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私はある日、あるお婆さんに出会った。名前は米田 米子(84歳)。そしてある伝説のお話しを聞いた。それは、黄金野人すなわち黄金野人伝説にまつわるお話しである。 黄金野人といえば、まぁ、今でも全国各地の寺や神社で祭っている場所は少なくないであろうが、なにしろ野人達にとっての神、象徴ともいうべき存在である。黄金野人は全身の体毛、皮膚が金色に輝いていて、ごくごく稀に突然変異によって生まれることがあるそうな。そうして生まれた黄金野人は生まれた瞬間から、歩き・食べ・話し・狩り・泣き・笑い・漢字ドリルを最初にクリア・年金改革・地球温暖化を促進・綿菓子屋を開業・そして飛ぶ。といった信じられないような話しが伝説となっている。このお婆さんは、黄金野人にジャングルの奥地で出会ったと話した。そして、その黄金野人はまだジャングルにいると言うではないか!!もちろん私はそんな話しは信じられるわけがない!・・・しかし、アレを見せつけられた私はその話しを信じざるを得なかった。いや信じたかったのかもしれない。あまりにも立派なアレだったから。そして後日、私はお婆さんにそのジャングルの正確な位置を聞き、ジャングルへと飛び立ったわけである。。。 |
| 5/2(月) |
私は探検家の仲間であるノビール・アゴ氏とともに快適なフライトを終え、○○空港に到着。ここから現地の住民に案内され、黄金野人の住むと言われるジャングルへと向かった。しかし今日はあいにくの雨、森の奥地へは進まず周辺を捜索。そうしてキャンプを張って、ひとまず今日は就寝。 |
| 5/3(火) |
今日は朝から快晴。私は何か胸の高まりを感じた。なぜか今日は黄金野人に出会えるような気がした。そんな期待を胸に捜索を開始。捜索を開始してから3時間が経とうとしていた。その時!!ノビール氏が叫んだ!「コレを見ろ!!」私は慌ててノビール氏に駆けより、指差す方向を見た。「骨だ!!」私も叫んだ。その骨は見るも無残に食い散らかされている。・・・すると、隣には箱が落ちている。そこには満面の笑みをこぼすカーネル・サンダースさんの顔があった。ノビール氏は言う、「まさしく黄金野人の仕業に違いない!!」 それからまた数時間が経過。私はジャングルに住む見たこともない動物達は発見したものの、黄金野人は発見する事が出来ない。その時、またノビール氏が叫んだ!!「コレを見ろ!!」私は急いで駆けより、その場所を見た。「ハンバーガーだ!」いや、よく見るとやけに小さい。直径5,6cmのハンバーガーで、4つに分解できる仕組みになっている。「ハンバーガー消しゴムだ!」私は訂正した。しかし、なぜこんな所にハンバーガー消しゴムが?すると、すかさずノビール氏「まさしく黄金野人の仕業に違いない!!」 この後、同じ様にして黄金野人の手がかりはいくつも発見したが、やはり当の黄金野人は見つからない。すでに日は沈みかけていた。ジャングルの空を鳥の群れが鳴き声とともに駆け抜ける。ちょうど夕日が木と木の間をくぐり、あたりを黄赤に染めた。ここに黄金野人はいる、そう思えるようなすがすがしい気持ちになった。ノビール氏はしみじみとした口調で言った。「明日、国に帰ろう。」私はその言葉にハッと我にかえり、言葉に続けた。「そうすることにしよう。黄金野人はこの広いジャングルのどこかにいることは確かだ。宝というものは見つけてしまったら、もはや宝ではなくなってしまう。私にとっての黄金野人は、黄金野人のままでいいのかもしれない。」ノビール氏がどこの国の人かは気になるが、聞かなかった。 |
| 5/4(水) |
私たちは早朝ジャングルに別れを告げ、飛行機に飛び乗った。黄金野人は結局のところ発見できずじまいに終わったが、それよりも何か満足感があった。しかしながら、米田婆さんに見せられた黄金野人の黄金の歯というのは、今考えると疑わしい。 |