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 報告会

 ooooooooooo  NPO法人セーブアフガンチルドレンの会
oooooooooooooooooooo2013年活動報告会
日時:2013年11月2日(土)14:00~16:00
場所:「市民活動推進センター:集会室」(ナディアパーク デザインセンタービル6階)(名古屋市中区栄三丁目 18番1号)
 すがすがしい秋空の中、2013年活動報告会は、多くの皆様に参加していただき開催されました。
1 サーべ代表挨拶:感謝を込めて
o 今年で支援活動が12年目を迎えることとなりました。これも皆様のご支援のお陰と深く感謝しております。
 今年こそアフガニスタンへ行くつもりでしたが、一ヶ月前の検診で免疫力がたいへん低下していることが分りました。
 
 開会挨拶をするサーベ代表
娘たちや息子からもアフガニスタンへ行くのを諦めるように説得され、残念ながら断念することとなりました。こんな事情で行けなくなりましたことをたいへん申し訳なく思っております。
 「ウミード」の子どもたちも私が行くことを期待して待っていましたので、ショックを受けているようで、私(お母さん)の病気が回復するようお祈りしていますと伝えてきています。私の体調が回復次第、是非アフガニスタンへ行きたいと思っています。
これからも皆様への感謝の気持ちを決して忘れずに子どもたちのために活動を続けていきたいと思います。今後とも皆様のご支援をよろしくお願いします。



2 ザヘル氏(9月に来日したアフガン人)のアフガン報告
o(1)不安が増すアフガン(DVD 映像―NHK海外ネットワークより)
 日本国内でのアフガニスタン報道がDVD映像で紹介されました。人々の失望と不安が広がっている様子が伝えられました。
・  タリバン兵士たちの話 
数人のタリバン兵士たちは、国際部隊襲撃の準備はできている、我々タリバンの勝利の日は近いと語った。
 
 DVDを視聴する参加者の皆様 
・  通訳の青年の話
o我々は国際部隊に見捨てられた。タリバンは一掃されていない。タリバンから脅迫状が届いた。通訳はスパイと見なされ、2人が殺された。命の危険を感じている。 
・  閉店した衣料店主の話
 タリバンに閉店しないと殺すと脅された。
・ 建設工事を中断した建物の映像
0カブール市内は治安悪化の一途である。治安の悪化は経済に深刻な影響を与えている。タリバンが再び戻って来て投資が無駄になると心配した人々とお金が海外へと流出している。
(2)攻撃、自爆報道とカブール市民のとらえ方
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初めに、現在のカブール市内の様子をPPスライドで紹介し、稲葉事務局長より説明がありました。
 
 カブール市内の様子
Oカブールの大学生の話では、建設工事を中断している建物は見かけていないとのことです。また、カブール市内の公園やこぎれいな住居群などの映像からは、日本での報道ほどの緊迫感はなく、危険や自爆が多いという印象はありません。O人々は平穏に普通の生活を送っているように見えます。 
O実際にはどうなのか、カブールに住んでいるザヘル氏から現状が報告されました。O建物の建設工事が中断されている映像がありましたが、これは希望を持てない人々が海外へ出て行っているからだと思われます。希望を持っている人々は立派な建物を建てています。
O日常生活では、人々は将来を心配していますが、良い方向に行くことを望みながらも、なんとかなるようになるのではと思って暮らしています。O
 
 現地報告をするザヘル氏
 最近、アメリカだけでなくヨーロッパの部隊も撤退、または一部撤退しているせいか物価がとても上がっています。また、若者の職もなくなっています。
Oアフガニスタンでは米兵が事件を起こした場合、アフガニスタン国内で裁くことはできません。これも問題です。
 アフガニスタンは地理的にたいへん重要なところにあり、アフガニスタンが平和でなくなり、タリバンの支配になると世界の平和にも脅威を与えることになります。アメリカだけでなくヨーロッパ、カナダなどの国々がアフガニスタンとの平和条約を結ぶことを望んでいます。 この条約が成立すれば平和を保つことになるのではと期待しています。
 アフガニスタンでの長い内戦時代はたいへん辛く、国民はタリバンを現地報告をするザヘル氏を歓迎しました。しかし、その後、タリバンのやり方は悪いと気付きました。ですから、タリバンの多くはアフガニスタン人ではないのです。バラキャンの町で捕まったタリバンの40%はアフガニスタン人ではありませんでした。タリバンの本拠地はパキスタンです。パキスタンも治安が悪くなって来ているようです。
 カブール出発前にウミードの子どもたちに会いましたが、子どもたちは希望を持っていて、日本の皆さんにがんばりたいという気持ちを伝えてほしいと話してくれました。「ウミード」の学校周辺は治安がとてもよく守られているので今のところ大丈夫です。
《質疑応答》
o(質問1)現地の人々の多くは国際部隊にいてほしいのか撤退してほしいのかどちらの考えでしょう。
(ザヘル氏)人々はアフガニスタンの兵隊の力は十分ではないので、完全撤退の後タリバンの勢力が増すのではないかと不安に思っています。
(サーベ代表)カルザイ大統領は兄が大統領になることを望んでいますが、国民はカルザイ大統領の兄が次期大統領になることを望んでいないと思います。
(質問2)地球温暖化が進んでいますが、農業国のアフガニスタンでは干ばつの被害はあるのでしょうか。
(ザヘル氏)アフガニスタンは山国なので砂漠化は進んでいませんが、ダムがないので水の問題は深刻です。ダムは建設途中でタリバンに壊されてしまうことがあります。また、アフガニスタンでは果物が豊富に取れますが、輸出となると海がないのでパキスタン経由となります。けれども、パキスタンでかなりの期間足止めされ果物が腐ってしまうことが多いようで、輸出も困難な状況です。幸いにも今年は農業の作柄がたいへんよいと報道されています。
・ 休憩 アフガニスタンからのお茶、ドライ果実やナンを皆様に味わってもらいました。 

3  カブールSAC「ウミード」の子どもと女性の現状
 稲葉事務局長よりPPを使って、女子孤児と女性のための自立教育施設「ウミード」で生活し、勉学に励む子どもと成人女性教室の様子が次のように報告されました。 SACウミード校長のレザ氏からは治安悪化を心配し、もし状況がさらに悪化するようならば、「ウミード」の子どもたちを守るためにイランかパキスタンへ避難したい旨の便りが届いていますが、ザヘル氏によると現実にはとても無理とのことです。「ウミード」にとどまり籠城のような状態で耐えるより仕方がないだろうとのことですので、最悪の場合に備え、食物を備蓄するための支援金を送りました。


安全な施設で楽しく遊ぶ子どもたち
 
 ウミードは外から見えないようにたいへん高い塀で囲まれています。
 物価は1年前に比べお米が100%木材は30%、油は47%、小麦は38%値上がりしています。そんな中、コックは苦労しながらもなんとか遣り繰りしてくれているようです。
 子どもたちには「とにかく、一生懸命勉強しなさい。勉強をがんばると未来が開けるのだから」と言い聞かせ、励ましているとのことです。
「女性識字教室」今年度は前期21名が教育省と労働省の認定を受け卒業しました。後期は87名が勉強しています。
「女性裁縫教室」前期38名が同様に認定され卒業し自立の一歩を踏み出しました。後期は42名が学んでいます。
「女性美容教室」前期22名が卒業し29名が勉強に励んでいます。将来店を持ち、家族を養うことができると人気です。
「イード」断食明けのお祭りです。一般家庭では皆で一緒に食事をし、新しい服を着ます。このお祭りは3日間続きます。
「アフカル高校増築計画」
 

    アフカル高校 増築設計プラン
 アフガニスタンの物価は上がる一方ですが日本国内の支援金は減ってきています。しかし、なんとしても子どもたちを食べさせていかなくてはなりません。そこで、アフカル高校を増築し、授業料の一部を「ウミード」の費用にできないかと考えております。
 増築プランは完成しており、2階に10教室の増築を計画しています。増築費は10万ドルから15万ドルかかると見込んでおり、助成金や支援金を募る計画でおります。
 2014年の国際部隊撤退後の状況がどうなるのか心配ですが、来年秋ごろに情勢が安定しているようならば増築に取り組みたいと考えています。





4  コージャハサン村「女性と子どもが集う学びの」
 稲葉事務局長がPPを使い外国NGOが活動しにくいガルディスにある「学びの家」(2009年3月完成)の子どもたちの様子を次のように報告しました。
 今年、3年前に入学した16名が卒業しました。現在、2年生23名、4年生18名、5年生21名の9歳から14歳の男女子62名が学んでいます。授業は土曜日から木曜日まで毎日行われます。
 学びの家の責任者アレフシャ氏からは「私たちは皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも一生懸命子どもたちの教育に励みます。子どもたちは、こんなに親切にしてくれる日本の人たちはどんな人たちなのだろう、一度会いたいとさかんに言っております」との手紙が届いています。
 コージャハサン村はカブールの人でも行きたがらない危険な場所です。残念ながら訪問することは現在できません。下校は危険なため、子どもたちは先生に引率してもらい皆で一緒に帰ります。

5  活動12年の思いと支援活動の在り方
    ―質問、意見交換と懇談―

o報告会の最後に参加された皆様から温かい励ましやたいへん貴重なご意見をいただきました。
* 学校がタリバンの攻撃対象になっていると聞きますが実際にそういうことがあるのでしょうか。
(サーベ代表)タリバンは女子校をねらい、水の中に薬を入れて空気中にまき、怖がらせて学校に行かせないよう脅しているようです。。
* 海外の企業活動も大切ですが、どのような現状でしょうか。
(サーベ代表)治安が悪いので経済に力が入らないのが残念です。アフガニスタンには鉱物がたくさんあり、中国やアメリカの企業と契約を結んでいます。
* 机や椅子、ミシンなどを送る手伝いをしています。今後の課題として善意の輪を一つ一つ大きくしていくことが大切だと思っています。アフガニスタン外務省とも連絡を取りながら、請願、署名などの活動をするのはどうでしょう。
* 生徒たちと一緒になってアフガニスタンの子どもたちにできることは何かと考え、読んだ本を集め支援金としたり、使わない文房具を送ったりと活動の一歩を踏み出しています。歩みは遅いのですが1人500歩より500人で一歩進めば良いのではないかと思っています。今後、手紙を書く活動に取り組んでいきたいと考えています。
* アフガニスタンは中央アジアの入り口のイメージです。自然を破壊から守り、観光に力を入れてほしい。
* この会がもっと発展できるよう、私たちの会でも取り上げ、この活動をさらに広げていけたらと改めて感じています。
* 2014年の撤退を迎えて本当にたいへんで心配です。アフカル高校の増築には支援させていただきたいです。

o最後にサーベ代表が皆様の熱い思いとこれまでのご支援に心からの感謝の気持ちを述べ、励ましの拍手の中、会を終了しました。
 
平成25(2013)年11月
特定非営利活動法人 セーブアフガンチルドレンの会(SAC)
代表 サーベ GH ファタナ

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