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 報告会

ooooooooooo  NPO法人セーブアフガンチルドレンの会
oooooooooooooooooooo2014年活動報告会
日時:2014年11月9日(日)10:00~12:10
場所:「市民活動推進センター:集会室」

(ナディアパーク デザインセンタービル6階)(名古屋市中区栄三丁目18番1号)
 会発足13年目を迎えた今年の活動報告会は、来日中のロヤも参加して和やかな雰囲気の中で開催されました。

1 サーべ代表挨拶:ビデオメッセージ
 
 挨拶するサーベ代表
o サーベ代表は、はじめにビデオを通して遠方から挨拶するのは心苦しくて申し訳ありません、と深くお詫びしました.そして、今年はアフガニスタンでは物価が上がり、自爆テロが増え、治安が悪くなってたいへんな年であったこと、そんな中、子どもたちは不安な気持ちを抱えながら一生懸命がんばり優秀な成績を収めたこと、12月には3人の子どもが卒業することなどを話しました。さらにガニ新大統領は誠実で、努力家であり、仕事の経験も豊富であることから国民は彼を信頼し、将来に期待を持っていると話しました。
 次に、つらい一年の中で明るい出来事は、ロヤと7年間見た夢が実現し、ロヤが来日できたことですと喜びを語り、そのために尽力してくださった皆様に心からお礼を述べました。ロヤは障害と絶えない痛みに苦しみながら、アフガニスタンと日本の架け橋になりたいと夢を持ちがんばっていること、僅か3ヶ月の間に日本語が上達して日常生活も慣れてきたと聞き喜んでいると話し、これも安城学園高校の先生方、杉浦様のお陰です、と感謝の気持ちを述べました。
 最後にこの13年間、ここまでこられたのは皆様のご支援のお陰ですと心から感謝を述べ、アフガニスタンが一日も早く平和になってほしいと結びました。そして、今年はアフガニスタンでは物価が上がり、自爆テロが増え、治安が悪くなってたいへんな年であったこと、そんな中、子どもたちは不安な気持ちを抱えながら一生懸命がんばり優秀な成績を収めたこと、12月には3人の子どもが卒業することなどを話しました。さらにガニ新大統領は誠実で、努力家であり、仕事の経験も豊富であることから国民は彼を信頼し、将来に期待を持っていると話しました。

2 再来日したアフガン孤児ロヤの日本での生活と成長
o2-1 ロヤ再来日と生活の様子
 谷田委員からPPスライドで報告がありました。はじめに、カブール孤児施設入所のころ(2002年)から前回2005年の来日までのロヤの様子が紹介されました。サーベ代表と初めて会ったころの補助具をつけた痛々しい様子のロヤ。8才になり描いた絵を自信ありげに見せているロヤ。2005年から2006年に治療の為来日したときの様子。これらからロヤの成長する姿が見られます。
   

ロヤ 2002

 浴衣姿のロヤ
0来日後、安城国際交流会に参加して琴の演奏を聴いたり、弾かせてもらったりなど日本の文化を楽しむ様子、東京への旅行で国会議事堂やスカイツリーなどを見学しうれしそうな様子、安城七夕祭りでのゆかた姿、が紹介されました。平和の大切さを実感したひとときでもあったようです。
0通学には、はじめ車で送迎してもらっていましたが、自分で通学したいと強く希望し、今では自転車通学です。颯爽と自転車に乗る姿や快適な自室で夜遅くまで勉強している姿などが映しだされました。 支えてくださっている多くの方々のお陰でロヤは日本の生活にも慣れ、一生懸命がんばっています。



2-2 ホストファミリーが語るロヤ 
 
 ホストファミリーの杉浦様ご夫妻
0ホストファミリーの杉浦様ご夫妻はロヤとの生活ぶりを愛情いっぱいにお話しくださりロヤが幸に暮らしている様子を紹介してくださいました。
 町内会長のお仕事で多忙な毎日であるにもかかわらず、ホストファミリーを引き受けてくださったいきさつをにこやかに話し、また、日夜温かくロヤを支えてくださっている奥様のご奮闘ぶりもユーモアたっぷりに話していただきました。 奥様は、今ではロヤと幼い頃から暮らしているような錯覚を感じるくらい自然で何気なく暮らしていること、食事はおいしいおいしいと食べてくれ、弁当作りも楽しんでおり、風を切って通学している姿は素敵だと思う、と穏やかに話され、これからも彼女を応援していきたいと語ってくださいました。
 初めて会ったとき、小柄で内に秘めた意思の強さを感じました。体験のための留学で終わらずに医療関係、大学へ行きたいと夢を語っている彼女の自己実現、祖国復興のための力となるように、皆様のご支援をお願いしますとロヤを支える思いの溢れるお話をされました。愛情溢れるお話でロヤは幸せです。

2-3 ロヤの安城学園高校での高校生活

oロヤの学校生活についてクラスメイトのタガタさんと小野内さんから話していただきました。
 はじめは何を話せばよいのか分りませんでしたが、今では毎日、「おはよう」と声をかけてくれます。
 体調が悪くても明るく挨拶してくれ、毎日私たちに勇気と元気をくれます。また、漢字学習を頑張っていて、教えてあげるのも楽しみです。学園祭も一緒に楽しみ ましたと語ってくれました。

 熊澤先生はPPスライドを用いてロヤの学校生活を報告されました。ロヤは2年1組の英語コースで学び、遅刻もせず元気に通学していることやクラスでの様子、読書週間に本を読んでいる様子、お昼にクラスメイトとお弁当を食べている様子、芸術の授業で自分の住みたい家を作製する様子、学園祭企画に参加の様子、学園祭、ハロウインパーティーの様子などを紹介していただきました。級友の皆さんと仲良く、楽しく学校生活を送っていることがよく伝わりました。
 ロヤのこれまでの学習内容については次のように報告されました。6月、来日早々日本語でスピーチ。7月、補習に参加。国語、算数,英語を学習、頑張る力をみせた。9月、フルタイムの授業開始。古典など全部の授業に参加。日本語学習は週3回。10月、日本語が上達し小学校1、2年の漢字が読めるようになり11月は漢字学習に励んでいるとのことです。

 さらに図書館の先生や報道関係者の方、杉浦様のお母さんなど多くの方が寄り添い、見守っていると話され、たくさんの方々に支えていただいているロヤは幸せであり、一年の夢に終わらせずアフガニスタンと日本の架け橋になってほしいと温かく話されました。
 
 
 安城学園高校の熊澤先生とクラスメイトの皆さん

2-4 ロヤが見た日本とアフガニスタンの平和への願い
 美しい民族衣装をまとったロヤは、よどみない日本語でしっかりと話しました。
 来日できてとても感謝しています。
 小さい時、お父さんが戦争で亡くなりました。毎日の食事ができない生活でした。4才の時、地雷で両足の指をなくして自由に歩けなくなりました。2002年サーベ代表が家に来てくれ、SACに引き取られ、毎日、食べることができ、安心して寝ることができ、その上勉強もでき夢のようでした。戦争で家族を亡くしましたが負けたくない、と強く思いました。
 
 感謝を込めて話すロヤ
 リューマチで食欲がなくなり身体が弱りましたが、2005年日本でリューマチと足の治療をしてもらい、日本の小学校へも通うことができました。多くのお医者さんが本当に親切に診てくださいました。日本の皆さんの心の優しさ、温かさを強く感じながら2006年3月帰国しました。カブールの高校を卒業できたのは日本の皆様の温かい支援のお陰です。
 今回6月に中部国際空港に着いたときは、これは夢かと何度も頬をつねりました。夢ならさめないでほしいと思いました。ホストファミリーのお父さんもお母さんもやさしくて安心して暮らしています。
 東京はすごく大きく、複雑で驚きました。海や船を見て楽しかった。自転車に初めて乗れたときは嬉しかった。お母さんもすごく喜びました。七夕まつりでは、あんなに沢山の人が集まって喜ぶ様子はアフガニスタンでは見ませんので、平和を実感しました。友達もやさしく助けてくれます。勉強で一番好きなのは日本語です。タイのナツさんを見習って一生懸命勉強します。学園祭ではアフガニスタンの戦争や平和について話しました。
 私はこれまで支えてくれた皆様のように困った人を助け、自分のためでなく私を必要としている人に役立つ人になりたいと思っています。そのためにも、もっともっと勉強したいです。

休憩 サフランティ、ドライ果実で懇談

3 カブールの治安
3-1 攻撃、自爆報道と新大統領誕生のカブール市民のとらえ方
0稲葉事務局長からPPスライドを用いて攻撃、自爆報道について報告がありました。
 1月、自爆テロ後、武装勢力が店内で客を銃撃。3月、タリバンが大統領選妨害のテロ予告をしたにもかかわらず、選挙集会にたくさんの人々が集まった。さらに大統領選妨害テロ激化、外国人ら9人射殺、治安悪化。4月、大統領選挙の結果、決戦投票を6月に実施決定。6月、大統領選挙決戦投票。カブールで同日朝4件の攻撃。不正があったとして混乱が拡大。7月、国軍バスへの自爆。さらに、燃料輸送車数百台が襲撃され炎上。両候補は挙国一致内閣設立で合意。タリバンのテロは続き、カルザイ大統領のいとこが自爆テロで死亡。9月アシュラフ・ガニ元財務相新大統領に就任。アブドラ元外相も首相格の行政長官に就任。10月連続自爆攻撃で8人死亡。治安は安定せずこのようにテロの悪化が続き、ザヘル氏は将来に不安があり、二人の代表者が国民の将来をより良くする為に一緒に努力するのか、競争を続け治安不安定をもたらすのか心配と語りました。

3-2 ザヘル氏(9月に再来日)のアフガン報告
o
 
 アフガニスタンの報告をするザヘル氏
O2014年は大変な一年でした。新大統領が決まるまで半年かかって、この長い間いろいろありました。仕事はほとんどなくなり、品物価格は前よりだいぶ上がりました。今もこの二人が仲良くなるか心配です。カブールでは1月から6月までの6ヶ月間で1500人の警官が亡くなりました。軍隊ではその2~3倍だと思います。人々はまだ不安があります。2週間前にタリバンの偉い人が捕まり、人々はとっても喜びました。
 「ウミード」の子どもたちは勉強をがんばっています。月に一回文部省が成績を調査していますが、毎回一番の成績を取っています。
 日本語で話すザヘル氏の報告を聞きながら、アフガニスタンに早く平和が訪れることを願いました




4 「ウミード」の子どもと女性の現状
 
 稲葉事務局長がPPスライドを用い報告しました。子どもたちの明るい笑顔、ウミード内スポーツ施設の滑り台やシーソー等々で無邪気に遊ぶ子どもたち、木陰で読書する子どもたちなどの様子が紹介され高い塀に囲まれた「ウミード」は別天地のようです。しかし、食事材料費の値上がりで毎日の献立は苦労続きです。幸い、6月から9月までウミード内で栽培した野菜が取れます。また、チェリーズやベリーズの収穫もあり、子どもたちの不安を和らげています。子どもたちの教室での様子、自由時間も勉強している様子などが紹介されました。
 1学期の試験では3人がカブール6地区で一番の成績を取りました。2014年12月には3人が高校を卒業します。アジザとナスリンはカブール孤児施設開設当初から施設で生活し皆様に育てていただきました。ナリンは目の前で父親がタリバンに首を切り落とされる辛い過去を持っていますが、短大を受けるため勉強に励んでいます。
 
  アジザ         ナスリン            マリナ
女性識字教室では84名女性裁縫教室では44名、女性美容教室では28名が学んでいます。
 シャツ製作事業では孤児たちの食事代を得るため工業用ミシンやアイロンを購入し、ワイシャツ製作プロジクトに取り掛かっています。
「女性と子どもが集う学びの家」では現在、64名の男女が皆様への感謝を胸に嬉々として学んでいます。また、二人の先生が結婚で退職され、新しい先生を迎えました。アレフシャ校長は子どもたちや教員一同、村人たちも皆様に感謝の気持ちでいっぱいですと伝えてきています。


5 質問、意見交換と懇談―
皆様から貴重なご質問やご感想をいただきました。
✶アフカル高校の増築はどうなっていますか。
(稲葉事務局長)アフカル高校を増築し、授業料の一部を「ウミード」の費用にできないかと考え計画していますが、残念ながら資金不足のため進めることができない状況です。
✶前回の来日でもお会いしたロヤさんに、また、このようにお会いし夢じゃないかと思うほど感動しています。皆様の温かい励ましに感謝して、これが長く続きますように願っています。
✶稲葉事務局長さんに出会って10年になります。ペルシャ語が話せることがご縁となりました。学校では、自分たちにできることは何かを考えるきっかけにとサーベさんに講演を度々お願いしています。子どもたちにやさしい心の種を蒔くことを続けてまいります。

6 ロヤのお礼のことば
 ロヤは、今日はSAC報告会に来てくださりありがとうございました。「やさしさ」や「おもいやり」を大切にする日本の心を学びました。アフガニスタンにも伝えたいです。「ウミード」のみんなは皆様のお陰で毎日楽しく生活しています。これからも温かいご支援をお願いします、と上達した日本語でお礼を述べました。

 参加者の皆様から、ロヤの努力への賞賛と励ましを込め、温かくも心強い拍手が湧き起こりました。皆様の熱いおもいを深く受け止め、感謝しつつ、報告会を終了しました。

 
平成26(2014)年11月
特定非営利活動法人 セーブアフガンチルドレンの会(SAC)
代表 サーベ GH ファタナ

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