・2012年お正月用のお酒として用意した、ちょっと贅沢なお酒です。
・35%精米の純米大吟醸を氷温2年以上熟成させているのですが、開栓して香り立つ吟醸香は実に華やか、かつエレガントに香ります。
・口当たりはややソフトな印象で、角を感じさせない円い触感が感じられます。
・味わいは深みのある甘味が中心に展開し、次に旨味やコクといった要素が、このお酒の味わいを一層深くさせています。
・氷温熟成の恩恵なのでしょうか、酸味、渋味、苦味といった、日本酒の個性として表現される一方、欠点としても指摘されるこれらの要素が非常に少なく感じられます。素直に「うまい」という言葉が頭に浮かぶ、そんなお酒です。
・お正月のおせち料理を中心に併せてみましたが、「昆布巻き」や「うに」などの味が濃い食べ物との相性が特に良く感じられ、お酒、食材の風味が一層豊かに口に広がりました。
・「梵」の高価なお酒は、この「日本の翼」に限らず氷温熟成させたものばかりですが、商品ごとに香り、味わいに個性を持たせている点が味わっていて面白くもあり、また、たいへん懐の深い造り手であると思わせてくれました。
・最後に、山田錦35%精米の氷温2年熟成酒で720mlで5250円という価格は、酒質と併せて判断するとかなりお買い得感があるのではないでしょうか。
・この価格帯は多くの商品が存在していますが、その多くは熟成していないお酒です。
・氷温熟成には、相応のスペースの確保と、庫内を氷温に保つ必要があるため、空調面でもコストがかかります。造り手としての視点で考えると、少し高い価格設定でも良いように思えるのですが、あえてこの価格に設定しているところに敬意を表したいと思います。
(記録日:2012年1月8日)
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