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 報告会

ooooooooooo  NPO法人セーブアフガンチルドレンの会
oooooooooooooooooooo2012年活動報告会

日時:2012年10月27日(土)14:00~16:10
場所:「つながれっとNAGOYA(男女平等参画推進センター)」(名古屋市中区千代田5丁目18-24)
 紅葉の便りが届き、秋の深まりを感じる中、2012年活動報告会は多くの皆様に参加していただき開催されました。
1 サーべ代表挨拶
o支援活動が11年目を迎えることができるとは夢にも思っていませんでした。皆様のお支えがあったからこそと深く感謝しております。先日、子どもたちからたくさんの便りをもらいました。その便りを読むたびに頑張ろうという思いが湧いてきます。子どもたちは、皆様のご支援のお陰で元気に生活できているのだということをよく理解しており、皆様に感謝しております。
o卒業生たちは、それぞれ仕事を得て収入があるようになってきました。今では家族の中心となり、尊敬される立場となっています。
o マリアムは、短大を卒業して結婚し、子どもが生れ幸せに暮らしております。この幸せもウミードがあったからこそであり、皆様のご支援があったからこそであるとありがたく感謝しております。
oロヤはリューマチが進んでおり、薬の副作用で胃が痛むなど体の不調に苦しんでいます。けれどもよく勉学に励み、学年トップの成績を収めています。ロヤはウミードに入り夢を持つことができ、人生が変わったと語っています。彼女の夢は日本の大学で学ぶことですが、なんとかして彼女の夢をかなえてやれないものかと現在思案しているところです。
o卒業生の中の一人(タウヒダ)はアフガニスタン人でイギリスに住んでいる人と結婚しました。
o自爆も多く、治安が大変悪い中、子どもたちは一生懸命生き、学び、生活しております。これからも皆様への感謝の気持ちを決して忘れずに孤児のために活動を続けていきたいと思います。今後とも皆様のご支援をよろしくお願いします。

2 カブールSAC「ウミード」の子どもと女性たち
o今月、5年ぶりにカブールを訪問し、つい先日帰国した稲葉事務局長がPPスライドを使用しながらウミードの現状、カブール市内の復興の様子などについて報告しました。
o現在アフガニスタンへは外務省が「退避を勧告します。渡航は延期してください」を発出しています。4月からビザを申請していましたが、なかなか発行されませんでした。今回、現地アフガン外務省を通じ招待の形で渡航が許可されました。しかし、東京のアフガン大使館領事の要請で空港と施設の往復以外には外出しないとの条件つきの訪問となりました。

・  5年ぶりのカブールで感じたこと
o道路は整備され多くの自動車が走っており、ネオンサインもあり、商業施設も増えています。カブール中心街はインフラの整備が進んでいるように見えました。一方、大気汚染が進み、以前には、はっきり見えた山々が今回は見えませんでした。また、一歩裏道に入れば、以前のままの生活ぶりが見受けられました。

一人で歩く女性
 若い女性の服装が変わり一人り一人で歩いていること、ブルガを着た女性も、一人で外出している姿を見かけるなど、大きな変化を感じました。
 ウミードから見えた4階建ての立派な建物が個人の住宅だと知り驚きました。貧富の差が激しくなっているのではと思います。
o道路の中央分離帯には薬物を使用しているらしい若者たちがたむろしており、新たな社会問題となっているようです。
o今回、空中に飛行船(カメラ搭載)が浮かんでいるのを毎日目にしました。これは、反政府武装勢力等がカブールへ侵入するのをキャッチするためであるとのことでした。


・  ウミードの子どもたちの食事
o2007年に訪問した時と大きく違っていたのは食事の内容です。当時は肉が度々出てたような気がしましたが、今回は僅か2回だけでした。

       子どもたちの食事内容
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日本の食事と比べればあまりにも貧しい内容です。物価の高騰がウミードの子どもたちの食事に大きく影響しています。その背景はイランへの米国の経済制裁やパキスタンとの国境付近がタリバンの勢力下にあることからアフガニスタンへの物資の流入が少ないためと考えられます。               

・  ウミードの子どもたちの一日

 子どもたちは明るく人懐っこく、安心しているようで甘えるように接してくれ、以前との大きな違いに驚きました。
一日の生活は、4時起床、身体を洗い、お祈りをすることから始まります。当番は湯を沸かし、ナンを焼きます。ナンは市販品よりかなり大きく、3倍はあるかと思います。その後、朝の体操をします。掃除や朝食の準備は当番でします。7時少し前には制服に着替え登校します。


ウミードは別世界
o近くの通学生が早く登校して遊びまわっていました。ウミード内には滑り台やブランコなどの遊具があり緑も多く、子どもたちにとっては特別の一角となっています。
o6時50分には整列し、先生の話を聞き、生徒がトピックスを話します。祈りの合唱をした後一列に並んで教室に入り授業が始まります。授業は7時から11時55分まで15分の休憩を挟み行われます。   午後には特別授業であるコーラン・宗教学の授業があり、外から来る高学年の希望者やウミードの希望者が受けます。この授業を受けるために特別の黒い服装に着替えていました。

oその後昼食を食べ、食事の後片付けや洗濯をし、それぞれ自由に過ごします。夕食前には食堂で勉強をします。高学年が教えていました。夕食準備でお米に混ざっている石やごみを拾うのは年長者の仕事です。夕食後も勉強をし、夜のお祈りをして一日が終わります。
o食事面では十分とは言えませんが、皆様のお陰で子どもたちの環境は豊かになってきました。遊び場があり、緑豊かで安全なウミードは子どもたちにとって別天地であり、楽園ともいえるようになってきているとしみじみ感じました。
・ 成人女性教室
13時から成人女性教室が始まります。

識字・裁縫・美容の女性教室

・  ウミード(アフカル高校)の学習環境
o高校と呼ばれていますが日本の高校とは違い、小・中・高の教育を行っています。教育内容は充実しており、立派であると感じました。また教師の指導ぶりは厳しく、私語などはないようにしつけられています。1クラスは約20名、少ないクラスで7~8名です(公立学校は1クラス50~60名)。
oロヤは現在高校11年生ですがアフカルには1名しかいないため近くの公立高校へ通っています。彼女の話によると黒板の字は後ろから見えないし、騒々しいので先生の声が聞こえないとのことです。このことから考えてもアフカル高校がいかに良いかが分かります。
 
授業は午前の部と午後の部に分かれており、午前は女子と小さい子ども、午後は男子のみです。
現在、約240名が学んでいます。授業料は有料ですが(公立高校の授業料は無料)約70名の孤児は授業料を免除しています。65名のウミードの子どもたちも一緒に学んでいます。授業内容は密度が濃いと感じました。

      アフカル高校の時間割
oアフカル高校の校長は元ウミードで先生をしていたカリマでした。現在先生は25名ですが、午前と午後の両方を教える先生は数名です。多くは大学生で午前か午後のどちらかを教え、教えていないときに大学で学んでいるとのことです。
oウミードがスタートした時から在籍していた卒業生のラジアとシュークリアは、午前と午後それぞれアフカル高校で教え、空いている時間は大学で学んでいます。また、シャーナーズ、アリア、ラジアが会いに来てくれ現状を話してくれました。立派に成長した卒業生に会って皆様の援助のお陰だと感慨ひとしおでした。

・  子どもたち、ロヤ、卒業生の日本語でのお礼
o子どもたちの日本語でのお礼の言葉がビデオで上映されました。一生懸命話すほほえましい子どもたちの様子や、上手な日本語で話す卒業生とロヤの姿が映し出されました。

・ 休憩 アフガニスタンからのお茶、ドライ果実やナンを皆様に味わってもらいました。 

3  ザヘル氏(10月に来日した)のアフガン報告
―攻撃、自爆報道とカブール市民のとらえ方―

 日本人退避勧告発出中、カブールなどで活動したザヘル氏が現地の様子を報告しました。

アフガン報告をするザヘル氏
 4月のタリバンの「春の攻勢」で日本大使館にロケットが着弾しましたが、これはすぐ近くのアメリカ大使館を攻撃したものだと思います。                 oアフガニスタンへはイランやパキスタンなどから国境を越えて入って来る人々がいます。偽造の証明書で軍隊に入る者もおり、自爆テロが起こりやすい状況なのが大変残念です。
o9月にはムハンマドを描いた米国映画に抗議したデモがありました。
o2014年に米軍が完全撤退すると言われていますが撤退しないと主張する人々もおり、国民は迷っています。中には資産をアフガニスタンから持ち出そうとする人たちや、新しく商売を始めるのをためらっている人たちもいます。
アフガニスタンとパキスタンは戦争をしていないのにパキスタン側からロケット弾が飛んで来て子どもたちが犠牲になっているのは悲しいことです。
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さらに心配なことはボブランというグループが出てきたことです。このグループはタリバンに反対ですが政府の味方でもありません。誰がこのグループを支援し、武器はどこから来るのか分かりませんので、国民は不安に感じています。
oアフガニスタンはいろいろな部族や民族の国です。その人たちが故郷に帰る途中でタリバンにつかまり、持ち物を奪われる事件が起きています。このタリバンはアフガニスタンのタリバンではなく、アルカイダやパキスタンとつながっていると思います。
o経済状態が大変悪い状況のため、仕事がない人々や若者たちがタリバンに入るようになっているのは大変残念です。

4  活動11年の思いと支援活動の在り方
―質問、意見交換と懇談―
o報告会の最後に参加された皆様から温かい励ましやたいへん貴重なご意見をいただきました。
* 子どもたちを一生支援し続けることは出来ないわけですから、少しでも自立できる方向性を探っていっていただきたい。
* サーベ代表の講演を学校で聞かせてもらいました。今後、生徒たちと話し合い、筆記用具を送るとかメールを交換して平和、国づくりなどの活動に取組んでいけるのではと思います。
* 女性の立場から母の立場から野菜やたんぱく質の不足が心配です。何か模索していただけるとありがたいです
* 子どもたちへの教育は益を生み出すというよりは未来へつながるものです。日本からの支援は末長く続けなければならないと思います。今後もベットや机などの支援を続けていきたい。
* ベルリンの壁の崩壊のように不動とみえる状況でも変化がありうることですから、希望を捨てず地道な支援を続けていくしかないのではないでしょうか。
* アフガニスタンは民族の十字路といわれているが、平和になって観光収入で暮らせていけたらと願っています。平和が1ミリでも進んで欲しいと思います。
* 個人的に僅かでもと思い支援させてもらっています。教師の立場からこの現状を生徒たちに伝えていきたいと思っています。
* 長い期間このような活動を続けていらっしゃるサーベさんは大変だったことと思います。これからも健康に気をつけてがんばってください。

o会に対する皆様の熱いおもいが感じられ、深い感謝の気持ちで会を終了しました。

平成24(2012)年10月
特定非営利活動法人 セーブアフガンチルドレンの会(SAC)
代表 サーベ GH ファタナ

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