が上記の金額を超えた場合には、そ
の超えた金額を高額医療費支給制度により払い戻してくれます。
なお、実際には、所得額等の条件によって差異があります。
お医者さんにかかってみて、初めて医療費の実態を知りました。
G 癌保険
癌保険も貰ってみて、ビックリしました。退職してから加入したものですが、前立腺癌の宣告を受けて
保険屋さんに電話をしてみますと、次のとおりでした。
1 放射線治療は、入院と同じ取り扱いである。
2 診断給付金は、診断が確定すれば、満65歳以上のときは、半分の500,000円をいつでも給付する。
3 癌保険に特約として付けてあった手術給付金50,000円も給付する。(普通の生命保険も同じ。)
H 感想1 近所のお医者さんを知っていましたので、気軽に相談することができました。知らないお医者さんに
は、行かなかったと思います。放尿の調子が変わったならば、すぐお医者さんに行かれることをお勧
めします。
2 仕事をしていなかったので、大学病院にすぐ行く気になりました。現役であったならば、多分、病院
に行かなかったと思います。仕事をやめていたことに感謝しています。
3 インターネットで資料を収集することができて、大変助かりました。本だけでは納得のいく情報を得る
ことはできなかったでしょう。それまでは最低料金しか払っていなかったプロバイダーに感謝していま
す。
4 治療体系が見つからなかったので、それを作成することに気分の集中ができました。結果的には非
常によかったと思っています。少しでも受診の参考になれば幸いです。
I その後
...1 PSAの経過
検査のときからのPSA値をお知らせします。放射線照射完了後は、体調の異常はありません。
@ 初期検査
2003 15. 5.20.<検査>(診療所) <PSA 4.39>
15. 7. 9.<検査>(泌尿器科)<PSA 5.7>
15. 7.25.<検査>(尿道造影)
15. 8.15.<検査>(針生検)
15. 8.22.<検査>(骨シンチ)
15. 9.12.<診察>(放射線治療決定)
A 放射線照射
2003 15. 9.19.<放射線照射開始>(リ二アック)
15.10.17.<中間検査> <PSA 5.0>
15.11.13.<放射線照射完了>(月〜金36日)
15.11.14.<検査>(泌尿器科) <PSA 4.2>
B 照射完了後
2003 15.12.19.<検査>(泌尿器科) <PSA 2.2>
2004 16. 1.23.<検査>(泌尿器科) <PSA 2.2>
16. 2.27.<検査>(泌尿器科) <PSA 2.0> 以後2か月ごとに検査
16. 4.23.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.8>
16. 6.25.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.8>
16. 8.27.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.4>
16.10.22.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.3>
16.12.17.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.2>
2005 17. 2.18.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.1>
17. 4. 8.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.3> 以後3か月ごとに検査
17. 7.15.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.1>
17.10.14.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.1> 以後4か月ごとに検査
2006 18. 2.10.<検査>(泌尿器科) <PSA 2.6> 以後2か月ごとに検査
18. 4. 7.<検査>(泌尿器科) <PSA 0.9に訂正>以後3か月ごとに検査
18. 7.21.<検査>(泌尿器科) <PSA 0.9に訂正>
18.10.13.<検査>( 泌尿器科) <PSA 1.0>
2007 19. 1.19.<検査>(泌尿器科) <PSA 0.96>
19. 4.20.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.12>
19. 7.20.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.06> 以後4か月ごとに検査
19.11.30.<検査>(泌尿器科) <PSA 0.92> 以後5か月ごとに検査
2008 20. 4.11.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.13>
20. 9.26.<検査>(泌尿器科) <PSAP1.18> 以後6か月ごとに検査
2009 21. 3.27.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.43>
21. 9.25.<検査>(泌尿器科) <PSA 1.47>
2010 22. 2.24.<検査>(葛飾区) <PSA 2.08> 特別健診のついでで
22. 3.26.<検査>(泌尿器科) <PSA 2.09> 数値の心配はないが、上昇
傾向が続いたときは、飲み薬
を1回服用してみて治療を検討
する。
22.6.12.<検査>(葛飾区) <PSA 1.79>
22.9.24.<検査>(泌尿器科)<PSA 1.87>
数値が下がっているので、薬
の服用はしない。
2 治療の体系
@ 治療方法の「密封小線源」は、その後「小線源」と言われているようです。以前の小線源療法は、
中止されたものと思われます。
A 「資料一覧表」中の「著者」欄に施したリンクで作用しなくなっているものがあります。17は、
「松仁会医学誌41(1)(2002年)」の記事が一定期間登載されたようです。私が見ることができた
のは幸運だったようです。 33と46は、用がなくなったのでしょ う。
読売新聞は、過去の記事は直接には検索できないようです。 「読売新聞」をクリックしますと、
ホームページが表示されますので、「最新医療」をクリックしてください。最近2年間の目録が表示
されます。それ以前のものについは、同目録の末尾にある「サイト内検索」又は「ヨミダス文書館」
をクリックして、検索してください。なお、今年の前立腺癌の記事は、「医療ルネッサンス」に、次の
ように掲載されています。
3667 病院の実力 前立腺がん1 (平成17.08.09) 摘出後、尿漏れの悩み
3668 病院の実力 前立腺がん2 (平成17.08.10) 広がる小線源治療
3669 病院の実力 前立腺がん3 (平成17.08.11) 悪性度低ければ待機療法
3670 病院の実力 前立腺がん4 (平成17.08.12) 負担軽い小切開手術
3671 病院の実力 前立腺がん5 (平成17.08.13) ホルモン治療にも副作用
病院の実力20 (平成17.10.02) 切らずに治す がん放射線治療
3716 病院の実力 放射線治療4 (平成17.10.19) 前立腺がん選択肢3つ
今後リンクしないときは、キーワード(年月日を含めて)により検索し、適当な資料を見てください。
3 治療の経費
老人医療費助成制度は、臨時の制度で、昭和12年生まれまでの人に対して、平成18年度まで適
用になるようです。
(以上)
(お願い)
「文章の書き出し」は左側に固定してありますが、「表」はA4幅の70%で、ページの中央に表示さ
れるように設定してあります。表の幅が大きく変動するときには、表示されたページの左右のどちら
かの端を動かして、中央に調整してください。
=![]()
(平成17年5月8日設定)
(お詫び)
平成20年5月15日から8月1日までの78日の間パソコンの不具合により、このホームページの
掲載ができませんでした。御迷惑をおかけして、すみませんでした。
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