06/09/30
帰り道、電車の中
昔は聴かなかったような音楽に耳を傾けて
無理矢理に、あなたのことを思い出す
路線図を見つめて、なぞって、
ひとつずつ、繰り返して考える。
あなたの、来た場所、あなたを見つけた しゅんかん
日付もまだ、きちんと覚えていて
その日を辿ることは全くむつかしくないのだ。
それなのに、
今の私は あなたの声も顔も、手の感触も
胸のなかに 切り取ることができなくなった。
それが、正しいかたちだという証拠に、涙もでない。
ただ すこし、路線図はぼんやりと宙に浮かんでいた。