Guitarists I  Admire

Go Back

ここでは、飽きっぽい自分が奇跡的に
今もってギターを弾いてるということの原動力ともいうべき
MY FAVORITEなギター弾きの方々について、
超個人的かつ超独断的に語っちゃおうと思います。
不定期更新でいきますが、
好きなギタリストはたくさんいるので、
ネタは結構続くかも!
「聴くならコレどゎ!!」と題して、
推奨アルバム、推奨曲などもご紹介しちゃいます。

JOHN SYKES AKIRA TAKASAKI
AL DI MEORA JAN CYRCA
ROBERT MARCELLO


Yuuのギタリスト論

ギタリストの良し悪しを図る基準というのはたくさんあると思う。

1978年のエドワード・ヴァン・ヘイレンの登場以降、1980年代後半に頂点を極めた。
早弾きやライトハンド(タッピング)などのテクニカルなプレイは一時、
(HR/HMに限って言えば)プロギタリストの必須条件となっていた。
その中で、イングヴェイ・マルムスティーンから始まったシュラプネル・レーベル出身のギタリスト達
(ヴィニー・ムーア、トニー・マカパイン等)の人間業とは思えないプレイの数々はその超絶さとは裏腹に
「バンドとしての音楽性が皆無」「感情表現が希薄」などの評価を受けることも多く、徐々に活動の勢いを失い、
特に1990年以降は、世界的にHR/HMの音源が売れない(80年代に比べればだが)状況も相まって、
活動停止や方向転換などを余儀なくされたアーティストも少なくない。

自分自身がROCKにドップリはまり込んだのが、一部で「テクニック至上主義」と呼ばれる
これらのギタリストたちが群雄割拠のごとく鎬を削っていた時代にピタリと符合している。
当時、国内では邦Beat系バンドが絶頂期であったため、洋楽のしかもHR/HMを聴くものは
周囲でも稀であったように思う(←実家が田舎だから。。)。
ギターが上達するプロセスの中で必ず通る「好きなアーティストの曲のコピー」という作業は
自分自身に関して言えば、当時のアーティスト達が繰り出すテクニカルなプレイをなぞることを
抜きにしては考えられなかった。

先に出た「テクニック至上主義」という言葉。実はこの言葉自体は、その当時主流であった
高度なテクニックを駆使するギタリスト達を形容する言葉としては不適切であると思う。
確かに一秒間に詰め込まれる音符の数が増えたことやこれまでギターという楽器では
プレイすることが難しかったフレーズに対する回答として新たなテクニックが生み出されたことなど、
表面的にはギターテクニックの進化にばかり目がいく。
しかし、これらのアーティスト全てがテクニックのみを追求し、音楽性を無視していたかといえば、
そのようなことはない。
(中にはテクニックのみを追求した輩がいたのは間違いないが・・・・。M・Aとか。。w)
これらのギターテクニックを表現のひとつとしてとらえ、音楽性や感情表現をバランスさせた
一流のギタリスト達が間違いなく存在していた。

例えばギターの「早弾き」と呼ばれるものについて。
古い例えで申し訳ないが、DEEP PURPLEのHIGHWAY STARのギターソロを思い出して欲しい。
あのギターソロ無くして、あの曲の疾走感をあそこまで表現できただろうか?否である。
疾走感を演出するためのテクニックとしての早弾きは間違いなくギターが可能にする表現のひとつなのだ。

自分が好きなギタリスト達は高度なテクニックを駆使しながらも、フレーズ自体で深みのある
感情表現ができる人たちが多い。
マシーンのようにシーケンスフレーズを超速で連発することだけを得意とするような輩は当然皆無である。
時に高速道路をかっ飛ばすような疾走感のあるフレーズを弾いたかと思えば、
音符数個のメロディーでコチラの琴線を揺らす、そんな素晴らしいギタリストばかりである。
これらのギタリストの作品に触れ、ギターを続けてこれた自分を幸運であったと思う今日この頃である。



JOHN SYKES
(ジョン・サイクス)


多分、ホンマに「貴公子」だった頃・・・


出身:
1959年7月29日 イギリス レディング
主な所属バンド:
TYGERS OF PAN TANG、THIN LIZZY、WHITE SNAKE、BLUE MURDER、SYKES等
使用ギター:
Gibson 72 LES PAUL CUSTOM “Black Beauty”
私見
大英帝国が産んだLES PAULの貴公子ですね。
まぁ、さすがに現在は40代なので貴公子というのが憚られる
ルックスになってきてますが(失礼!)、デビュー当時は
正にこの呼び名が相応しい美形っぷりでした。
ただ、そのルックスとは裏腹にギタープレイに関しては
豪腕なイメージで、G・ムーアばりのマシンガンピッキングを
駆使した超速ソロなどで早くからギターヒーローとしてカリスマ性を
放っていました。
愛器であるLES PAUL CUSTOMはデビュー以来ずっと変わらずに
使用されていて、経年変化と長年の使用で凄味のある見た目に
なっていますが、ギタリストとしてはある種憧れるギターとの
付き合い方かもしれませんね。
(本数持ってればいいってモノじゃないんだよね〜、と反省してみました。)。
いまや当たり前になっている、ハーモニック・マイナーやらディミニッシュ、
というようなクラシカルなスケールはほとんど使わず、
トラディショナルなペンタトニックに根ざしたフレーズを高速で引き倒す!
というスタイルが潔い!
実はこの方、THIN LIZZYの解散後にRandy Roadsという稀代のギタリストを
飛行機事故で失ったばかりのOzzy Osbourneからバンド加入の誘いを
受けたらしいのですが、数年後にJohn以上に豪腕なZakk Wylde
(やはりLES PAUL使い!)がバンドに加入しているところをみると、
Ozzyのギタリスト眼はやはりスゴイなと感心させられます。蛇足ですケド。
(後にOzzyが「あの時、Johnを取らなかったのは失敗だった!」と
語ったという逸話も残ってます。)





White Snake
(SERPENS ALBUS/白蛇の紋章)

1987年リリース CBS/SONY (25DP 5231)



@Crying In The Rain
ABad Boys
BStill Of The Night
CHere I Go Again

DGive Me All Your Love
EIs This Love
FChildren Of The Night
GStraight For The Heart
HDon't Turn Away
1987年、HR/HM系のアーティストが全米をはじめとする世界中で
チャートを賑わせていた頃、このモンスター級の売上を記録する
ことになるアルバムがリリースされました。
(一説には全世界で1,000万枚以上)
Johnは前作の「SLIDE IT IN」からWHITE SNAKEに在籍して
いたものの、US盤のギタートラックを差換えただけだったので、
コンポーザーとしては本作が初参加だったわけですが、
ここでその才能が開花します。
無論、それ以前のTIGERS OF PAN TANG時代やTHIN LIZZY時代
にも素晴らしく巧いギタリストという認識はされていたものの、
本作ではギタープレイが素晴らしいのはもちろん、
コンポーザーとしての才能が爆発しまくってます
(多くの楽曲がVoのDavid Coverdaleとの共作)。
結果、ほとんど捨曲ナシの素晴らしい楽曲群が並び
(シングルカットされたE“IS THIS LOVE”は全米1を獲得)、
WHITE SNAKE空前の成功劇の立役者となったはずでしたが、
アルバムリリースを前にして、David Coverdaleが自身以外の
メンバーを全て解雇するというトラブルに見舞われ、リリース後に
作られたプロモーションビデオでも全く別のギタリストが本作の楽曲を
演奏していたために、特にアメリカにおいては本作の作曲や
ギタープレイがJohnのものであるという認識が薄いとのこと。
全作までのWHITE SNAKEはDavid Coverdaleのルーツに根ざした
リズム&ブルーズ色の強いHRで個人的にはあまり好みでは
なかったのですが、このアルバムはJohnのセンスの賜物で、
疾走するA“BAD BOYS”や80年代の“Black Dog”
(LED ZEPPERINの名曲)といわれたB“STILL OF THE NIGHT”など
珠玉の名曲のオンパレードとなっています。
ギターサウンドに関してはノンエフェクトでマーシャルアンプに
愛器LES PAUL CUSTOMを直結し、分厚い音を作り上げていて、
私自身、音作りをする際に未だにお手本(というか目標)にしている
カッコイイ音です(部分的にブギーのアンプやシャーベルのストラトを
使用しているようではありますが。。)。
数多のHR/HMのアルバムを聴いてきましたが、今もってコレに
比肩する作品は少ないわけで、騙されたと思っても良いから
是非是非ご一聴をお薦めしたい一枚です!



BAD BOY LIVE!

2004年リリース Victor (VICP-62956)




@Bad Boys
AWe All Fall Down
BCold Sweat
CCrying in the Rain
DJellyRoll
EIs This Love
FLook In His Eyes
GI Don't Wanna Live My Life Like You
HPlease Don't Leave Me
IStill Of The Night
JThunder And Lightning
2004年4月の来日公演の模様を納めたオフィシャルなライブ盤。
かつて(1994年)、BLUE MURDER名義で
「SCREAMING BLUE MUEDER」というライブ盤(こちらも日本での収録)
もリリースしていますが、個人的には音質、選曲ともにこちらのほうを
是非推薦したい!
正にJhon Sykesというアーティストの歴史からベスト選曲を
したという感じになっています。
(まぁ、ファンたるもの「あの曲は〜??」というのが
まだ何曲もあるわけですが。。)。
特に白蛇脱退以降は公に演奏したことがなかったはずの
@“BAD BOYS”を本人の演奏で聴けるというだけでも
私自身は買い!でした。相変わらずギターは
“LES PAUL CUSTOM Black Beauty”を使っているわけですが、
ズブトイ、イイ音してます。
しかも、歌いながら弾いて、あのプレイなんだから、
才能のある人はスゴイな〜、としみじみ。。



AKIRA TAKASAKI
(高崎 晃)
【覚醒前・・・】


【ほんのり覚醒・・・】


【そして完全覚醒・・・ww】

出身:
1961年2月2日 大阪府
主な所属バンド:
LAZY、LOUDNESS、JI-ZO
使用ギター:
 
Killer PRIME、ESP RANDOM STAR、Killer SITAR等
私見
80年代に日本から唯一と言っても良い世界的な知名度を勝ち得た
ロックギタリストと言えるでしょう。
70年代の後半に10代でLAZYというアイドルバンド(周囲の大人たちに
ムリヤリそうさせられたのでしょう・・・・)でSUZY(笑)なる芸名でデビュー。
80年にLAZY解散後に本格的なHR/HMをやるためにLOUDNESSを結成。
わずか数年で欧米でのライブ、4年ほどで全米でメジャーデビュー、
アルバムはビルボードのTOP100にもチャートインしました。
そのプレイスタイルはリッチー・ブラックモアやマイケル・シェンカー、
エドワード・ヴァン・ヘイレンなどのスタイルを吸収・昇華したテクニカルなもので、
海外有名ギタリスト、例えば、ポール・ギルバート(ex MR BIG)、
故ダイムバッグ・ダレル(ex PANTERA)などがアマチュア時代に
彼のプレイをコピーしていたのは結構有名なお話です。
特にライト・ハンド、タッピング・プレイに関しては、本家エディーの上をいく
スピード、フレージングの豊富さを誇っており、80年代当時、アルバムが
出るたびに新たなタッピング・プレイに驚き、それでもコピーにチャレンジする、
というギター小僧を大量生産しました。
もちろんリフやリズムプレイに関しても、特筆すべき巧みさがあったことは
言うまでもありません。
90年代以降はなぜか??オリエンタル・ムード漂う(ぶっちゃけインド!w)
プレイで、ハイテクニックなプレイも以前に比べてなりを潜めてしまうなかで、
多くのファンが興味を失くしていったことは否定できない部分だと思います。
自分もその1人でしたし。。(一説には占い師だかに「シヴァ神のエッセンスを
持ってる。」と言われたのが、精神世界やインドへの傾倒のキッカケだったとか・・・・)。
賛否両論あるとは思うのですが、自分の中では高崎晃、LOUDNEEについては
80年代、アルバムでいえば「SOLDIER OF FORTUNRE」あたりまでが一区切りに
なっていて、それ以降のものについては今ひとつ好きになりきれません。
もちろん、他の日本のバンドの作品と比較すれば、かなりアーティスティックな
ものではあるのですけど・・・・・。。
2001年からは結成時のメンバーが再結集し、好調にアルバムリリースを
続けています。みんな良く言えば円熟してますし、悪く言えばオッサンに(笑)
なってますが、高崎御大のオリエンタルムード漂う衣装やルックス、
出音のかつてとの違い(トーンに昔のようなブライトさがないんす・・・・)を
感知してしまうと、どうしても「アノ時代よ、カム・バーーーック!!」と
思ってしまう自分がいるんですよねぇ。。(現在の彼らのFANの方、ゴメンナサイ。。)
余談ですが、うちのお内裏様は80年代末から高校、大学と米国に行かれて
いたのですが、彼女が日本人と知るや、野郎の同級生が
「俺、AKIRA TAKASAKI、知ってるぜ!!」と話しかけてきたそうです。。
(当人、全く興味なし!残念。。w)。
あの当時、渡米した日本人で同様な話は良く聞くし、それくらいにアチラの
若者の中でも知名度が(それなりに)あった、ということなのでしょうね。




HURRICANE EYES
1987年リリース ATCO (7 90619-2)



@S. D. I.
AThis Lonely Heart
BRock N' Roll Gypsy

CIn My Dreams
DTake Me Home
EStrike Of The Sword

FRock This Way
GIn This World Beyond
HHungry Hunter
ISo Lonely
個人的には自分を本格的にRockへ目覚めさせてくれた点で
非常に印象深いアルバムです。
まだ、ギターを弾く前だったのですが、某友人宅のシステムコンポ
(・・・・死語)から溢れてくるその“音”はそれまで聴いたことのある
音楽のどれとも異なっていました。おまけにオブリガードではいる
ヘンテコリンな音。。その友人に「このサイレンみたいな音、なんじゃ?」
と訊ねたのを今でも鮮明に覚えています。
ギターを弾くようになり、しばらくしてその“ピロピロピロピロリ〜”が
どうやら“タッピング”とか“ライトハンド”と呼称される
ギターテクニックらしいことを知るわけです。
LOUDNESSは前作のLIGHTNING STRIKES」(1986年リリース)や
その前の「THUNDER IN THE EAST」(1985年リリース)が
全米ビルボードの100位以内にランクされたりしていて、
この時期もまだ隆盛(人気という面でね。)を誇っていました。
ちなみに本作のプロデュースはJimi Hendrixなどとの仕事で
知られる伝説的プロデューサーのEddie Kramerでした。
楽曲については未だに彼らのライブにおける定番ナンバー
@S.D.I(今の若い子には意味ワカランだろうな・・・)や
痛快ROCK'N ROLLナンバーB“ROCK'N ROLL GYPSY”、
号泣バラードのI“SO LONELY”などの秀作揃いで
バラエティに富んだ作品になっています。
この時期のLOUDNESSは長いアメリカツアーの経験からか、
American Rockな曲調のものが多いのですが、そんな中でも
高崎御大のギタープレイは相変わらずの神業オンパレードで、
YOUNG GUITAR誌でアルバムリリースの度に定番になっていた、
「今回が一番難しい!」発言をしていたのも懐かしい話です。
また、このアルバムを最後に、長い間、彼のトレードマークだった
ESP製ランダムスターがしばし封印(再び公にランダムスターを
弾くのは2001年のオリジナルメンバーによるリユニオンの際)
されることとなり、新たにkillerというフルオリジナルギターが
生み出されることになりました。



SOLDIER OF FORTUNE
1989年リリース ATCO (29P2-2495)




@Soldier of Fortune
AYou Shook Me

BDanger of Love
CTwenty-Five Days
DRed Light Shooter
E.Running for Cover
FLost Without Your Love
GFaces in the Fire
HLong After Midnight
IDemon Disease
高崎晃という稀代のギタリストが80年代のギターテクニック戦国時代の
最後で達したひとつの頂点だったような気がします、このアルバムは。
知ってる人は知ってるかもですが、このアルバムを最後に
それまで頑なに守り続けてきたレギュラーチューニングを止めて、
ある種、レイドバックしたプレイに方向性が変わっていきました
(その後、不思議な精神世界へ・・・・・笑)。
このアルバムからオリジナルメンバーだった二井原実(Vo)から
元オブセッションのマイク・ヴェセーラ(その後、イングヴェイの
バンドにも加入シマシタネ。)にバトンタッチしていますが、
個人的にはこの時代のLOUDNESSの音楽性においては
ニイちゃんよりも正しい選択だったような気がします。
文字通り「マーシャルアンプのような声」を充分に発揮してます。
で、肝心の大先生のプレイですが、もう超絶テクニックの
オンパレードで、@のタイトル曲では究極とも言える両手タッピング
プレイでソロのほぼ全編をプレイしてますし、随所にスウィープや
エコノミーピッキングを交えていて、HMギターとしては完成形と
言いきっても良い(もう、言い切っちゃう!!)のではないかと思われます。
楽曲もバラエティに富んでいるだけでなく、どれもシングル切れるんじゃないの?
ってくらいのクオリティなので、今もって「これが何で売れなかったかなぁ・・・・・。。」
と思うのですが、世界的にHR/HM系のレコード売上が伸び悩んでいた時期でもあり、
全米でのプロモーションやツアーもバンドの思惑とは全く外れたものとなってしまった、
というのが大きいのかもしれません。
未だによく聴くし、良く弾くアルバムってことでここからは外せないです。
今まで出会ったアルバムで聴いた回数で言えば5本の指に入りそうです。。



AL DI MEORA
(アル・ディ・メオラ)


出身:
1954年7月22日 アメリカニュージャージー州ジャージーシティ
主な所属バンド:
RETURN TO FOREVER、SOLO
使用ギター:
Gibson LES PAUL CUSTOM 等
私見

好きなギタリストは数多いて、この調子で語っていけば、寝る間もなく
本ページの更新をするハメになりそうなので、「自分が好き!」という
共通キーワードの次に「なるべく幅広く!」ということを念頭にマイペース
更新していこうかな、と。。
一般のRock Fanからすれば、「誰や?このオッサン?」な人なのでしょうが、
ある意味、現代のロックギター奏法に計り知れない影響を与えた方です。
自分自身も彼の事を知ったのは、ギターを実際に自分で弾き始めてからで、
その頃、有名なギタリスト複数名のインタビューで影響を受けたギタリストとして
語られていたのを読んで、という感じでした。
「バリバリのHM/HRギタリストがリスペクトするギタリストがJAZZ/FUSIONギタリスト?」
当たり前のように違和感を覚えつつ、大きな興味を持って彼の作品に
手を伸ばしたのですが、正直、ぶっ飛びました。
まさに「フル・ピッキングによる早弾きの極致!」だったわけです。
流麗でありながらも、力強くパーカッシブなサウンドと言えばよいのでしょうか?
なかなか適切な表現が浮かびませんが、1980年代に溢れかえったハイテクニックな
ロックギタリストに大きな影響を与えていたことはすぐにわかりました。
曲に関しては、組曲風であったり、転調がやたらに多かったりと、普通のロックに
比べれば、当然はるかに複雑なものですが、ラテン風味であったり、
フラメンコっぽかったり。。比較的、メインのメロディがハッキリしてるので
耳に馴染み易かったこともあって、少しだけコピーに手を染めたこともあります。
(※もちろん一曲まるごとコピーなんてのは神の領域なのでムリ!!w)
Vinnie MooreとChris Imperitelli、Zakk Wyldeあたりも彼からの影響は公言してます。
略歴は1971年にマサチューセッツ州・ボストンにあるバークリー音楽大学に入学、
1974年に彼はチック・コリアのバンドReturn to Foreverに参加し、
1976年にそのグループが解散するまでそのバンドで演奏。
アメリカのGUITAR PLAYER MAGAZINE誌の読者投票で四回も
「最も優れたジャズギタリスト」に選ばれているとのこと。納得の経歴ですね。
自分もそうでしたが、フツーのギタリストに食傷気味で新たなインスピレーションが
欲しいな〜、という方。彼の作品に触れたことがないのであれば、超お薦めです。





ROMANTIC WARRIOR (ロマンの騎士)
1976年リリース SONY (SRCS 7004)



@Medieval Overture
ASorceress
BRomantic Warrior
CMajestic Dance
DMagician
EDuel of the Jester and the Tyrant
(Part I and Part II)
AlとしてはまさにプロキャリアのスタートとなったChick Corea(ピアノ/キーボード)の
リーダーバンドであるRETURN TO FOREVERの作品です。後々、Chick以外の
メンバーを刷新して再結成などもされていますが、未だにこの時代の面子が
最高と疑わないファンが多いのも納得できます。
Chick以外にもベースにStanley Clarke、ドラムにLenny Whiteとくれば凄まじいのは
いわわずもな。とにかくバンド全体の演奏力の高さ、そしてその高い技巧から
生み出される緊張感は今もって色あせることはないし、比肩するようなインパクトを
与えてくれる作品にもなかなか出会えません。もうインタープレイの嵐!
全員のメンバーがバトルしながら演奏してるという感じです。
Chick CoreaのピアノがハードロックしてるB“Romantic Warrior”もお薦めの一曲ですが、
自分にとってこのアルバムの評価はE“Duel of the Jester and the Tyrant
”で決まった!
と言っても良いでしょう。(邦題は「道化と暴君の決闘」)
メンバー全員が持てる技巧の限りを尽くして自己主張してますが、不思議と曲としての
整然さは失われていないような気がします。ただし、本当に曲全体を貫くこの緊張感は
尋常ではないです。伝説の名演と言ってもよいと思いますので、一聴をお薦めしたいです!




ELEGANT GYPSY
1977年リリース SONY (SRCS 7005)


@Flight Over Rio

AMidnight Tango

BMediterranean Sundance
CRace With Devil On Spanish Highway

DLady Of Rome, Sister Of Brasil
EElegant Gypsy Suite
こちらは彼のソロ、リーダーバンドの作品でございます。
ソロ作品としては前作の「Land Of The Midnight Sun」(邦題「白夜の大地」)に続く
2作目ですが、テクニカルであるのはもちろん、曲についても彼のスパニッシな個性が
色濃く表れた作品だと思います。
まず、お薦めのB“Mediterranean Sundance”は全編アコースティックギターによる
演奏ですが、スパニッシュ・ギター奏者として既に有名であったPaco De Luciaと
競演しており、それぞれが凄まじい演奏を展開してます(アコースティックなのに・・・・・)。
しかも、メインテーマだけ決めておいて、あとはほとんどアドリブ、スタジオ一発録り、
らしいです。(確かに演奏中や演奏後に人の声が僅かに録音されている。)
正直、「どういうレベルにあるんだろ?この人たちは・・・・・??」という疑問符しか
浮かばないのですが。。それくらいにすばらしい演奏です。
次のお薦めのC“Race With Devil On Spanish Highway”
(邦題は「スペイン高速悪魔との死闘」・・・・オイオイ)。これは、Alのパーカッシブで
まるでマシンのような早弾きテクニックを遺憾なく発揮したナンバーと言えるでしょう。
ベースで参加したAnthony Jacksonがその早弾きにユニゾンでカブセたりしてるので、
こっちにもさらにビビりますけどね。
E“Elegant Gypsy Suite”は組曲になっていますが、彼のプレイの特徴である
深めのミュートをかけた早弾きが効果的に使われたメインテーマが非常に耳に残る
ナンバーです。

その後も大変多くのソロ作品を発表していますが、若かりし彼が才能を迸らせて創出した
作品ということもあるのでしょうか、自分の中では彼のソロ作における最高傑作です。



JAN CYRKA
(ヤン・サーカ)


出身:
1963年10月31日 イギリス ヨークシャー
主な所属バンド:
Zodiac Mind Warp & The Love Reaction、SOLO
使用ギター:

KRAMER KnightSwan、HAMAER Diabro、OVATION 等
私見
もう、さすがにマニアック過ぎて誰もついてこれないというか・・・・・・・
正直、この人のアルバムを持ってるだとか、実際にFANという人がいるなら
ぜひともお近づきになりたいくらいに一般的には知名度が低いギタリストです。
まず、名前ですけど、発音としては「ヤン・サーカ」みたいな感じだと思います。
ざっと略歴を紹介すると、16歳ころからギターを始めると同時にバンドを組み、RUSHの
カバーなどを演奏しながら腕を磨いた後、21歳頃からイギリス国内でのセッションワークや
エンジニアの仕事をしていたときに、Zodiac Mind Warp & The Love Reactionのアルバムで
スポットのヘルプしたことをキッカケに正式にバンドへ加入。バンドがアメリカでツアーを
した際には、売れる前のGuns&Rosesのサポートアクトとして数ヶ月間を過ごしたそうです。
その後、1992年に「Beyond The Common Ground」でソロデビューを果たします。
デビュー・アルバムは基本的にはテクニカルなギター・インストルメンタル・アルバムで、
とくにアップテンポの曲については、
Steave VaiやJoe Satorianiっぽいところも感じとしては
あるのですが、そんなかでも楽曲自体の良さとメロディーの美しさ、ギターサウンドの艶っぽさ
という部分において、その他のテクニカルギタリストより抜きん出ている印象がありました。
その後、97年のリリースのサードソロアルバム「Prickly Pear」まで、至ってマイペースな
活動をしていたようなのですが、その後、プッツリと作品のリリースをしていません。。。
とにかく、この人の特徴は、テクニックは充分すぎるほどあるのですが、それ以上に
楽曲のメロディーの良さ、ギターの音の艶っぽさというところに尽きると思います。
ある種、アメリカ人には絶対に出せないんだけど、イギリス人である彼ならではの
陰鬱さをギターという楽器で演出できるプレイヤーとでもいいましょうか。。
そういう部分って、我々日本人の琴線をスゴク刺激する部分だと思うんですよね、個人的に。
サードアルバムの日本版ライナーの著者(たぶん「YOUNG GUITAR」誌の編集者)が、
「この後の人生、長く付き合っていけるアルバムになるだろう。」という言葉で〆ていますが、
言い得て妙というか、自分自身も彼のアルバムを手にして、その楽曲に触れたときに
全く同じ感想を持ちました。(オーバーかもしれないけど素直な感想です。。)
正直、そのあたりの個人感情もあって、自分だけの隠しだまとして大事にしていきたいな、
と思っていたところはあるのですが、このページを見た方のうちで少しでも彼に興味をもって、
彼の作品に触れることができる人がいるのであれば、きっと自分と同じ、または近い感覚を
もってもらえるのではないか?、それはすごく幸せなことではないかな、という思いを込めて、
今回、このギタリストについてこのページで語ってみることにしました。
あ〜、でも、きっとアルバムは廃盤になってますね、間違いなく。(笑)




SPIRIT
1993年リリース ポニーキャニオン 
(PCCY-00513)



@Angel
ABreaking Point
BAll Cats Are Grey At Nigh
CBrief Encounter
DProblem Child
ESpirit
FWhite Suit
GFierce
HMigrant
IAfter School
JThump
KIn The End

ファーストアルバムである「Beyond The Common Ground」の後にリリースされた
セカンドアルバムです。ファーストと比較したときにこのアルバムが際立つのは
バラード系の楽曲の素晴らしさというところに尽きると思います。
ある意味、「エレキギターによるヒーリングミュージック」というそれまで誰も成し得なかった
境地に達していると思います。
まず、C“Brief Encounter”ですが、まさに恋愛映画のBGMのような・・・・(笑)
美しいメインメロディーをリフレインしながらも、そこに微妙な味付けをして変化を加えている
JANの表現能力にも脱帽です。彼女や奥さんと2人きりの時に聴くのをお薦めします!(笑)
アルバムタイトルでもあるE“Spirit”ですが、こちらは先にも述べた「ギターによるヒーリング
ミュージック」。彼の指先の動き一つ一つが音符から伝わってくるような荘厳なナンバーです。
最後のお薦めKの“In the End”ですが、実は個人的には最もオススメな曲がコレです。
夕暮れ時とかに聴いてしまったら号泣間違いナシでしょうね、これは。。
「ギターという楽器でこんなに美しいメロディーを奏でられるんだなぁ。。」ということまで
思いを巡らせてくれる素晴らしい楽曲です。
自分自身、日々、時間をもてあましてるわけでもないので、その限られた時間の中で
本当に心から欲して聴きたいと思える楽曲は、実はスゴク限られているのかも
知れないのですが、この3曲についてはふとしたとき、自分をクールダウンしたいときなどに
自然と聴いてしまいますし、聴いていないときでも頭の中で流れてくることがあるんですね。
そういう意味でも自分の中に生涯残り続ける音楽なのかなぁ、という気がしています。


ROBERT MARCELLO
(ロバート・マルセロ)

出身:
1977年9月9日 スウェーデン ストックホルム
主な所属バンド:
IRON HROSE、DANGER DANGER
使用ギター:
Suhrストラトタイプ、その他(Peavy V-TYPEなども使用)
私見
個人的には語ってしまいたいギタリストは多々いるのだけれど、
少しは新鮮な話題も提供できなければイカンなどと、どうでも良い
使命感に駈られております。。
で、おそらくはほとんどの方が見たことも聴いた事もないであろう
このギタリスト!自分自身、ここ10年というもの新規案件(?)
発掘からはとんと遠ざかっていたわけですよ。
90年代中期以降のHR/HMシーンが新たな凄腕を排出しづらい環境に
あるというのを知覚していたために最初から諦めていたということもあるのですが、
ホトンド80年代からいるギタリスト達のプレイを反芻しながら
「あ〜、あの頃はスゴイ人たちばかりだったよねぇ。。。」
とほうじ茶でもすすりながら懐かしんでいたわけです。。
そんな自分に本当に久しぶりに全身鳥肌を立たせるプレイを
聴かせてくれたのがこのRobert Marcelloなのです。
プレイスタイルはまさしくイングヴェイを祖とするシュラプネル系の
それなのですが、安定度や技巧レベルはあの時代のプレイヤーを
上回っているかもしれないですね。。
かな〜り昔にTony MacalpineやVinnie Mooreのプレイを始めて
聴いたときのインパクトに匹敵するものがありました。
あの頃よりも耳も肥えてると思うのですけどね。
かつて、イングヴェイも在籍した元STEELERのRon Keelの誘いを受けて渡米、
そのRonとIRON HROSEというバンドで活動した後、オーディションを受けて、
2003年にDANGER DANGERに加入したそうです。
前任のAndy Timmonsも凄腕だったけど明らかに越えてます。
今後どのようになっていくか非常に楽しみなギタリストです。
ちなみに少しでも興味を覚えた方が彼の音源を聴くにはどうすれば良いか?
なにしろ、日本でオフィシャルに入手できる音源はないのですよ、未だに。
さしあたっての方法は2つ。DANGER DANGERのWebsiteから
"LIVE AND NUDE" という最新ライブアルバムを購入するか、
Robert自身のWebsiteにアクセスして、いくつかアップされているMP3ファイルを
ダウンロードするか、ですね。
個人的には後のほうがオススメです。ファイルもケチらずフルサイズですし、
インストゥルメンタルなので、純粋に彼の驚異的なプレイを楽しむことができます。
もちろん技巧もさることながら、楽曲全体を貫くセンスも素晴らしいの一言でした。
まさに新世紀のFull Shreder!!知っておいて損のないギタリストだと思いますよ。

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