サドンストライク2のリアリティについて

結論

 サドンストライク2は、WW2兵器をモチーフにした陸戦シミュレーションとしてはかなりリアルであり、現代の陸戦に通じる部分も多い(一部現実的でない部分もある)。SS2アドオンパッケージであるヒドゥンストロークは細部のディテールにおいて進化した点も多いが、トータルの戦闘様相としてはオリジナルのサドンストライク2の方がよりリアルである。

考察

  • 戦車戦について

サドンストライク2では、敵に発見された戦車等は直ちに全速後退などの対処をしないと、次の瞬間には撃破されてしまう。現実のWW2末期でも、戦車は遮蔽物から遮蔽物に急発進、停止を繰り返さないと戦場で生き残ることはできなかったという。

「戦場の地形にも影響されるが、例えば第一次大戦当時の菱形戦車のように、戦車がズラリと横隊を組んで突進するような戦術は、第二次大戦では初期以降はほとんととられなくなった。それに代わったのが、複数の戦車が相互に 掩護しながら、地形を利用して隠蔽に努めつつ、素早く前進したり後退したり戦闘したりする戦術である。」[白石光,2004,『PANZER第383号』,アルゴノート社,p104]

現代の戦車戦・対戦車戦では、戦車砲・対戦車ミサイル等の威力及び命中精度が更に高くなっており、「初弾必中」、「発見即撃破」といった戦闘様相になる。サドンストライク2の戦車が、一撃で破壊されるのは現代陸戦的にはリアルなのである。

  • 榴弾砲について

榴弾砲の射撃で戦車が破壊されるのは不自然という意見がある。しかし、榴弾砲ほどの大口径・大威力の砲弾が戦車の薄い上部装甲に直撃(トップアタック)したならば、戦車が破壊されるのは当然である。WW2シミュレーションとして不自然なのは、榴弾砲の威力ではなく命中精度の高さであると言える。

しかし、現代の榴弾砲ならば誘導砲弾やDPICM弾等があり、戦車でも正確に破壊できる。榴弾砲の射撃で戦車が次々に撃破されていくのは、現代陸戦的にはリアルなのである。

  • 指揮について

サドンストライク2では、指揮官(プレイヤー)が指揮下の部隊の状況をリアルタイムに掌握し、個別に命令して行動させる。中隊長、小隊長、分隊長などを経由せずに直接命令することは、WW2シミュレーションとしては不自然である。

しかし、米軍などが現在取り組んでいるRMA化部隊では、指揮官は全ての情報をリアルタイムに入手し個別に指示を出すことができるという。サドンストライク2の指揮関係は、近未来的であると言うことが出来るだろう。

リアルでない点

  • 歩兵が戦車に跨乗すると、視程が延びるのはいかにも不自然。跨乗歩兵が戦車にしがみつきながら双眼鏡で視察しているとでもいうのだろうか。
  • 旧式で小型の軽戦車の視程が、大戦末期の重戦車よりも長いのは不自然。そのせいで、軽戦車が最も重要な兵器になってしまっている。
  • 塹壕を掘るなどの「野戦築城」ができないのは不自然(だたし、これについては、遭遇戦であり防御準備の時間がないことを考慮すれば、ある程度納得できる。)。

リアリティの改善

谷改」や「火集点」のように、基本的に軽戦車を出さずに中戦車以上で部隊を編成するマップにすれば、リアリティが改善される。

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Reality of SuddenStrike II