SAVE AFGHAN CHILDREN
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 報告会
 
ooooooooooo  NPO法人セーブアフガンチルドレンの会
oooooooooooooooooooo2016年活動報告会
日時:2016年11月6日(日)14:30~16:30
場所:「市民活動推進センター:集会室」(ナディアパーク デザインセンタービル6階)
(名古屋市中区栄三丁目18番1号)

 
会発足15年目を迎えた今年の活動報告会はさわやかな秋空の中、和やかな雰囲気で開催されました。

1 サーべ代表挨拶
 サーベ代表は会を発足させた頃の心境に触れ、ボランティアは3年続けば成功ですよと言われ、当時3年先は遠い夢のように感じていたこと、人のためになることだからと簡単に考えて始めたことなど率直に話しました。
 
 挨拶をするサーベ代表
15年という年月の長さに感慨深いものがあるとも語りました。
 そして、このボランティアは、日本国内ではなく、アフガニスタンという遠く離れた国への援助なのでいろいろと難しさがありますが、ここまで続けることが出来たのは日本の皆様の熱意があったからこそですとお礼を述べました。
 また、冬には冬の服を、春には春の服を着られること、三食を心配なく食べ、高校まで行って学べること、7、8歳にはお嫁に行かされる状況から自分の選んだ人と結婚し幸せに生活できるようになっていることなどは夢のようで、このような幸せは皆様が運んでくださったことですと感謝の気持ちを伝えました。
 最後に、将来を夢見て生活している子どもたちの夢を大切に守り続けていきたいと決意を述べ、一層のご支援ご協力をお願いしますと結びました。


2 カブールSAC女子孤児と女性のための自立教育施設「ウミード」の現状
o稲葉事務局長よりパソコンを使って「ウミード」の現状について報告がありました。葉事務局長よりPPを使って「ウミ 2-1 「ウミード」の子どもたちの様子 
 
現在63名の子どもたちが生活しています。皆様のご支援のお陰で食べることの不安から開放された子どもたちが楽しく食事をしている様子、レザ校長からの感謝の手紙などが紹介されました。米を食べられることは幸せの象徴であること、皆様のお陰で国の基準に比べ恵まれた食事であることが報告されました。
 学習のレベルは高く、今年は2名がとび級で2年生から4年生になったこと、また、今年カブール大学に3名が合格したことが報告されました。このような名門校に孤児である「ウミード」の子どもが合格できるということは奇跡のようなすばらしいことであるとも説明がありました。
 アフカル学校では一クラスの人数が20人ほどで、アフガニスタンの一般的なクラスの半数ほどであり、授業後も年長者が年下の子たちに勉強を教えていることから成績が良いのではと伝えられました。

 「ウミード」の敷地は4メートル近い高い塀で囲まれており、緑も多く、遊具もあり、子どもたちにとっては別世界で幸せに安全に生活していると報告されました。

02-2成人女性教室
技術を身に付け家族を養いたいと真剣に学ぶ女性たちの姿が紹介されました。
「識字教室」67名、教材、ノートなどすべて無料
 半年ほどで読み書きができるようになる。
「裁縫教室」40名、年間3回募集、100名近い女性が卒業し生活の糧を得ている。
「美容教室」30名、大変人気がある。

2-3
  自立事業 男性スーツ製作事業の現状 
 
ャツ製作で習得した高度な技術を生かして男性スーツ仕立てに取り組んでいます。現在は布などの材料を業者が持ち込み、スーツの裁縫仕立てだけを行い納入しています。スーツ仕立ては6名の女性と見習いの女性1名で製作しており、月に女性の手当は51.5ドル、見習いには21.8ドルでSACには11ドルの収入があります。今後順調に利益が出れば、「ウミード」の子どもたちの食費に充てることが期待できますと明るい報告がされました。高度な技術を生かして男性スーツ仕立てに取り組んでいます。見られます。「裁縫教室」では44名「美容教室」では28名が学んでいます。技術を身に付け家族を養いたいと真剣に学ぶ女
3 日本の短大で学ぶアフガン孤児ロヤの日本での生活
 ロヤは現在の生活について次のように話しました。 
 
 近況報告をするロヤ
生活デザイン総合学科に在籍し、日本語、ファッション、パソコンなどや介護(資格を取る予定)を学んでいること、介護ではベットメイキングや食事援助など高齢者に関係のあるいろいろなことを勉強していると話しました。
 近況報告をするロヤ  後期は授業が増え、毎日4  時限まであり、水曜日は5時限まであること、土曜日は実習で施設へ行っていること、日曜日はほとんどボランティアでカフェやディサービスへ行き、高齢者の方と話したり紅茶やコーヒーを作ったりして高齢者の方が楽しく過ごせるようにしていることなど近況を報告しました。来年3月の卒業を目指して勉強を頑張るとも話しました。
 最後に、子どもたち一人ひとりの人生が変わったのは皆様のお陰です。いろんな言葉を探しても感謝の言葉が見付かりません。本当にありがとうございましたと心からのお礼の言葉を述べました。
 その後、「ウミード」に居たころのロヤの様子が映像で紹介されました。

 
4 「アフガンの未来へ」上映
 愛知県立安城南高校放送部制作 第63回全国高校放送コンテスト テレビドキュメント部門全国大会制作奨励賞受賞
・放送部長 増田詩織様
 上映に先立ち、取材、編集、ナレーションを担当した放送部部長の増田詩織様から制作のきっかけや苦労などについて話していただきました。
 
 増田詩織放送部部長
 今までは学校の事、地元のお祭りなど身近な事を取り上げていましたが、アジミさんを知る機会があり、新しいことに挑戦しようと思いました。
 作成していくうえでさまざまな困難がありました。特に苦労したのは編集作業で、何十時間もの映像を約8分にまとめることは非常に大変で、部員同士で何度も議論を重ねました。特に工夫したのは花火のシーンです。
 直接的なボランティアはできないかもしれないが新聞やニュースで他国のことを知ることが心のボランティアになるのではないか、そのことがこの動画で伝わればいいと思いますと話してくださいました。
 続いて上映された「アフガンの未来へ」は、ロヤへのインタビューを中心に、ロヤを支えている方々のインタビューも交えながら展開していきました。
 アフガニスタンでは40年間絶え間なく戦争が続き、その戦争の地雷で友を失い、自身も足を負傷したロヤ、さらにリウマチの発症にも苦しみながら、平和と教育の重要性を語り、教育を受けたいという希望を見失わなかったと語っています。
 日本の文化ではお祭りが好き、お祭りには平和を感じられると話すロヤの笑顔の後、平和を象徴するように美しい花火の映像が広がりました。
 さらに、ロヤは自身の癒えない傷、リウマチを患う苦痛を涙ながらに語り、ロヤの苦悩と不安を前に高校生たちは言葉を失います。高校生として何もできることはないのではないかと自問します。そして、ロヤを支援し続ける本会の稲葉事務局長の話から答えを見つけていきます。
 「私たちにできること、それは知ろうとすること、知ろうとする意志がアフガンの未来に続いていきます。」のナレーションで終幕となりました。
 美しいナレーションと巧みな展開に引き込まれ、見入った8分間の素晴らしい作品でした。

休憩:ドライ果実を味わってもらい、しばしの歓談

5 カブールの治安
5-1 アフガン・カブールの治安不安
 稲葉事務局長がカブールの治安について報告しました。
・ 支援内容は5年前の6割に減少
 世界全体 3000億円(2017年~2020年)
 日本 400億円表明
 欧米諸国はIS、移民、難民対策に資金を注ぎ、アフガニスタンを特別扱いできない事情がある。
・ 治安部隊の制圧は国土の66%(5月末時点)
 タリバンなど反勢力が34%を支配、軍・警察約32万人(タリバン推定要員の10倍)
・ 国内避難民 約117万人(2015年)
 海外難民約267万人、シリアに次いで2番目
・ 復興の兆し
 GDPは10年間で3倍、寿命は55歳→60歳、病院が増え産婦の死亡率減少、栄養失調の人も減少し全体の40%、女性の就学  率は増え全体の40%、国民の70%が携帯を使用、しかし人口の40%は電気のない生活をしている。カブールと他の地域では 差が広がっている。
・ 自爆テロ・襲撃(日本の報道による)
 2016年上半期の市民の死傷者数5166人でこれは2009年以降最多
 4月に入りタリバンの春季攻勢宣言後多発
 4月 治安機関の近くで車両を用いた自爆テロ 
 5月 裁判所職員の車両を標的にした自爆テロ
 5月 北部でバス襲撃 
 7月 ハザラ人のデモに自爆テロ
 ダーイッシュ(IS)による初の大規模テロ
 ダーイッシュがアフガニスタンに入り込んでいるとガリ大統領懸念を表明 
 8月 アメリカ系大学襲撃 
 9月 慈善団体の施設襲撃
 10月 シーア派モスク襲撃
 今後、タリバンがテロ・襲撃等の活動をより一層活発化させ、アフガニスタンにおける治安情勢が更に悪化する可能性が高まっている。

5-2 アフガン人ザヘル氏のアフガン報告
o
 
 アフガン報告をする
ザヘル氏
O8月に再来日したザヘル氏より、アフガニスタンの現状について報告がありました。
 日本では子どもたちが外で楽しそうに遊んでいるのが日常の生活ですが、アフガニスタンでは子どアフガン報告をするザヘル氏 もたちは速報が流れるたびに不安を感じ怯えています。子どもは世界のどこでも尊敬されるはずですが、同じ地球でなぜアフガニスタンの子どもたちがそんなに悲しいのかと毎日考えています。
 戦争がいつ終わるのかはわかりません。アジアのあちこち、シリア、イラクで戦争があります。タリバンは他の国で情勢が悪くなるとアフガニスタンに戻って来るのです。2016年はすごく悲しいニュースがいっぱいです。毎日、毎日、30人、40人と子どもや女性が亡くなっています。
 何故アフガニスタンで戦争は終わらないのか。いろんな建物や電気製品など国際支援で作っているが、アフガニスタンが安全だったら周辺国が損をすることになります。例えば、水はアフガニスタンから隣国に流れていますが、ダムを造ると他の国の水ビジネスが困ります。
 アフガニスタンが安全な頃は米も小麦も十分でしたが、今は輸入に頼っています。毎日戦争が続くと他の国の儲けになります。戦争ばかりで仕事のない人が多くなり犯罪が増えています。誘拐金目当ての犯罪も多いです。
 戦争をしている人々はアフガニスタン人よりもロシア人やパキスタン人が多く、ほとんど他の国の人がアフガニスタン内で戦争をしています。ISは次にアフガニスタンを占領しようとしているという話も聞きました。子どもも大人もすごく心配しながら生活しています。アフガニスタンの人々の心痛と平和への見通しのない厳しい現状が報告されました。
 続いて紹介された映像では山腹に密集した住居、カブール市内の遠望、アパート群、警察署、病院、モスクやネオンがまぶしい夜景などが映し出され、復興の兆しも感じられました。
 しかし、建設途中で放置されている商業ビル、消防車が入れない狭い路地のビル火災跡、路上での物乞いする姿、地方での学校へ行けない子どもたちが薪を運んでいる様子なども映し出され、今後のさらなる国際社会からの支援を痛切に感じさせられる報告でした。

6 質問、意見交換と懇談―
 参加者の皆様から貴重なご意見、ご感想をいただきました。
 
 木村先生(ロヤの指導教官)
 ロヤを直接支えてくださっている方々は、日本での生活がより一層充実できるよう支えていきますと話してくださいました。
 教育現場に携わっている方々から、サーベ代表の話を子どもたちにもっと聞かせたいとの声も聞かせていただきました。
 ロヤが一人の女性として 成長している姿を見て嬉しく思うというご感想や日本とアフガニスタンの懸け橋になってほしいという期待の声が寄せられました。
 女子の大学進学率、アフガン政府からの援助についてのご質問には、国全体では教育を受けられない子どもが多いこと、アフガニスタンの国家予算は国際援助が7割近くであり、政府からの援助は期待できない状況であるなどと説明がありました。
 長年ご支援いただいている方々から励ましのお言葉や今後も支援を続けますという温かいお言葉をいただき、スタッフ一同勇気をもらいました。

7 サーベ代表お礼
 終わりに、サーベ代表は、皆様の応援の声に胸が熱くなり、また、幸せだとしみじみ感じておりますと胸の内を語り、15年という長い間皆様から支えていただき、多くの子どもたちの人生が変わっていきました、本当に感謝の気持ちでいっぱいですとお礼を述べました。

 
 
平成27(2015)年11月
特定非営利活動法人 セーブアフガンチルドレンの会(SAC)
代表 サーベ GH ファタナ

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