BOHEMIAN BOAT TRIP
2003 Aug./Sep.
ベッドのすぐ横にある小さな窓からは、こんな風に波チェックが出来てしまう。photo: Kohei Story by Kohei Shirakawa クーラーBOXには、いつもキンキンに冷えたビンタンが。もちろん飲み放題!photo: David Frapwell
 San Diego、Windanseaのローカルサーファーの友人、Davidの誘いで、今回のノーススマトラのボートトリップがはじまった。これまで雑誌などでボートトリップの記事を見、また実際に行った友人などからその話を聞いてはいたものの、「そんなものはサーフトリップじゃないぜ!」と冷めた目で敬遠していたのであった。そして何より私が恐れていたのは、そう「船酔い」である。子供の頃、釣り船や小さなヨットに乗っていつも船酔いしたイヤな記憶と、大人になってからでも、大型フェリーでさえもあの独特の船の中の匂いに幾度となく冷や汗をかいた私としては、いくらいい波があるとはいえ、何日間も船の上で生活するということは想像もつかないことであったのでる。が、やはり一度は体験しておくのも悪くはないかという気持ちと、これも何かの縁であろうと参加することにしたのであった。

 とはいえ、こちらは最近とんとサーフィンから遠ざかってしまいがちな身、なかなかパドリングさえもままならない状態である。台風スエルを待ち構えて、トレーニングだ!と意気込んだものの、この夏は肝心の台風スエルもぱっとしない状態が続き、このままではヤバイと、焦りだす私であった。そして一念発起、8月頭よりニアスで二週間ほどリハビリを行い、このボートトリップに臨むことにした。

 憧れのニアスでの二週間は、やはり噂にたがわず色々あったものの、なんとか体のほうもサーフィンできる状態になり、8月25日メダンの空港でWindanseaチームと合流した。今回の参加者は合計6人である。メダン空港で現地ガイドに連れられ、シボルガまでの乗り継ぎ便を待つ間、しばし市内のホテルのロビーにて休憩した。1時間弱のフライトでシボルガへと到着、再度現地ガイドの案内で、チャーターされた車で30‐40分、ようやくボヘミアンの待つ港へと到着した。

 しばらく船上でビンタンビールを飲みながら、これからの旅の話で盛り上がっていると、メダンから我々のサーフボードを運んできたハイエースが到着し
※注1、ようやく出航することとなった。この日は長旅の疲れもあり、皆明日の朝のサーフィンに期待して、早々に眠りについた※注2
ボヘミアンのデッキにて。カタマランなので、安定性はバツグン。船の上では大体こんな感じで、いつもトランクス一丁です。photo: David Frapwell
※注1) メダン〜シボルガ間のフライトは大量のサーフボードを搭載することが出来ないため、このようにサーフボードは陸送にて運ばれる。よって、サーフボードが着かないなどのトラブルがないのはありがたい。特に、長めのガンやロングボードは嫌われがちで実際にトラブルも多いが、この方法であればまず問題がないであろう。ちなみに、日本〜シンガポール〜メダンまでの飛行機に関してはまず心配要らないだろう。

※注2) 基本的に長距離の移動は、夜間寝ている間に行われる。つまり、移動のために時間を潰すことがないわけで、ここがボート選びの基準にもなるだろう。当然、安全面はGPS等々でバッチリである。不慣れなキャプテンでは、怖がって夜間航行を嫌がるものもいると聞く。
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