Carphoto of 蝦夷日記

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Memories

憧れ

純正から定番への移行

DSCN0202.jpg純正シートのヘタリを感じたのは、自分の妙な物欲が原因ではないと思いたい。運転席側のシートは本当にヘタっていたのだ。「たった3万km走行でシートがヘタるのか?」と思ったが、助手席の感触とは完全に違っていた。
シートと言えば、誰が何と言おうとRECAROである。
当時はブリンプが代理店だったこともあるのか、価格設定が物凄く強気だった。完全にブランドと化していたような設定だ。革シートの電動などは1脚50万ほどの価格だった気がする。
縁あってRECAROのCSを2脚入手。助手席に誰も乗らないのに、なぜか2脚導入。理由?その方が格好良いから意外に何があろうか。以前はRHDに使用されていた物で、左側用は使用頻度が極端に少ない商品だった。
嬉しかった。ドアを開けるのが凄く嬉しかった。
定番の安心感と言うものだろう。
それに軽い、布製なので滑らない、サイドサポートがしっかりしている、カラーが内装にマッチしていた、背もたれのロゴが所有欲を充分に満足させた。
今まで色々なモディファイを行ってきて、後悔というのは殆ど無いのだが、唯一このRECAROシートを手放した事だけは少しだけ後悔している。本当に最高のシートであった。

でも純正じゃないことが後々気持ちに違和感を感じさせることとなった。

定番だけど純正じゃない。こんな変な拘りを持っていた自分は、やっぱりある種の病気だったのだろう。

Memories

ステアリング

やっぱり体は覚えている

normal.JPG「イタルボランテステアリングとノーマルシート」
 購入時、前オーナーの唯一のモディファイが「Mステアリング」への換装であった。記録簿に依れば、車両購入後に交換したようだ。センターにプロペラマーク、そしてスポークにはMのマーク。
当然変なテカリもない極上物であった。
そのステアリングを暫く装着してたのだが、何かどこかに違和感を感じていた。やはり体は覚えていた。
ステアリングの大きさが、過去に乗っていた車のものより幾分大きいのである。
径が大きいと回転運動に対する加重が少なくて楽ではあるのだが。全て合理的が最良といえないのが趣味の世界である。

 純正Mステアリングとの決別は辛かったが、背に腹は替えられず、熟考した結果イタルボランテの360mm径ものに変更した。
握りは申し分なく、これが望んでいたサイズだと暫くはその感触に満足していた。

 ドレスアップの際、外装を弄ることが多いと思うが、運転時に視野に入ってくるのは前方視界とメーター周りである。車と接触する行為の中ではこの情報が8割以上を占めるはずである。
外装は、車に乗り込む時と降りた時、洗車時や何気なく車を見つめてるときくらいにしか見えない。
事実何気なく車を見つめている姿は、端から見ると極めて奇異な姿ではあるのだが、判っていても止められないのが車好き。
自らの姿を鏡に写してうっとりするナルシストだって、端から見れば奇異な姿であることは違いないことから、これらは全て同じカテゴリーに属する趣向と思われる。綺麗に化粧をして変わった姿に見とれる女性もまた然りであろう。
この奇異とも思われる感覚は、如何に他人から良く見られるかを最重要視しているのだが、一部の「右腕を思いきり伸ばし、左足はセンターコンソールの上に乗せ、美容室でシャンプーされるのかと思われるレベルにまでシートを倒して運転する」様なドライバーを除き、走行中は余り他人の目などを考えずに運転に集中している。

そのために、この状況下では雑念が湧くものは視界から出来るだけ排他したいわけだ。

実際あのようなドラポジのドライバーは、運転中も「如何に他人から良く見られる」かを最重要視した結果なのだろうか。自分から言わせて貰えば「自意識過剰の認識不足も甚だしい」としか言い様がない。まぁこれを書いている自分もそれに準じていることは否めないが。


 話を戻し運転時の視界である。
目の前には前方視界、そして目をやや下に向ければ走行状態を示す各種計器類。その下にはステアリングホーンボタン。
何だろうこの寂しさは。
そうか、ホーンボタンにプロペラマークがないんだ。
たぶん購入時に社外のステアリングが付いていたら、このような感覚に襲われることはなかったのではないかと思う。
考えるに、自分の中にすり込まれたある種の「定番」がそれを感じさせたのではないか。
「じゃなければならない」、今考えると自分への勝手な縛りである。
思えば「ホイールがBBSじゃなければならない」というのも、ある種の「定番崇拝主義」が起こさせる最たるものなのかも知れない。

ドアを開け、シートに身を沈め、前方を見る。
暫くして視界に社外のマークが見えることを許せなくなっていた自分がいた。

今思い返してみると、この時期が一番おかしくなっていたような気がする。

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購入直後のモディファイ

やっぱホイールはBBSで決まりっしょ!

DSCN0131.jpg 9年落ちとはいえ外車を所有することで当時はかなり浮き足立っていたのは否めない。情報も何もない中で、これから襲われるかも知れない数々のトラブルにネットの記事を読みあさりいささか頭でっかちになっていた嫌いはある。それが証拠に、当時はエンジンの下に段ボールを敷き、オイル漏れの確認をしていた位だ。今考えたら爆笑ものだ。
それでもこの車を所有出来た歓びは、何事にも代え難いものであった。
名義変更も無事終わり、ガレージにこの車が納まった。
そして最初に行ったモディファイ、それはやはりホイールの変更であった。
それも今まで行ったことのない「インチアップ」である。

自動車雑誌の広告にこんなコピーを見たことがあった
「羨ましく思われても、羨ましく思わない」。何と所有欲をくすぐるコピーであろうか。
ホイールのメーカーはBBSしかない!と。これは今でも変わらない勝手な信念を持っている。
この車に合うホイールを探すわけだが、欲しいホイールはもはや絶版(実際販売していたとしても新品4本買うだけの財力も無かったわけだが)。
色々当たって何とか入手。自分の探していた理想とドンピシャの極上品を手に入れる事が出来た。
なせばなるである。
このホイール、オーナーが何人か変わり、結果として関東、関西、北海道の道を走ったことになったが、良いものは何時の時代も良い(とオーナーは勝手に思い込んでいる)。

BBSはドイツのホイールメーカーであるが、製造しているのは福井県にあるワシマイヤーという会社らしい。話のネタに一度見学に行ってみたいものだ。

Memories

購入前の貴重なショット

冷やかし程度の試乗会

PIC00023-1.jpg前から「誰か買わないか?って言ってるけど」そんな話を仕事の先輩から聞き、独立して6年、そろそろ今まで乗っていた車も10年選手になったことだから新しい車に乗ろうか?と考えていた矢先だった。
BMW、当時の印象は「壊れる」であった。壊れれば外車だから当然修理代は高い。身分不相応では?と言う思いが一番強かったわけで、でも試乗するだけならタダだし、話の種に一度乗せて貰おうって事で先方さんに電話を入れる。
「試乗させて頂きたいんですけど」
全てはこの一本の電話から始まった。

凄いぞ!

PIC00024-1.jpg後ろから「運転してみるかい?」そう言われて運転席に座る。初めての外車、それも左ハンドル。ウィンカーとワイパーレバーが日本車とは逆。アクセルは吊り下げ型ではなくオルガンガ型、それも当時乗っていた日本車から比べると恐ろしく重たい印象があった。
ただ今でも覚えているのが、ずいぶんしっかりした感じの重厚感がある車だなぁと言う感想。
恐る恐る重たいアクセルを踏み込み、街中を軽く流す。
「凄い!サニーとは全然違う!」
今考えてみれば当たり前の話であるが、当時はその程度しか判らなかった。
「肘掛けが付いているのは535だけなんだぞ」
「へー、そうなんですか」
運転しながらの受け答えだが、センターラインを越えないことだけを考えてた自分は完全に上の空状態であった。
車を駐めて取り敢えず幾つか質問。
「燃費はどの位ですか?」
「7kmくらいかな?」
「そんなに悪くないんですね」
当たり前だ、当時この車はゴルフ場へ向かう高速道路位しか走ったことがないのだから。間違っても「街中だと5km切るかな?」なんてことはこの時には言わなかったであろう。それを言ったら最後、貧乏な私は購入を断念したに違いない。

相応しさ

PIC00025.JPGインパネMテクステアリングが取り付けられている以外は、完全フルノーマルな内装。写真では判らないが、オドメーターは3万kmほどである。9年でたった3万km、まさに「ゴルフ専用車」であることがこの数字からも読み取れる。これまた白飛びしていて判らないが、元オーナーの左手には深夜0時とともに日付の数字が変わると言われてるメーカーの時計が装着されている。このような人がこのような車を新車で購入するに相応しい人だったのかも知れない。


当時は「月々15万の支払いだった」と言っていた元オーナーさん。金利もバブル時期だから10%程度だったのだろうが、それにしてもこの財力には脱帽するしかない。