これは、クラウド達がセフィロスを倒したあとの物語。
一応ソルジャー(偽者)の彼であったが、
神羅がつぶれてしまった今、クラウドは何か職を見つけなければならなくなった。
モンスターたちからぶん取ったギルで
しばらくは金に困りそうにはなかったけれど、
無職では何だか世間体が悪いので、どこかいい働き口がないかと探していた。
そんなとき、ミッドガル七番街の電信柱にこんな広告が貼ってあった。


「人求む。よろず屋『ラグナロク』代表 キスティス=トゥリープ」


「よろず屋か…。面白そうだな。」

そんな訳で、クラウドはそのよろず屋で働くことにした。
そして、実際に面白かった。…他人の目から見ればの話だけど。


−就職後しばらくしてから−

「クラウド、仕事よ。ちゃっちゃっと済ませて、うまく稼ぎなさいよ。」

キスティスが冷淡にクラウドに命令する。

「くっ、てめえ、人をあごで使いやがって…。
だいたい何で年上の俺がお前に命令されなくちゃならないんだ?」
クラウドは不満たらたらだった。

「あいにく私がこの会社を作ったのよ。給料を決めるのも私。
 給料減らされたくなかったらとっとと仕事に行ってちょうだい。」

「やだね。大体給料安いじゃないか。この年齢詐称疑惑女め。」

「やかましいわねこの失敗作が。
 この写真をティファさんに見せてもいいのかしら?うーん?」

そういってキスティスが1枚の写真を見せた。

「よくうつっている写真よねー。
 ユフィさんとあなたが建物の陰であつく抱き合っている写真。」

「ちょっと待て!!何だその写真は!!俺はそんなことしてないぞ!!」

「もちろん合成よ。でもなかなかうまくできているから、本物みたいに見えるわ。
 こんなのがティファさんに見られたら、
 あなたは多分ファイナルヘヴンを百万発くらい食らって
 もう一度ライフストリームの中へ戻ってうがうがうめくはめになるわね。」
「こ、この鬼!悪魔!老け顔!!
 そんなんだからテメーの可愛い生徒をどこぞの大佐の娘に奪われちまうんだよ!!」

「う、うるさいわねこの分裂男は。
 減らず口たたいてる暇があったらとっとと仕事行きなさい!」

お互いがお互いを罵ってから、しぶしぶクラウドは仕事に向かった。。
今回の仕事は、セリスという女性からの依頼だった。。
クラウドは、何故か「ラグナロク」のもう一人の従業員である、。
キロスとともにセリスのもとへ向かった。

−セリスの家の前で−

「クラウド君、ここがそのセリスさんの家かい?すごい豪邸だねえ。」

「話をずらして悪いんだけど、キロスさん、あんたエスタの大統領補佐官だろ?
 何であんな人使いの荒いおばはんのもとで働いているんだ?」

「君と同じだよ。合成写真をネタに、ね。」

「あんたもか・・・。どんな写真だ?」

「こともあろうにリノアと抱き合っている写真なんだよ・・・。
 そんなのをスコール君に見られてみろ。僕はガンブレードの血糊になってしまうよ。」

「あんたも大変だね・・・(汗)。ラグナは何も言わないのか?」

「ラグナも同じ手を使われたんだよ。
 セルフィ君とキスしている合成写真で脅されたんだよ。」

「アーヴァインに撃ち殺されたくなかったら…ということか(汗)。」

「まあそう言うわけだ。
 ところで話を戻すけど、ここがセリスさんの家かい?すごい豪邸だねえ。」

「何かくどいよ、キロスさん。まあそれはいいとして、依頼人に会おうか。」


−セリスの家の中−

「あなたが今回の依頼人である、
 帝国軍の女将軍で魔封剣を使ったりアリアを歌ったりするセリスさんですか?」

クラウドが尋ねる。

「誰かに説明しているんですか?それに微妙に違っている気が・・・」

セリスが困惑して言う。

「すいません、私達まだY始めしかやっていないもので。
 おまけに最近は\に忙しくて。いやー、あのエンディングは最高でした。
 じーんと来ましたね。Zのエンディングはあんなに物議をかもしたのにねえ。」

「クラウド君、話がずれているし、そういう身も蓋も無くなる発言はよしなさい。
 ところでセリスさん、あなたの依頼とは何ですか?」

キロスが真面目に質問する。

「実は、夫のロックのことで相談があるのですが…」

「保険金を賭けているんですね?それでは早いとこやりましょう。
 殺し方はどうしますか?焼く?埋める?ばらす?」

キロスは実は真面目じゃなかった。

「やめてください。このご時世に。
 実は彼、最近何か私に隠れて悪いことをしているんじゃないかと思って…。」

「悪いこと?」

クラウドが怪訝な顔で言う。

「悪いことねえ…。具体的に言うとどんなことですか?
 本屋でえっちな本を参考書に挟んで読むとか、
 レンタルビデオを巻き戻さずに返却するとか?」

クラウドは答えた。一応、彼も真面目である。

「夫をバカな中学生みたいにしないでください。
 はっきり言います。浮気しているような気がするんです。」

セリスが真剣に答える。

「で、我々にどうしろと?」

キロスが尋ねる。

「尾行してくださいませんか?夫を。」

「と言ってもねえ…。こんなこと言うのもなんですけど、だんなさんを信用してあげたら?
 証拠もないのに疑うのはよくないと思いますよ。」

クラウドがぼやく。

「お金はたくさん出します!あなたたちの言い値で結構です!」

「そんなこと言われても…。
 大体気が進まないんだよね・・・。人の家庭を探るのって。
 悪いけど僕はおります。キロスさん、あんたに任せたよ。後はよろしく。」

「お金の他にこれもつけます!エアリスの水着姿のカード!!」

「喜んでやりましょう!!!!あなたのような美しい人を悲しませる奴はこの僕が許しません!!」

態度を180度以上変化させてクラウドは叫んだ。
エアリスのカードをポケットに突っ込みながら。

「キスティス君がクラウド君を雇ったのが分かる気がする…。」

キロスはうんざりして誰にともなくそうつぶやいた。



続く