鮮やかな速攻と無謀な突撃は、何が違うのだろうか?
敵と接触するまでは、最大速度で前進する。敵と接触したら前進をやめて戦闘展開し、敵を攻撃する。敵の抵抗が弱まるにつれて徐々に前進していき、敵の防御線が崩壊したら一挙に突進する。
当初の前進・展開が早いため、敵の態勢が整う前に攻撃が進展する。そのため、敵の対応は後手に回り、しっかりした防御線を構成できないままである。敵の弱点を積極的に突いて前進を続け、そのまま押し切って突破に成功する。
敵と接触する前にもたついて展開が遅い。そのため敵に戦場の要点を先取されていて、当初から不利な戦闘を強いられる。一挙の突撃により不利な状況を打開しようとするが、敵の防御線が健在なため突撃部隊が集中砲火を浴びることになり全滅する。
逆に防御する立場からすると、攻撃する敵に前進速度を誤判断させるほうが有利である。下図(赤線)ように防御の強さを不連続にすると、攻撃側は防御していない地域で過度に慎重に前進してしまったり、逆に強力な防御に突っ込んでしまい大損害を受けるなどのミスを犯しやすくなる。第一線陣地を堅守するばかりが防御ではないのである。